予備試験の民事訴訟法が苦手な方は必見!短答対策から論文対策まで解説します!

予備試験の民事訴訟法が苦手な方は必見!短答対策から論文対策まで解説します!

予備試験では、短答式試験と論文式試験の両方で民事訴訟法の問題が出題されます。民事訴訟法は、手続きに関する法律ですが、私たちが身近で触れる機会が少ない法律なので、いまいちイメージしづらい学問といえるかもしれません。

学習を始めた段階では、インプットに時間がかかってしまうと思いますが、民事訴訟法は、早めにアウトプットを始めることをおすすめします。詳しくは、記事の中でご紹介いたします。是非参考にしてくださいね。

1 予備試験民事訴訟法について

(1) 出題形式

短答式試験では、合計で15問出題されます。民事系全体として45問出題されるので、各科目15問ずつ出題されるということですね。

また、民事系科目全体で1時間半の試験時間が与えられているので、単純計算すると、各30分解く時間があります。さらに細かくすると、1問につき約2分解く時間があります。

さらに、5肢から正誤を選ぶ問題が出されるので、1肢につき、約24秒で正誤を判断する必要があります。

論文式試験では、民事系科目(民法・商法・民事訴訟法)につき3時間半の試験時間が与えられています。そうすると各科目につき70分の試験時間になるので、民事訴訟法の問題を解く時間も70分になります。

もっとも、民事系科目でも得意不得意があると思うので、得意科目は少し時間を短く配分して苦手科目に時間を割くなど、時間配分を工夫してみても良いかもしれません。

(2) 民事訴訟法が難しい理由

冒頭でもご紹介したように、民事訴訟法は手続きに関する法律で、なかなかイメージしづらく、すぐに理解できるような科目ではないと思います。

受験生の中でも苦手意識を持っている方も多いのではないでしょうか。

民事訴訟法が難しい理由の一つとして、民法との相互理解が必須であることがあげられます。

これはどういうことかというと、民事訴訟法は、民法の前提知識がないと理解しづらい学問です。詳しくは後述しますが、民事訴訟法は実体法である民法の法的な判断をするための手続法なので、手続きについて理解できても、具体的な当事者の主張や提出される証拠について、民事訴訟法としての法的な意味内容を理解することが難しいといえます。

また、民事訴訟法では基本概念がとても重要だとよく言われますが、この基本概念について、論文式試験では様々な角度から問うてきます。

毎年弁論主義や既判力について出題されるにもかかわらず、毎回違う角度から問われるので、基本概念についてどこまで深く理解できているのかが問われるのですね。

基本概念の定義や制度趣旨をインプットしていても、いざ論文として答案を書こうとすると書けない方が多いのも、民事訴訟法の特徴といえます。

▼こちらの記事も合わせてご覧ください。
予備試験の科目を徹底解説!科目の特色と対策方法を知ろう!

2 予備試験の民事訴訟法の勉強法

(1) 予備試験の民事訴訟法 短答対策

短答式試験としては、条文知識が幅広く問われます。また、判例知識も問われます。

例えば、令和2年度の短答式試験では、「判例の趣旨に照らして」という問われ方をした問題が10問ありました。つまり、判例からの出題ということです。

全15問のうち、10問が判例問題だとすると、3分の2が判例からの出題なので、かなり判例知識も重要になってきます。

ただ、判例が重要=判例を読んで覚えようということではなく、判例が示している論理の流れを理解することが大事になります。

全ての判例を暗記することは難しいですし、未知の問題も必ず出題されます。

判例がなぜその結論にしたのか、その結論の前提となる考え方はどういうものなのか、その考え方を事実関係にどうあてはめていったのか、その事実関係が〇〇だったら結論は変わるのか、など、様々な角度で判例を勉強していくことで、判例の理解も深まり、未知の問題にも対応できるようになるので、是非そういう意識で勉強してみてください。

条文知識については、民事訴訟法の全体の流れを理解しておくことが重要になります。一つ一つの細かい条文の理解も必要ですが、最初の段階では全体の手続きの流れを把握した上で、個別の条文について趣旨も含め勉強していくと、法律全体のどういう位置づけになるのかが理解できるようになります。

なにより、民事訴訟法はインプットの段階から理解するのが難しい学問なので、一通りインプットを終えたら過去問を潰していくことをおすすめします。アウトプットとインプットを繰り返す方が知識として定着しやすくなるので是非おすすめです。

(2) 予備試験の民事訴訟法 論文対策

民事訴訟法は、手続に関する法律になります。

例えば、当事者が訴えたいというときに、そのルールを決めているのが「民事訴訟法」です。

民法や刑法に比べると、民事訴訟法は身近にない法律なので、苦手意識の多い受験生は多いのではないでしょうか。

例えば、「既判力」や「弁論主義」なども、民事訴訟法で毎年頻繁に出題されている割に、多くの受験生は躓いてしまいます。実は、これらの分野について、いろんな角度から聞かれるところが、民事訴訟法が難しい要因の一つといえます。

民事訴訟法では、定義を覚えるのは簡単でも、どういう場面で、どういう働き方をするのかを理解しないといけないので、暗記部分がとても少なく、制度について理解しているのかどうかが特に問われる科目といえます。

これは、逆に言えば、予備試験過去問がとても重要なことを意味しています。ただテキストを読んで勉強をしても、いざ過去問を解いてみると、全く書けないなんてこともあります。民事訴訟法は、インプットとアウトプットのギャップを一番感じてしまう科目かもしれません。

民事訴訟法は、特に基本概念がとても大事です。既判力や弁論主義などの基本概念について過去問を解きながら理解を深めていけば、合格レベルに近づけるので、なるべくアウトプットに勉強をシフトしていってください。

また、民事訴訟法を勉強する上で、民法の理解が不可欠といいましたが、要件事実の理解が民事訴訟法では必須になります。

ざっくりになりますが、例えば、当事者が裁判上ある主張をして、その主張が裁判上の自白にあたるのか否かが問われた場合に、その主張が裁判上の自白にあたるかどうかは、要件事実の理解がないと解けません(ここでは細かい学問的なお話は省略します)。

予備試験では法律実務基礎科目(民事)でも要件事実が出題されますが、民事訴訟法でもその理解が問われるのですね。

逆にいえば、要件事実を理解しておくことは、他の科目にも活きてくるということなので、要件事実の勉強もしっかりやっておきましょう。

 

3 サマリー

民事訴訟法は、抽象的な学問なので、一見理解したつもりでも、アウトプットになると理解できていないことが多い科目だと思います。こういう時こそ、アウトプットを多めにやってみて、その都度分からない部分についてテキストや判例を読んで繰り返していくことが重要です。

これまでご紹介した対策を是非実践してみて、民事訴訟法を得意科目にしてしまいましょう!

4 まとめ

  • 民事訴訟法が難しい理由として、基本概念について色んな角度から問われること民法の理解が不可欠であることなどがあげられる
  • 短答式試験対策・論文対策のどちらにおいても、過去問を早めに解くことが重要
  • 短答式試験対策として、判例の論理の流れを理解すること、条文知識は法律全体の流れをまずは理解することが重要
  • 論文対策として、過去問を解きながら、基本概念の理解を深めること、要件事実をおさえておくことが重要

予備試験カテゴリの最新記事