宅建とは何か? 〜法的トラブルから市民を守るために設けられた資格

宅建とは何か? 〜法的トラブルから市民を守るために設けられた資格

宅地建物取引士(宅建士)は、土地や建物を買いたいと思っている人に、土地や建物の取引の重要事項についてアドバイスを行います。

土地や建物を消費者に販売するビジネスを行っている宅建業者などの企業は、必ず宅建資格保持者たる宅地建物取引士を雇い、土地や建物を売る時に顧客に対して契約上大切な事項を説明できる体制をつくらなければなりません。また、このようなビジネスを行う不動産仲介業者は、企業内に5人に1人の割合で宅建資格保持者を雇用していなければならないと法律に定めてあります。

このような宅地建物取引士の資格が定められた背景には、高価で権利関係も複雑な住宅などの取引を行う人々が、トラブルに巻き込まれることを防止したいという意図があります。

宅地の取引に法的トラブルがつきものということになれば、不動産の市場自体を育成することが難しくなるからです。不動産の取引は大きなお金が動くこともあり、社会の発展に不可欠の経済活動と言えます。

そのため、政府は人々が安心して宅地等を取引できるようにサポートするプロである宅地建物取引士という資格制度をつくったのです。ゆえに、宅建の資格者保持者たる宅地建物取引士は土地や宅地を買おうとする顧客からその権利関係などについて質問を受けた時にはいつでもそれを「説明」できる必要があります。

この「説明」ですが、法律がよくわかっていない人が適当に説明を行って、その結果土地を買った人があとで法的なトラブルに巻き込まれたら大変ですよね。そのような事態が発生するのを防止するために、宅地建物取引士という資格があります。

宅地建物取引士になるために、民法や建物区分所有法など土地や建物の取引に関する法律を勉強し、試験に合格してその能力を認められた人だけが、土地や建物の売買に関するアドバイスを独占的に行うことができるのです。

ちなみに、住宅を買うときは土地なども合わせると5000万円ほどかかることもあります。広い土地にしたり、建物にこだわったりすると、より高額な取引になります。ローンでマイホームを購入して少しずつローンを返し続け、定年退職した時にようやくローンを完済するという人も多いようです。このように、住宅や土地の取引は一個人にとって重要な買い物です。法的トラブルから市民を守るために、宅建の資格が設けられたのです。

宅建は多くの人に受験する門戸が開かれた試験です。中には高校卒業後、大学には進学せず働きながら勉強して宅建の資格を取得し、後に自分の会社を興したという人もいるようです。民法をはじめとして、難解な法律をマスターしていくことが求められる試験ですが、少しでも宅建に興味のある方は頑張って勉強していきましょう。

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