司法試験には法律の暗記は必要不可欠 頻度を決めて繰り返し勉強しよう

司法試験では条文暗記は避けて通れぬ道であることは「六法の丸暗記は必要ない」でお話ししました。
また、「六法の条文を制覇するポイント」では、条文暗記をするためには繰り返し記憶し直すことが必要であることをお伝えしました。
司法試験に暗記は必要だ、といっても、暗記は悪いことではないの?と思っている人も多いことでしょう。なぜなら、詰込み型の暗記重視の教育は近年の日本では良くない教育方法であるという認識が多いからです。
暗記は悪いことじゃない
結論から言いますが、暗記は悪いことではありません。
勿論、暗記だけでは何の意味もありません。理解することなしに、言葉を丸暗記する、というような事は全くの時間の無駄です。理解」と「記憶」は本来切っても切り離せないもので、どちらが欠けても成立しないため、暗記を抜きにして理解は出来ないのです。
暗記は意味が無い、悪いことだという認識は改め、繰り返し暗記するようにしましょう。
では、「繰り返し」とは、どのくらいの頻度で繰り返すべきなのでしょうか?
短期記憶は消えるもの
初めのうちは毎日、少し覚えてきても3日に1度、1週間に1度と定期的に見直すことで記憶を根付かせていくことをオススメします。
記憶には、短期記憶と長期記憶の2種類があります。
短期記憶とは、暗記してから数秒しか覚えていられない記憶のこと、長期記憶は数年でも長期間保持される記憶のことを指します。例えば1週間前の晩御飯を思い出せないように、短期記憶はすぐに忘れてしまうものなのです。特に試験勉強のような、面白くも無いつまらない内容は忘れやすい傾向にあります。
試験で求められるのは、当然、長期記憶です。短期記憶を長期記憶に変えるには、とにかく繰り返し取り組むことしかありません。