民事訴訟法は、裁判傍聴に行ったり小説形式で勉強することで、具体的イメージを持つ

司法予備試験における民事訴訟法とは一体何でしょうか?
司法予備試験の択一試験では約15問出題され、論述試験でも出題される科目です。
多くの受験生が苦手意識を持っていますが、民事訴訟法は、とくに実務に直結している科目であると言うことができます。
民事訴訟法を得意にする2つのメリット
・メリット①:民事訴訟法で勉強した知識は、他の科目よりも実務で活用する機会が多い。
多くの法曹にとって、民事系の法律問題に関わることは多く、そのいずれの訴訟においても、民事訴訟法を活用しながら実務を進めていくことが必要になります。
・メリット②:民事訴訟法を得意科目とすることで、司法試験や予備試験への合格率を高めることができる。
なぜなら、民事訴訟法は、一度理解してしまえば、択一試験や記述試験でも比較的安定して点数をとることができるため、得点源となりやすいからです。にもかかわらず、多くの受験生は民事訴訟法を苦手としていますから、得点源としてしまえば、差をつけられることになります。
民事訴訟法を得意にする2つの方法
民事訴訟法を得意とすることは非常にメリットが大きいということはご理解いただけたかと思います。ではどのようにして得意科目にできるのでしょうか?
民事訴訟法の勉強法は、具体的なイメージを持つことです。
なぜなら、刑事訴訟法や行政法の手続き分野とも共通するのですが、手続法の勉強については、一度、訴訟などの手続きがどのように進められているかを見ておくと、法律の理解が早まるということがあります。
手続のイメージをもたずに勉強しようとすると、暗記する勉強になりがちですが、手続きのイメージがあると、単純な暗記作業でもスムーズに進めて行くことが可能になります。
では、具体的なイメージを持つためにはどうすれば良いのでしょうか?
以下の2つの方法が挙げられます。
①小説形式で民事訴訟法を勉強するということ
②実際に裁判を傍聴してみるということ
です。
①小説形式で民事訴訟法を勉強するということについては、小説で読む民事訴訟法などの本が出ていますので、それを読むことをおすすめします。
②の裁判傍聴についても、原則として自由に傍聴を行うことが可能です。傍聴券交付が行われる場合もありますが、法廷が開かれている場合は、事前の申し込みをせずとも傍聴が可能です。詳しくは裁判所のページ(http://www.courts.go.jp/kengaku/botyo_tebiki/index.html)を参考にしてください。
なお、詳しい民事訴訟法の勉強法については、短答式試験における民事訴訟法の攻略法をご覧ください。