まとめノートは、テキストや参考書でまとめられていない分野だけ作ればよい

「不合格予備軍にならないための方法」では、合格できる人とできない人の特徴は、「難しい法律の議論をしている自分」に酔わないかどうかだ、ということをお伝えしました。
その他にも、違いはあります。
それは、合格者は「ノートを作らない」ということです。
「まとめノート」は作らない!?
中学や高校では、定期試験のたびに、授業内容のまとめノートを作ってきた人は多いことでしょう。
しかし、覚えるべき知識や科目が膨大な司法試験の場合は、まとめノートは必要なのでしょうか?
はっきり言います。
司法試験や司法予備試験に合格するためには、美しく仕上がったまとめノートなど意味がありません。
しかし、必ずしもまとめノートを作ってはいけないか、というとそんなことはありません。市販の参考書や予備校のテキストでまとめられていない場合は、まとめノートを作る必要があります。テキストや参考書ですでにまとめられている場合は、わざわざ自分でノートにまとめなおす必要はありません。
実際、司法試験・予備試験でも予備校の講義をノートにまとめることは必要ですし、そのノートが勉強で役立つことは確かです。
あくまでも自分の勉強に必要な時だけ、無いと困るという時にだけノートを作るようにしましょう。
勉強時間=まとめノートの作成にしない
ノート作りの恐ろしいところは、ノートを作っただけで勉強した気になってしまうことにあります。
しかも時間がかかるため、ノートを作っただけで満足してしまうケースも多く、貴重な勉強時間を無駄にしてしまうのです。
たとえば5時間かけてノートを作ったとしましょう。
この場合、この人は「5時間勉強した」ということになるでしょうか?
当然なりません。
ノートを作ったからといって、勉強はそれで終わりではないのです。
大切なのは、ノートに書いた内容をしっかりインプットして自分の中で理解を固めるということなのです。
今、前に作ったまとめノートの内容を思い出してみて下さい。何を作ったか思い出せない人は、ノートを作ること自体を勉強の目的にしている証拠です。
あくまでノートは、理解のための足掛かり、と考えてください。
ノート作りのポイントは、「きれいなノートにこだわるヤツはバカだ」も合わせてご覧ください。