予備試験対策が知りたい方は必見!短答式から口述式までご紹介します!

予備試験対策が知りたい方は必見!短答式から口述式までご紹介します!

予備試験は、例年短答式試験が行われる5月から、最終試験である口述式試験(例年10月)まで約半年にもわたる試験で長期戦になります。それぞれの試験を合格しなければ、また来年短答式試験からの振出しに戻ってしまう過酷な試験ともいえます。

予備試験を短期で合格するためには、試験対策をしっかり行う必要がありますが、勉強計画を立ててもなかなかその通りにいかないこともありますよね。ただ、計画とおり進まなくても、これだけは必ずやっておくべき試験対策があります。

途中で計画倒れしてしまった時でも、「必要最低限これだけはやっておこう!」という意識が働けば、何事もプラスに考えられると思います。この記事では、短答式試験・論述式試験・口述式試験の試験対策をご紹介するので、是非参考にしてみてくださいね。

1 予備試験について

予備試験は毎年1回行われ、例年短答式試験は5月、論文式試験は7月、口述式試験は10月に行われます。それぞれの試験を突破しないと、次の試験を受けることができません。また、例えば、論文式試験で落ちてしまった場合に、次の年の試験で短答式試験が免除されるという制度になっていないので、また短答式試験から受ける必要があります。

予備試験は、司法試験の受験資格を得るための試験なのですが、合格率も約4%と難易度がとても高い国家試験です。このような過酷な試験を突破した後に、最難関の司法試験が待受けているので、とても大変な道のりですよね。

2 予備試験短答式の対策

(1) 短答式試験の概要

試験科目は、憲法・行政法・民法・商法・民事訴訟法・刑法・刑事訴訟法・一般教養の8科目です。

そして各科目の問題数は、各々10~15問程度で、1科目30分程度で、2科目、あるいは3科目一緒に行われますので、2科目なら1時間、3科目なら1時間半の時間で一気に解きます。一般教養は、人文科学・社会科学・自然科学、英語という広い出題範囲ですが、40問中20問を選択でき、問題数が多いので、まとめて1時間半で解答します。

一般教養だけ範囲が広く科目数も多いので、60点満点ですが、それ以外の7科目は30点であり、合計270満点で、合格点は160点以上です。

マークシートによる解答方法で、朝から1日かけて一気に行われます。

(2) 短答式試験の対策

短答式試験は、上記の概要でご説明したように、複数科目を同じ試験時間で解かなければならず、個々の問題につき2分程度しか解く時間がありません。時間に追われる試験なので、その中で素早く正しい肢を選択しなければなりません。

初学者の方は、まずインプットから始まると思います。ただ、法律はただでさえ難しいのに学問としてもすぐに理解するのはとても難しいですよね。しかも、8科目もあるので、インプットだけでも相当の時間がかかってしまうのではないでしょうか。

また、法律は一度理解できたと思っても、学習を続けていくと、まだまだ理解ができていなかったことに何度も気づかされます。そこまで試験対策をすれば良いのか分からなくなってしまう方も少なくないのではないでしょうか。

初学者の方や既に学習している方を問わず、短答式試験で必須となる試験対策は、過去問を解くということです。

過去問は、何周も解いていくものなので、最初は解けなくても構いません。

また、過去問を解くことのメリットの一つとして、過去問を解いていくうちに、何が一番問われていて、合格のために何が一番重要なのかが見えてきます。

資格試験の勉強では、初学の段階ではインプットばかりしてしまいがちですが、最初から知識を全て入れたり、暗記したりすることは難しいことですし、一定程度の理解が進んできたら、過去問を解いてみましょう。

短答対策が苦手な方に特におすすめしたいのは、判例付きの六法や、市販で売られている解説付きの六法などを使用しながら、過去問で間違えた条文や判例にチェックしていくことです。

過去問を一通り終えると、自分が間違った条文や判例が一見して分かるので、そこを集中的に勉強することができます。また、出題頻度の高い条文・判例も明らかになります。

過去問で何度も繰り返し出題される条文・判例については、再度出題される可能性が高いので、必ずチェックしておきましょう。

次に、さらに重要なことは、過去問を一通り終えた段階で、間違った条文を個別的に勉強するのはなく、その分野全体の学習をするということです。

この学習法をやることで、未知の問題にも対応できるようになります。

例えば、民法を例にとると、弁済に関する問題のうち、第三者弁済(民法474条)の肢を間違えてしまった時、474条だけ読んで暗記したり、趣旨を勉強するのではなく、

「第六節 債権の消滅>第一款 弁済>第一目 総則」

弁済・総則という分野ごとについて学習をするということです。

上記でもご紹介したように、民法は体系的な理解が重要になります。弁済という制度が設けられている理由は何なのか、弁済は民法の中でどう位置付けられているのか、他の制度との相互関係などをテキストを読みながら意識することで、弁済という制度の理解も深まりますし、弁済に関する未知の問題が出題された時にも、正しい法的思考に沿って考え、正解に近づくことができます。

