社会保険労務士(社労士)試験は一発合格できる? 社労士試験一発合格のためにはずせないTipsを紹介!

社会保険労務士(社労士)試験は一発合格できる? 社労士試験一発合格のためにはずせないTipsを紹介!

働き方改革関連法の施行にともなう法改正などで、その役割が注目を浴びた社会保険労務士(以下、社労士)。

2020年に入ってからの新型コロナウイルス禍では、感染症拡大対策としてテレワークや休業制度の導入が推奨されると、社労士のもとには規則や規程に関する企業からの相談が殺到しています。様々な事象により日本的経営の変革が求められている今、社労士は、大きな役割を果たす将来性ある仕事として認識されています。

この記事では、社労士試験の難易度や合格率に触れながら、一発合格するためにはどうすればよいのかをまとめてみました。

1 社労士試験は一発合格できる?

近年は合格率が6%台に落ち着いてきた社労士試験。しかし、以前はもっと低い年もありました。社労士試験は誰でも受験できる資格ではなく、然るべき資格を備えた人のみが受験できる試験です。

受験資格があれば、問題をしっかり熟読し、数多く解いて対策することで合格できる試験ですが、合格率は一桁台に落ち込んでから久しい状況です。この難関国家試験・社労士試験とはどんな試験なのか、もう一度確認してみましょう。

(1)試験範囲

社労士試験の出題科目と出題数は下表の通りです。

  試験科目 択一式 (配点) 選択式 (配点)
1 労働基準法及び労働安全衛生法 10問(10点) 1問(5点)
2 労働者災害補償保険法
(労働保険の保険料の徴収等に関する法律を含む。)
10問(10点) 1問(5点)
3 雇用保険法
(労働保険の保険料の徴収等に関する法律を含む。)
10問(10点) 1問(5点)
4 労務管理その他の労働に関する一般常識 10問(10点) 1問(5点)
5 社会保険に関する一般常識 1問(5点)
6 健康保険法 10問(10点) 1問(5点)
7 厚生年金保険法 10問(10点) 1問(5点)
8 国民年金法 10問(10点) 1問(5点)
  合  計 70問(70点) 8問(40点)

(2)出題形式

上記の8科目が、択一式と選択式という形式で出題されます。

①択一式とは

択一式とは、用意された5つの選択肢から「正しいもの」または「誤っているもの」を1つだけ選択して、マークシート用紙に解答する出題形式です。

平成24年の試験から変更点がありました。選択肢の中に「正しいもの」または「誤っているもの」が複数含まれており、その組み合わせや個数を選ぶ問題が出題されるようになりました。解答時間は3時間30分です。

②選択式とは

選択式とは、各科目、用意された文章中の5箇所の空欄にあてはまる適当な語句または数字を、解答用紙に記入する補完式の出題形式です。

平成11年度までは記述式だった内容が、受験者の増加により選択式に変更されました。選択式の出題数は8問で、解答時間は80分です。

(2)合格基準点

社労士試験にも合格基準点が設けられています。択一式、選択式、全科目と、それぞれ設けられており、いずれかで1点でも足りないと合格できません。

例えば、令和元年度の社労士試験の合格基準点は、以下の通りでした。

①択一式 : 総得点43点以上かつ各科目4点以上
②選択式 : 総得点26点以上かつ各科目3点以上(ただし、社一は2点以上)

各科目についても、択一式では4点以上、選択式では3点以上、それぞれ取らなければ、足切りで不合格になってしまうのです。仮に他の科目が全て満点であっても、8科目のいずれかで1点でも足りなければ不合格になるという厳しさです。

もっと具体的にいうと、社労士試験の合格基準点には、まず択一式で7つ、選択式で8つの計15のハードルが存在し、なおかつ択一式・選択式で総得点基準点を超えていなければならないのです。

その年の難易度に鑑み、補正という救済策は取られますが、そればかりを期待せずにこれらのハードルを乗り越えられる実力をつけなければなりません。

2 社労士試験が難しい理由とは?

