宅建の試験科目より 〜家庭裁判所から後見開始の審判を受けた人

宅建の試験科目より 〜家庭裁判所から後見開始の審判を受けた人

宅建試験に出題される民法では、制限行為能力者について定められています。
制限行為能力者は判断能力が不十分とされているため、単独での行動が制限される場合があります。

1 成年被後見人

成年被後見人とは、家庭裁判所から後見開始の審判を受けた人のことです。
重い精神障害によって判断能力がないため保護者をつける、という決定を受け、成年被後見人となると、制限行為能力者となります。
家庭裁判所は配偶者や親、子、兄弟等からの請求が無い限り、後見開始の審判をすることはありません。

成年被後見人の保護者を成年後見人といい、成年後見人も法定代理人の一種です。

成年被後見人は自分の行為がどのようなものであるのかを理解していない場合が多いため、成年被後見人の結んだ契約は、保護者の同意の有無を問わず取り消すことが可能です。
同意があっても取消可能なのは、成年被後見人が同意の意味をわかっていないことが多いからです。
未成年者は単独でもできるような、物をもらうだけの贈与契約や、借金を免除してもらう免除契約の場合でも、成年被後見人は取消可能です。

しかし成年被後見人の生活を守るため、靴下や歯ブラシ等の日用品の購入、その他日常生活に関する行為は取り消せないことになっています。

2 成年被後見人の取消・追認権者

成年被後見人の行為は、成年後見人および成年被後見人本人の取消が可能です。
相手方には取消権がありません。

成年被後見人の結んだ契約に対して成年後見人は追認することができますが、追認してしまうと取消権は誰にもなくなります。
未成年者と違い、成年被後見人は成年後見人の同意があっても追認できません。

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