宅建の試験科目より 〜 未成年者が単独でできる行為

宅建の試験科目より 〜 未成年者が単独でできる行為

宅建試験に出題される権利関係のうち、民法では制限行為能力者が制定されています。

制限行為能力者は行動上で様々な制限を課されており、たとえば未成年者の場合、親権者などの法定代理人の了承なしに結んだ契約を取り消すことが可能になるといった決まりがありました。

1 未成年者が単独でできる行為

しかし未成年者でも、保護者の同意なしにできる行為もあります。

・贈与契約(無料で物をもらう、権利を取得するだけの契約)
・免除契約(やらなくてはならないことを免除してもらう、義務を免れる契約)
・こづかいを使う行為(法定代理人から処分を許された財産を処分)
・法定代理人から営業を許可された場合のその営業に関する契約

これらの場合、同意がないことを理由に契約を取り消すことは出来ません。

2 取消権者

契約を取り消すことができる権利を取消権といい、これを持っている人を取消権者といいます。
未成年者が単独で契約した場合の取消権者は法定代理人と未成年者で、相手方には取消権はありません。

3 追認権者

同意とは、契約の事前に承諾することです。
これに対し、契約時後の承諾を「追認」といいます。

未成年者と契約をした相手方は、未成年者が法定代理人の同意を得ていないと契約をいつ取り消されるかわからず、不安定な立場に置かれます。
そういった時には、法定代理人から追認の意思表示をしてもらえばよいのです。

追認とは、言い換えれば取消権を放棄する意思表示であり、契約が結ばれた後にその契約を許可することになります。
追認すると取消権が消滅するため、追認後の取消はもうできません。
追認権は法定代理人と、法定代理人の同意を得た場合の未成年者にあります。

未成年者の保護者の権限としては、

・同意権→未成年者の行為に対し、事前に承諾を与える
・取消権→未成年者が勝手にやった行為を取り消す
・追認権→未成年者が勝手にやった行為を事後に承諾
・代理権→未成年者になり代わって行為

というものがあります。

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