令和元年度社労士試験の合格率も、6.6%と低いものでした。社労士試験がこんなにも難関試験である理由を探してみましょう。

(1)合格率の低さ

実施年度 令和元年度 平成30年度 平成29年度 平成28年度 平成27年度
合格率 6.6% 6.3% 6.8% 4.4% 2.6%

上表からわかるように、近年の社労士試験の合格率は平均5~6%程度といえそうです。平成27年度のように2.6%まで落ち込んだ年もあります。難易度は、行政書士試験と司法書士試験の間くらいといえるでしょう。

(2)科目数が多い

社労士試験の合格率が低い理由には、試験科目の多さもあります。

8科目もあるうえ、択一式では2科目を1科目として取り扱っています。試験範囲の幅が広いうえに科目ごとのボーダーラインがあるので、受験対策は気が抜けません。

もちろん法改正も視野に入れなければなりません。特に働き方改革関連法施行における法改正など、チェックすべき事項は多くあります。昨年の正解が今年は不正解ということもあるからです。

特に学習比重度が高い科目は、①労働基準法、②健康保険法、③国民年金法、④厚生年金保険法です。それぞれどのような法律か説明しましょう。

①労働基準法 主に労働条件の最低基準を定めた労働者を保護するための法律。使用者が規制の対象。
②健康保険法 業務災害以外の病気、ケガ等に対して保健給付をおこなうことを定めた法律。医療保険制度の中心。
③国民年金法 全国民を対象に、老齢・障害・死亡に関する年金について定めた法律。公的年金の土台。
④厚生年金保険法 国民年金を土台とした2階部分の年金について定めた法律。国民年金法とは双子関係。

これらの科目は社労士の実務にも直結する上に、特に社会保険関連は難解でこんがらがってしまうような科目です。労働基準法では働き方改革関連法による法改正、社会保険関連では度重なる法改正や経過措置などを注視しなければなりません。

(3)各科目に合格基準点がある

繰り返しますが、社労士試験には各教科に合格基準点が設けられています。

行政書士試験であれば2分野と総合点においてしかボーダーラインを問われないと考えると、社労士試験対策は手が抜けません。

(4)過去合格した科目の受験が免除されない

過去の受験で合格基準点をクリアした科目について受験が免除される制度は、受験生にとっては有り難いものです。しかし社会保険労務士の試験には、科目免除は適用されません。

例えば税理士試験では、一度合格した科目は次年度の試験で免除されます。この場合は、科目合格を重ねていって最終的に合格するというアプローチが可能になります。もちろん、まだ合格していない科目に集中することも可能です。

しかし社会保険労務士試験の場合は、不合格になったら次年度はゼロから挑戦しなくてはいけません。この点も社労士試験の合格率を下げる要因の一つとなっています。

3 社労士試験に一発合格するには?

難関の社労士資格ではありますが、1割に満たない合格者の中には一発合格者もいます。その人たちはどのように一発合格を勝ち取っているのでしょうか。一発合格を果たした人たちの成功体験談には、共通している内容があります。それらを抜き出してみましょう。

先に結論に触れておくと、「熟読」と「問題を解きまくること」が、最も共通する内容です。

(1)択一式の場合

択一式は全70問で210分の解答時間です。すると、1問あたり3分以内で解かなければなりません。時間不足に陥りやすいので、解答のスピードが合格の鍵となってきます。基本的には基本問題中心の出題ですが、もちろん応用問題も出題されます。

択一式対策は問題を多く解くことです。社労士試験には引っ掛け問題、意地悪問題も潜んでいるので、ひっかからないようにする訓練をしなくてはいけないからです。択一式は、教材を熟読して、ひたすら問題を解きまくりましょう。

(2)選択式の場合

選択式の場合、出題数8問に対して解答時間は80分です。すると選択式の解答時間は1問あたり10分になりますので、時間的には比較的余裕があるといえます。

選択式では、専門用語や数字関係が空欄になる問題が極めて多いです。このことから、国語力も要求される出題で、論理的な文章作成能力が試されるともいわれています。

社労士試験は、9割以上に暗記の要素が要求される試験です。論理的な文章作成のためには、社会保険労務士に関する全てのワードを十分に理解をしておく必要があるでしょう。

また、選択式では合格基準点の補正である「救済措置」が取られやすい傾向があります。

(3)模試や過去問の成績が悪くてもあきらめない

一発合格者の合格体験記を読むと、彼らは直前期の過去問演習や模試で、必ずしも良い成績を修めていません。彼らがこの時点でもし諦めていたら、おそらく不合格だったでしょう。

