宅建試験は法律系資格の登竜門!その難易度、勉強方法とは?

宅建試験は法律系資格の登竜門!その難易度、勉強方法とは?

宅建士(宅地建物取引士)は、不動産取引の場面で非常に重要な役割を担う存在です。そんな宅建士の資格取得を目指す試験は「資格試験の登竜門」とも称されています。宅建試験の難易度や合格率を通して、効率的な勉強方法についても詳しく見ていきましょう。

1. 宅建士(宅地建物取引士)とは

不動産取引の場面で活躍するのが宅地建物取引士、いわゆる宅建士です。宅建士は、不動産売買をする人に、契約書の中でも特に大事な部分である「重要事項」を説明する役割を担っています。

不動産取引の契約書には「瑕疵」「用地地域」といった法律用語や専門用語が多く含まれています。一読してもすぐには意味がわかりづらい人がほとんどではないでしょうか。

しかし、不動産取引では大きな額が動くため、契約書の内容を理解しないまま契約を結ぶのは非常に危険です。そこで宅建士の出番となります。具体的にどんな仕事なのか、宅建士にしかできない仕事について見ていきましょう。

(1)重要事項の説明

宅建士は、不動産の買主や借主に対して重要事項の説明をすることが宅建業法で定められています。所有者、不動産の広さ、登記の名義のほか、取引をキャンセルした場合にどうなるか、などについて説明します。不動産取引に関わる人が、どのような不動産について取引するのか明確にわかるようにするものです。

(2)重要事項説明書面への記名と押印

重要事項についての説明を記載した書面(重要事項説明書面)を作成し、記名・押印するのも宅建士にしかできない仕事です。膨大な量の重要事項に対して、宅建士が責任を持つことを表すものとして、書面の作成・記名・押印は非常に重要です。

(3)37条書面(契約書面)への記名と押印

契約後に「言った」「言わない」のトラブルを防ぐために必要なのが、37条書面です。実際の契約内容を記載した重要な書面であるため、宅建士の記名・押印が必要となります。

2. 宅建士(宅地建物取引士)の試験概要

ここからは宅建士(宅地建物取引士)の試験について解説します。

まず、宅建士試験に受験資格はありません。誰でも受験できます。
不動産業界でキャリアアップを目指す方はもちろんですが、これから法律の勉強を始めようという方も少なくありません。

宅建試験は法律資格の登竜門と言われることもあり、他の法律系資格の受験を目指す方がステップアップの第一段階として宅建の勉強に取り組むケースが見られます。

試験は全50問、4肢択一形式のマークシート方式で行われます。

不動産取引に関わる知識を中心に、民法や税法など契約書を読み解くうえで欠かせない法律知識を幅広く問われます。出題分野は、宅地建物取引業法施行規則8条によって以下のように定められています。

・土地の形質、地積、地目及び種別並びに建物の形質、構造及び種別
・土地及び建物についての権利及び権利の変動に関する法令
・土地及び建物についての法令上の制限
・宅地及び建物についての税に関する法令
・宅地及び建物の需給に関する法令及び実務
・宅地及び建物の価格の評定
・宅地建物取引業及び同法の関係法令

3. 宅建の難易度、合格ライン

例年、宅建試験の受験者数は20万人前後で推移しています。合格率は15%程度となっており、50問中35問前後が合格ラインと考えられます。

平成26年度 平成27年度 平成28年度 平成29年度 平成30年度
受験者数 192029 194926 198463 209354 213993
合格者数 33670 30028 30589 32644 33360
合格率 17.5% 15.4% 15.4% 15.6% 15.6%
合格基準点(50問中) 32 31 35 35 37

他の法律系資格に比べると難易度は低めです。それでも受験者の8割が不合格となるため、油断は禁物です。

4. 宅建の勉強方法、攻略のコツ

宅建合格までの勉強時間はどれくらい必要なのでしょうか。個人差は当然ありますが、合格までに要する時間はおよそ350時間と言われています。1日2時間で半年かかる計算ですが、実はやり方次第で時間短縮が可能なのです。宅建試験を攻略する3つのポイントを見てみましょう。

(1)まずは過去問を「読む」

試験勉強を始める段階で意識すべきは、問題の傾向、難易度、出題者の意向を知ることです。そのために、まずは過去問を「読む」ことから始めましょう。問題と解説を並べて、問題と選択肢を読み、解説を読むのです。過去問を何年分か読めば、ぼんやりとゴールが見えてくるはずです。

ちなみに多くの受験生は、テキストを読んで知識を蓄えてから問題を解く、インプット→アウトプット式で勉強しています。これでは合格のために必要なゴールがわからないばかりか、確実に覚えるべき箇所もおさえられません。知識のインプットから始めるのは、非常に効率が悪い方法なのです。

(2)早めに全体像をつかむ

法律とは、全体像を把握しなければ理解できない部分がある、特殊な学問です。最初はわからない部分があっても、気にせず勉強を進めていきましょう。2週目になると1週目でわからなかった部分がわかるようになっているはずです。

これまでの勉強方法と異なるために困惑する方も多いかもしれませんが、法律はそういうものだと割り切って勉強することが重要です。

(3)ひたすら過去問を解く!

知識の定着には、何度もアウトプットすることが重要です。宅建試験は、過去問と非常によく似た問題が繰り返し出題されるので、問題の勘所を瞬時に見極める「解答力」を養うことが合格へのカギとなります。過去問の正誤だけでなく、その理由を説明できるまでの知識を身につけるのもポイントです。

人間は記憶の70%を1日で忘れてしまうと言われています。勉強といっても、漫然と講義を聞くだけでは意味がありません。最低でも5年分の過去問を、ひたすら解きましょう!

5. サマリー

いかがでしたか?
宅建試験は、行政書士や司法書士など法律系資格のステップにしようとする人から、既に不動産業界で働いている人、そして就職・転職・独立を目指す人まで、さまざまな方がチャレンジしています。
限られた時間の中でも、効率的な勉強で合格は可能です。ぜひ取り組んでみてください!

 

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6. まとめ

・宅建士(宅地建物取引士)は不動産取引の場面で重要な役割を担う存在
・受験資格がなく、誰でも受験可能
・他の法律系資格に比べると難易度は低め
・受験者は毎年約20万人、合格率は15%程度
・合格までに要する勉強時間はおよそ350時間
・全体像を掴み、過去問中心の勉強が効率的

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