通信講座で宅建の合格率は上がる?失敗しない通信講座の選び方とは

通信講座で宅建の合格率は上がる?失敗しない通信講座の選び方とは

不動産業界をはじめ、様々な業界でも注目されている「宅建士」資格。就職や転職にも有利に働き、国家資格でありながら受験資格もないため、非常に人気が高い資格試験のひとつです。「宅建受験」をする際、学習手段は独学か、スクールか、もしくは通信講座が考えられます。本記事では「通信講座」を利用した場合に、合格率は上がるのか、選び方、サポート内容について解説します。

1 通信講座で宅建の合格率は上がる

宅地建物取引士は、それまで「宅地建物取引主任者」という資格名称でしたが、2015年4月から「宅地建物取引士」に変更されました。試験の合格率は15%程度と低い水準で推移しています。士業への変更を機に試験の難易度も上がっているため、さらに高い専門知識が求められています。「令和2年度の合格率」は17.6%と、例年よりやや高めとなりました。しかし、それでも国家資格ということもあり、難易度は決して低くありません。

また、通信講座に通った場合の合格率は50%~70%と、独学に比べて飛躍的に合格率は上がります。一方で独学の場合の合格率は、平均の15%よりもさらに低くなるため、もし独学か通信講座で悩んでいる方は、通信講座の利用、学習がおすすめです。

2 宅建の通信講座の選び方!チェックすべきポイント

「よし、通信講座で勉強しよう」と思っても、通信講座も数多くあります。どこを選ぶといいか分からないと思う方も多いのではないでしょうか。宅建試験の出題範囲は、以下の4科目です。

・民法
・宅建業
・法令上の制限
・税金、その他

「4科目だけなら独学でもいけそう」と安易に考えてしまう方もいるかもしれません。しかし、それぞれの分野ごとで覚える範囲が多く、的を絞った勉強方法が大切になります

もちろんすべての内容を1から10まで頭にインプットできれば問題ありませんが、多くの場合そう簡単にはいかないでしょう。情報を取捨選択する力がないままに独学するのは得策とは言えません。いかに「効率よく」「最短で」「一発合格できるのか」を考えて通信講座を選びましょうここでは通信講座を選ぶ際のチェックポイントとして、テキストや授業内容の質、サポート内容について触れていきます。参考になれば幸いです。

(1) 教材

通信講座は、各社が用意した独自のテキストを使って学習を進めることになります。自分のレベルや学習方法に合った教材を提供しているかどうかが重要です。

① 自分の知識レベルに合ったテキストか

初めて宅建の勉強に取り組む方にとって、文量の多いテキストを読み進めていくことは非常に大変です。宅建合格には「パターンを理解する力」を求められますので、頻出する箇所はどこか、実際の試験ではどこまでの理解が必要か、一目で分かるテキストがある通信講座選ぶことをおすすめします。

実際に本試験問題に出たことがある箇所や、過去数年間でこの分野は出題されていないなどの出題傾向の流れを把握することができると、無駄な知識を覚えることなく必要な知識だけを抜粋して吸収することができます。

一方、過去に学習経験がある方であれば、問題演習を何度も繰り返すことで実践に近い知識を定着させることが可能です。そのため、効率よく、より多くの問題に触れることで、問題の流れやパターンを掴めて本番さながらに勉強を進められます。

これから試験勉強で使用する教材が学習進度にそぐわないものでは、定着率も下がってしまうでしょう。事前にテキストを見ることができるのであればチェックし、自分のレベルに合っているかを確認するようにしましょう。

② テキストはカラーか

イラスト付きやフルカラーの参考書は、とても読みやすいと初心者の方から好評です。宅建はとにかく専門用語が多いのが特徴です。イラストなら理解しづらい内容も噛み砕いて身近な例に例えてくれるので、イメージがしやすく、テンポよく勉強を進めることができます。カラーのテキストの特徴は次のとおりです。

メリット
・分かりやすい
・飽きがこない
・思い出しやすい

デメリット
・マーキングに不向き
・カラフルで見づらい

特に注目したいのが、カラーのテキストは思い出しやすいという点。モノクロよりもカラーの方が印象に残りやすいという研究結果がいくつか出ているようです。ただし、自分で書き込んで勉強をするタイプの人には不向きなこともあります。たくさんの色が使われていることから、蛍光ペンを引いたり、書き込んだりしても目立ちにくいでしょう。通信講座を始める前に、テキストの使いやすさの目安として、白黒なのか、カラーなのか確認しておくことをおすすめします。

➂ 動画教材はあるか

資格の勉強時間は、ちょっとした隙間時間をうまく確保したいものです。動画教材なら、重たい参考書が必要ないため自宅以外でも試験勉強を進めやすく、時間を有効に活用できます。例えば以下のようなタイミングで気軽に視聴が可能です。

・通学や通勤中の移動中
・就寝前ベッドの中
・トイレに座って
・外食で配膳されるまでの間
・お昼休み

さらに、単元ごとに時間が細かく区切られていれば、ちょっとした隙間時間に再生して少しずつ学習が進められます。1つの動画再生時間がどれくらいなのか、ボリュームを確認しておくとよいでしょう。また、テキストとは違って、図や口頭で説明を聴くことで記憶が定着しやすく、どこが重要なのかが分かりやすいこともメリットです。