一発合格者となれる人は、模試の結果が芳しくなくても、過去問演習で苦戦しても、深刻にとらえすぎず不正解だった箇所のインプットに真剣に取り組んでいます。

どんな試験でも「自分の弱点を受け止められる人」が強いですから、この行動には大いに学ぶところがあります。

(4)7~8割主義でOK

社労士試験は出題範囲が膨大ですので、はじめから「8割合格」を狙っていく方がよいといえます。

「100%合格」を目指してしまうと、結果的に合格から遠ざかってしまう場合があるのです。7~8割主義なら範囲も相当絞ることができ、運が良ければ一発合格できます。

社労士試験には科目ごとの合格基準点がありますが、7~8割主義でいくなら、細かいところは捨てる勇気も必要です。特に難問や奇問の類に引っかからないようにしましょう。一発合格者は、「基本事項」に対する学習力と定着度の高さで合格を勝ち取っています。

(5)数字問題

社労士試験には、数字問題が比較的多く出題されます。その割合は3割ほどにもなります。

例えば、労働安全衛生法の「専任の安全管理者の選任規模」では、以下のような数字を覚えなければなりません。

業種 使用労働者数
1 建設業、有機化学工業製品製造業、石油製品製造業 常時300人以上
2 無機化学工業製品製造業、化学肥料製造業

道路貨物運送業、港湾運送業

常時500人以上
3 紙・パルプ製造業、鉄鋼業、造船業 常時1,000人以上
4 安全管理者を選任すべき業種のうち、上記1~3に掲げる業種以外の業種
(過去3年間の労働災害による休業1日以上の死傷者数の合計が100人を超える事業場に限る)
常時2,000人以上

この場合、語呂合わせで数字を覚えると良いです。使用労働者数は語呂合わせを使って「安全管理を、みごとに(3,5,10,2)任せる」と覚えるのがコツです。

ちなみに選択式では、数字問題は以下のように頻繁に出題されています。

年度 平成27年度 平成28年度 平成29年度 平成30年度 令和元年度
問題数 20問 15問 16問 18問 19問

選択式では、3割近くがこのような数字を問う問題になっています。つまり、「〇日以内に手続きをしなければならない」「X年間、加入しなければならない」「〇歳から年金は支給される。」等などの数字部分が問われるのですが、この対策のためには語呂合わせの参考書を購入して暗記してもよいでしょう。

4 社労士試験に一発合格したい人におすすめの講座

新型コロナウイルス感染症拡大で、オンライン体制の導入が、これまで以上に大きく注目を浴びています。このような緊急事態においても質の変わらない教育、ビジネス、サービスを供給できるオンラインの需要は、これからの時代にますます高まるでしょう。

最後に、社労士試験一発合格に近付くことのできるオンライン講座を、2つ紹介したいと思います。

(1)資格スクエア速習パック

資格スクエアは、はじめから「スマホ完結型授業」を備えていた通信講座です。紹介動画を見ればお分かりのように、動画で学べるだけでなく「オリジナルノート機能」も搭載され、スマホによる学習環境を充実させています。IT技術をふんだんに取り入れ、はじめからスキマ時間を最大限に活かせる学習環境を敷いていましたが、コロナウイルス禍のような有事の際にも、受験生に確実に授業と相互アクションを提供してくれる講座です。

①「社労士速習パック」の特徴

・講義はすべてオンライン
・講義動画は視聴放題
・21段階の倍速機能(倍速機能を使って流し聞きし、知識の定着を狙おう)
・オリジナルノート機能(講義を聞きながら編集できるメモ機能つき)
・オンライン質問で、理解が難しい部分は講義画面から質問可能(回答は5営業日前後)

