
国家試験の中でも最高峰の試験とあって、司法試験の受験をためらっている人がほとんどでしょう。
学歴がコンプレックスだから合格する自信がない…、年齢的にもう無理なのでは…そうした悩みを多く聞きます。
司法試験の受験をためらう3大理由というものがあります。
「性別」「年齢」「学歴」です。
ここでは、「性別」について見ていきたいと思います。
1 司法試験は性別で決められる?
司法試験は性別によって決められるのでしょうか?男性の方が合格しやすいのでしょうか?
答えは、否です。女性だからといって、司法試験に受からないかと言われるとそんなことはありません。
実際のところ、男女別の合格率に多少の差異があります。平成26年度の司法試験では、男性は3.8%の合格率に対し、女性の合格率は1.8%となっています。
しかし、これにはちゃんと理由があるのです。
なぜなら、男女間では、出願者数に大きな違いがあるからです。平成26年度の司法試験では、男性6,837人に対し、女性は2,418人と大きな差が開きました。
出願者数で開きがあれば、合格率に差異が生じるのも当然でしょう。
試験に合格できるかどうかという観点はあくまで個人の資質によりますから、性差は何の影響も与えません。
2 弁護士は女性に向いている
弁護士という職業は、実は女性に向いている仕事なのです。
なぜなら、独立して仕事を行うため、組織に属さずやっていける仕事だからです。
結婚や出産などを経た女性でも、自分の都合で働ける職業ですから自在に活動している人は昔から大勢います。
実際、自分のライフスタイルに合わせて働けるという点から弁護士を目指す女性が増えているそうです。
平成8年では、女性の弁護士は6.9%でしたが、平成23年度では、16.9%にまで増加しています。