分野をセットで勉強するということですね。

過去問を何度も解いたけど何度も必ず間違えてしまうという方は、是非この勉強法を実践してみてください。

短答式試験の試験対策についてより詳しく解説している記事があるので、是非ご覧ください。

3 予備試験論文式の対策

(1) 論文式試験の概要

論文式試験からは、全部で10科目出題されます。短答式試験と重なる科目もあります。

以下の表(令和2年度予備試験論述式の試験日程と試験時間)を参考にご覧ください。

試験日 試験時間 試験科目
10月24日(土) 9:30~11:50

(2時間20分)

憲法・行政法
13:15~15:35

(2時間20分)

刑法・刑事訴訟法
16:30~17:30

(1時間)

一般教養

(人文化学・社会科学・自然科学)

10月25日(日) 9:30~12:30

(3時間)

法律実務基礎科目(民事・刑事)
14:00~17:30

(3時間30分)

民法・商法・民事訴訟法

(2) 論述式試験の対策

論述式試験の試験対策でも、短答式試験の試験対策と共通して、過去問がとても重要になります。

科目ごとの出題傾向も異なります。これを知るための方法が過去問になるんですね。最初から出題傾向を把握するのはとても難しいことかもしれませんが、出題傾向を知ることができれば、上記でも話したように、やるべき必要な勉強が分かるようになります。

特に予備試験や司法試験で学ぶ法律は学問としても深く、どこまで勉強すれば合格ラインにいけるのかを実感することが難しい試験といえます。また、予備試験は相対評価試験なので、年度によって合格点も変わりますし、他の受験生のレベルも変わります。

この中で論述式試験を合格するための試験対策は、過去問を解くことに尽きるんですね。

最初から過去問を解けないよという方もいるかもしれませんが、過去問は何度も解く中で新しい発見ができるので、是非「目的」を掲げて過去問を解いてみてください。

例えば、途中答案をよくしてしまう方は、試験時間内に過去問を解くという目的を持って解いてみてください。途中答案を克服することができても、また次の課題が出てくるはずです。その課題を克服する作業を繰り返していけば、実力も必ずついてきます。

論述式試験の試験対策についてより詳しく解説している記事があるので、是非ご覧ください。

▼こちらの記事も合わせてご覧ください。
予備試験論文式の対策と攻略法を7科目分解説します!

4 予備試験口述式の対策

(1) 口述式試験の概要

口述試験は、論文式合格者が受験できるもので、今年は令和3年1月30日(土)、31日(日)に実施されました。試験時間は1人あたり15分~30分で、試験日に個室に案内されて行われます。

スケジュール的には、1日午前・午後か、1日目・2日目の2日に分けられるか、計4パターンに分けられます。

口述式試験の試験科目は法律実務基礎科目の民事と刑事です。

(2) 口述式試験の対策

口述式試験の試験科目は、民事実務と刑事実務の2つとなっていますが、民事実務は民法と民事訴訟法が、刑事実務は刑法と刑事訴訟法が土台となっています。

基本的に論文式試験までに問われる民法と刑法といった実体法をベースにしつつ、手続法なども含めて質問されます。実務に沿った質問となるため、民事執行法や民事保全法などの知識を前提で質疑応答が繰り替えされることになり、よりきめ細やかな知識の肉付けが必要です。面接試験のため試験官の投げかける質問を理解し、その場で判断して答えるという現場即応力が非常に重要となります。

口述式試験の合格率は毎年9割を超えるので、よほどの失敗をしない限りは不合格になることはありませんが、口頭で面接官に説明しなければならない試験なので、決して油断はできません。

口述式試験の試験対策として、論述式試験で得た知識を再確認する必要があります。また、面接官の質問に対して素早く答えられるようになるためには、実際に練習する必要があります。

これは独学で勉強することも可能かもしれませんが、確実に合格を勝ち取るためにも、予備校の模擬試験を受けることをおすすめします。

実際に緊張感をもって知らない相手を目の前にして回答する機会を設けないと、本番に対応できない可能性があるからです。

せっかく口述まで来たのに不合格になってしまうのは本当に勿体ないので、是非最後まで気を抜かずに試験対策に取り組んでください。

口述式試験の試験対策についてより詳しく解説している記事があるので、是非ご覧ください。

▼こちらの記事も合わせてご覧ください。
予備試験口述は合格率90%? 絶対落とさないための鉄則とは!

5 サマリー

何度も過去問が重要だと話してきましたが、予備試験や司法試験の合格者の多くが実際に体験してきたことでもあります。どこまで試験対策をしたらよいのか勉強の途上で分からなくなってしまった時には、是非原点に戻って、過去問を解くことからスタートしてみてはいかがでしょうか。

6 まとめ

  • 予備試験は例年5月に短答式試験、7月に論述式試験、10月に口述式試験が行われる。
  • 予備試験には免除制度はなく、各試験を突破しないと振出しに戻ってしまう
  • 短答式試験・論述式試験の試験対策で最も重要なことは、過去問を解くこと
  • 過去問を解くことで、出題傾向や出題範囲を把握することができる
  • 口述式試験では、人前で正しく回答できるようになるためにも、模擬試験を受けるのがおすすめ

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