②最短時間で社労士試験に受かりたい人をサポート

社労士速習パックは、次に条件に一つでもあてはまれば、おすすめとなっています。

・社労士試験の学習をしたことがある
・労務・人事・総務などの業務の経験がある
・今年の本試験こそ絶対に受かりたい

つまり、社労士試験に一発合格したい人は条件に該当しますので、おすすめの教材です。

③講座概要

講座名 【2020年向け】社労士速習パック
価格 65,780円(税込)
パック内容 インプット 基礎講座(約50時間)
アウトプット Web問題集2020年度版
模擬試験 未来問模試(択一式のみ)+2020年度社労士模擬試験
教材内容 オンライン学習教材
2020年度版テキスト1冊「うかる! 社労士 テキスト&問題集」
各講義の要点を整理したPDF

今なら、LINEで友だち追加すれば、直接いろいろ質問できます。

(2)スタディング

社労士試験短期合格のノウハウを盛り込んだスタディングの「 社会保険労務士講座」は、忙しい方が最短距離で合格できる講座を目指して開発されました。短期合格者の学習法も十分に研究して作られた「短期合格のための必要最小限の講座」です。こちらもスマホ完結型講座です。

①スタディングの講座の特徴

スタディング社会保険労務士講座の魅力を表にまとめてみました。なお、テキストはオンラインのみでの提供となり、紙ベースの冊子は含まれません。

1 スマホ完結型 ・スマートフォン、PC、タブレットで完結できる学習環境。
・講義動画・音声の視聴、テキスト、復習問題や過去問集等、答練・模試までスマホ一つで完結。
2 ビデオ/音声講座 ・豊富な図表を駆使したスライド
・「テキストの参照箇所の指示」や「板書ができるまでの時間」などのムダを削ぎ落とし、講義時間を短縮。
3 50年分の出題実績を分析 ・社労士試験を第1回から50年分の出題実績を分析。
・インプットとアウトプットをバランスよく学習できる学習フロー。
・「スマート問題集」で基礎力固め。
・「セレクト過去問」で解く力を無理なく身につける。
・「総まとめ講座」で白書対策、横断整理、法改正まとめ。
・「直前対策答練」「合格模試」で実戦力を養う。
4 復習モード機能 「復習モード」で問題練習をすれば、間違った問題だけ解くことができる。
5 暗記対策 暗記ツール:各講義の重要なキーワードを穴埋め形式に。
6 WEBテキスト ・検索機能でキーワードや条文に一瞬でアクセス可能。
・「メモ機能」で簡単にテキストに情報を追加して一元化。
7 低価格 圧倒的な低価格を実現。

②無料講座の配信

現在無料の初回講座に加え、無料セミナー「短期合格セミナー」を配信中ですので、こちらからご利用ください。

③コース概要

コース名 社労士合格コース
[2020年+2021年合格目標]
社労士総合コース
[2020年+2021年合格目標]
価格 通常価格
一括¥55,000(税別)
通常価格
一括¥75,000(税別)
備考 合格に必須の対策を凝縮!
基礎知識と試験直前の法改正、白書・統計対策まで。
合格コースの内容に加えて
直前予想答練、模擬試験までフルパック!しかもお得!

5 サマリー

いかがでしたか?

社労士試験が難関である理由には、膨大な出題範囲と、科目ごとの合格基準点があることをお分かりいただけましたでしょうか。

頻出箇所を押さえながらの戦略的な学習が合格の鍵となりますので、一発合格を目指すならぜひ参考にしてください。

6 まとめ

・一発合格のための学習では「熟読」と「問題を解きまくること」が重要。

・社会保険労務士試験には、8科目が択一式と選択式で出題される。

・択一式は全70問を210分で解答時間するので、1問あたり3分以内で解く必要がある。

・択一式の引っ掛け、意地悪問題に対応する訓練が必須。

・選択式は8問に対して80分なので、1問あたり10分で解く必要がある。

・選択式は暗記力に加えて文章作成能力を鍛えるべきである。

・出題範囲が膨大なのではじめから「8割合格」を狙っていく方が良い。

・社労士試験一発合格には、有事にも学習継続できるオンライン講座が適している。

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