普段からやり慣れていないことは、試験本番もできない

司法試験・予備試験に合格するためには、「学問」をするのではなく、試験に出る範囲を勉強することが重要であることは、「司法試験受験生と法学者はちがう」でお話ししました。
それでは、試験対策をたてるポイントについて見ていきましょう。
当日にやることを普段から
試験対策のポイントは、試験本番で行うことを普段からすることです。普段から試験本番に対応した勉強を行う事で、本番で良い点を取ることができます。
よく、本番対策は試験直前期にやれば良い、と思っている受験生がいますが、それは間違いなのです。
それでは試験日当日にやること、とは何でしょうか?
それは、短答式では択一問題を短時間で沢山解かされますし、論文式では事例問題を与えられてそれに対する論文を書かされ、口述式では口頭試問の形式で聞かれたことにすぐに答えられることを求められます。
つまり、これを普段の勉強の中に取り入れるのです。
・短答式試験対策…短答式試験対策には、時間を測って短答式問題を大量に解く
・論文式試験対策…事例問題を自力で解く
・口述式試験対策…法律知識口頭で説明出来るようにする
などという取り組みをしていくべきなのです。
当日の訓練を普段から積む理由
では、なぜ当日にやることを試験本番にすべきなのでしょうか?
それは、普段からやっていないことは、当日できるわけがないからです。
例えば、マラソン選手だって、普段は100メートルしか走らないのに本番いきなり20キロも30キロも走るわけでは無いのです。
普段から20キロ、30キロも走っているからこそ、本番でもそれだけの距離を走りきる事が可能になるのです。
本番当日にすることは、普段からトレーニングしておかなくてはなりません。
逆を言えば、普段やっていることが本番を見据えていないのならば、どれだけやろうが意味が無いということです。