通信制限が気になって外出先で動画を視聴したくない方は、オフライン再生が可能かどうかもチェックしておきましょう。

(2)サポート内容・アフターフォロー

① 質問は無制限でできるか

宅建は専門用語が数多く出てくるため、分からないポイントがあると行き詰まりやすく挫折してしまう方も少なくありません。そのため、分からなかったことをすぐに質問できる環境が整っているかどうか、回数制限なく質問ができるかを確認するようにしましょう。最近ではスマホから簡単に質問ができます

また、分からないことを質問してから返信までのスピードも重要です。質問して2〜3日後に返信が届くようであれば、質問の内容や勉強への熱が下がってしまう可能性もあります。講師への質問が何度でも無料であれば、疑問を残さずどんどん学習が可能です。苦手な分野をひとつずつ潰して勉強を進めていきましょう

② 担任の講師がつくか

担当の講師がつくかどうかもポイントです。通信講座は、通学はせずに自分一人で勉強を進めなければなりません。資格勉強が初めてで不安を感じている方や、途中で諦めて挫折してしまいそうな方には、担当講師のサービスを提供している講座がおすすめです。

なかには、サポート内容として担当講師から応援メッセージをもらえるサービスもあります。最後までモチベーションを高く維持して試験に臨めるでしょう。

➂ 学習計画の管理はしやすいか

宅建試験は1年に1回と、開催回数は決して多くありません。試験日に向けた学習の進め方を管理できるサービスが充実しているか、確認してみましょう。通信講座は、自分で学習関係を整える必要があります。下記に当てはまる方は、なかなか勉強に集中できず本番を迎えてしまう可能性あるため、いかに学習計画を管理するかが重要です。

・スケジュール変更が多い
・仕事や家事をしている
・まとまった時間を確保できない
・決まった時間に勉強ができない
・モチベーションが保てない

過信せず、スケジュール管理をサポートしてくれる講座を選ぶようにしましょう。なかには、生活スタイルを入力すると自動的に学習可能時間を計算して、本番までの最適な学習スケジュールを作成してくれたり、スケジュールに沿った勉強が進められているかの進捗状況を確認できたりと、一目で学習状況を確認できる場合もあります。

「早く進められているから復習の時間に充てよう」、あるいは「遅れているからもうちょっと頑張ろう」など、進捗を意識しながら学習を進められるのは大きな魅力です。

学校など一緒に勉強をする仲間がいれば別ですが、独学や通信講座で勉強をしている方にとっては「モチベーションをいかに持続させることができるか」がとても大切になります。手ごたえを感じながらスケジュール管理を行える講座を選びましょう。

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④ 返金保証はあるか

通信講座の受講料は決して安いものではありません。しかし、なかには再受験制度や返金制度などのサポート対応があるサービスもあります。惜しくも不合格だった場合には、受講料の一部が返金になったり再受講時に割引が適用されたりと、安心して試験に臨むことができるはずです。

さらに「教育訓練給付金」対象の講座であれば、合格後に受講料の一部を国に申請して受け取ることができたり、合格後にお祝い金がもらえたりするケースもあります。モチベーションの維持・アップにつながるでしょう。

また合格祝い返金制度を採用している場合もあります。12月の宅建合格発表後に適用されます。指定講座を受講し、宅建に合格した証(合格証)の提出や通信講座の体験レビューを投稿すると還元されるというものです。返金保証制度を設けているのは、それだけ自社の学習メソッドに自信があるということでもあります。講座選びの目安のひとつとしてチェックしておきましょう。

(3)合格実績

通信講座の公式HPには、合格実績(合格率)を掲載しているところもあり、講座選びの参考になります。ただしこの合格率はあくまでひとつの指標に過ぎないため、それだけを見て決めないようにしましょう。というのも、集計方法が会社によって異なるため、実際よりも高く見えたり低く見えたりするためです。通信講座選びを失敗しないためにも、その他サポートの内容は充実しているのか、自分に合った通信講座なのかは必ず加味して検討するようにしましょう。

(4)料金

相場は5万円~6万円ほどですが、オプションのサービスが多いところは10万円、安いところだと2万円以下といったように価格もピンキリです。料金が高いからいいというわけでもなく、逆に安いからいいわけでもありません。

金額面を考えることは当然大切ですが、資格学習で最も大切なことは、選んだ通信講座が自分に合っているかどうかです。講座の内容やサポート体制の充実度など、価格以外の点を加味したうえで慎重に選びましょう費用だけを考えると、テキスト代だけで済む独学よりも負担が大きいものの、

・時間を有効活用したい
・短期で集中して合格したい

という方は、通信講座をおすすめします無料で講座の受講ができる場合には、先生の話し方や授業の流れ、イラストの有無などから、自分に合うかどうかを確認してから判断するようにしましょう。

特にWEBテキスト、動画、過去問など、会社によって得意分野も違うため、料金とサービスの内容を比較検討してみることが大切です。なかには、早期申込の割引キャンペーンを行っていることもあるため、是非、受験を控えている方は参考にしてみてください。

3 サマリー

「宅地建物取引士」は、他の国家資格と比較すると、難易度はさほど高くない資格です。しかし近年では法改正もあり、試験内容が難しくなっているため、計画的な試験対策が欠かせません。ストレスフリーな環境で勉強することが、宅建合格への近道です。ご紹介したポイントを参考に、自分に合った講座を探してみてください。

4 まとめ

・通信講座の利用で宅建の合格率は上がる

・通信講座を選ぶ際は、教材、サポート体制、合格実績、料金といった要素をチェックしよう

・自分一人で勉強したら挫折する、外出先でもスマホで気軽に勉強したい、分からないことがあったら質問して解決したいといった項目に当てはまる方は通信講座の利用に向いている

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