予備試験ルートなら忙しい社会人でも夢が叶う!夢を諦めずに法曹三者になろう

予備試験ルートなら忙しい社会人でも夢が叶う!夢を諦めずに法曹三者になろう

はじめに

「一度諦めざるを得なかった夢を夢のままにしておいて良いのですか?」

「その熱い気持ち本当に冷めてしまったのですか?」

すべての人が挑戦できる予備試験という資格をご存知でしょうか?

経済的な事情などで、法科大学院へ通う事ができず泣く泣く法曹への夢を絶たれてしまった方も少なくありません。

しかし、2011年から現在の予備試験制度が始まり受験資格の制限がなく誰もが法曹への道を目指す事が可能となりました。その合格率は、例年およそ4%とかなりの難関となっています。

法曹三者への道が開けたといっても、難関国家資格である予備試験にチャレンジする事は相当勇気のいる事ですよね。高い予備校費用をかけても合格する保証などどこにもありません。ましてや、社会人の方であれば勉強時間の捻出が最も懸念されるのではないでしょうか?果たして、忙しい社会人は予備試験に合格する事はできるのでしょうか?

この記事では、時間的に不利な状況である忙しい社会人が合格する方法について解説していきます。個々の置かれた状況により一概には言えませんがご参考になさってくださいね。

1 そもそも予備試験とは?

冒頭でも少し触れましたが、そもそも予備試験とはいったいどのようなものなのでしょうか?

一般的に広く知られている予備試験という呼称は通称であり、正式名称は『司法試験予備試験』と言います。

また、司法試験法という法律に定められています。(以下、司法試験法より一部抜粋)

 

(司法試験予備試験)

第五条 司法試験予備試験(以下「予備試験」という。)は、司法試験を受けようとする者が前条第一項第一号に掲げる者と同等の学識及びその応用能力並びに法律に関する実務の基礎的素養を有するかどうかを判定することを目的とし、短答式及び論文式による筆記並びに口述の方法により行う。

 

ここにいう「前条第一項第一号に掲げる者」とは、法科大学院課程を終了した者を指します。

 

(1) 司法試験の受験資格である

◆法科大学院課程を修了した者

◆予備試験合格者

 

前述の通り、司法試験の受験資格を得るためには、上記のように2つのルートがあります。予備試験合格者は、法科大学院課程を修了したものと同等の学識及びその応用能力並びに法律に関する実務の基礎的素養を有すると判定されたものとして司法試験の受験資格を得たことになるのです。

法科大学院ならではのメリットもありますが、法科大学院は2年〜3年通わなければならず学費もかなりの高額となる事は避けられません。しかしながら、予備試験ルートで合格すれば時間的・経済的にも負担が少なく働く社会人にとってメリットが大きいと言えるのではないでしょうか。

(2)試験概要

予備試験はどのような方法により試験が行われるのでしょうか?ここでは、予備試験の試験概要について確認しておきましょう。

令和3年度予備試験試験概要

◆出願期間 令和3年3月1日(月)〜令和3年3月12日(金)

◆受験票発送 令和3年4月23日(金)頃を予定

◆試験日程

 (1) 短答式試験

【試験期日】 令和3年5月16日(日)

【試験地】札幌市又はその周辺、仙台市又はその周辺、東京都又はその周辺、名古屋市又はその周辺、大阪府又はその周辺、広島市又はその周辺、福岡市又はその周辺

※各試験地における試験場については、令和3年4月頃、官報及び法務省ホームページでお知らせします。

【合格発表】令和3年6月3日(木)午後5時頃

(法務省ホームページhttp://www.moj.go.jp/にて発表)

集合時間 着席時間 試験時間 試験科目
8:45 9:15 9:45〜11:15(1時間30分) 民法・商法・民事訴訟法
  ― 11:45 12:00〜13:00(1時間) 憲法・行政法
  ― 14:00 14:15〜15:15(1時間) 刑法・刑事訴訟法
  ― 15:45 16:00〜17:30(1時間30分) 一般教養

 

 (2) 論文式試験

【試験期日】 令和3年7月10日(土)、11日(日)

【試験地】札幌市、東京都又はその周辺、大阪市又はその周辺、福岡市

※短答式試験を仙台市(又はその周辺)で受験した方は東京都(又はその周辺)、名古屋市(又はその周辺)又は広島市(又はその周辺)で受験した方は大阪市(又はその周辺)での受験となります。

【合格発表】令和3年10月7日(木)午後4時頃

(法務省ホームページhttp://www.moj.go.jp/にて発表)

 

試験期日 集合時間 着席時間 試験時間 試験科目
7月10日(土) 8:30 9:00 9:30〜11:50

(2時間20分)

憲法・行政法
 ― 13:00 13:15〜15:35

(2時間20分)

刑法・刑事訴訟法
 ― 16:15

 

16:30〜17:30(1時間) 一般教養科目
7月11日(日) 8:30 9:00 9:30〜12:30(3時間) 法律実務基礎科目(民事・刑事)
 ― 13:45 14:00〜17:30(3時間30分) 民法・商法・民事訴訟法

 

(3) 口述試験

【試験期日】 令和3年10月23日(土)、24日(日)

【合格発表】令和3年11月5日(金)午後4時頃

(法務省ホームページhttp://www.moj.go.jp/にて発表)

【試験地】東京都又はその周辺

 

※令和3年4月時点の情報となりますので、受験に関するお問い合わせは以下でご確認ください。

法務省大臣官房人事課 司法試験予備試験係

Tel:03-3580-4111(代)

問い合わせへの対応:9:30〜12:00、13:00〜18:00

(土曜日、日曜日及び祝日などの休日を除く)

 

間もなく本年度の短答式試験が行われますが、朝から夕方までの長丁場であり、論文式は7月に2日間連日で同じく朝から夕方まで行われます。知識面だけではなく体力勝負とも言えそうですね。

2 社会人でも合格できる!データから見る予備試験の特徴

 

次に、予備試験の特徴を客観的なデータを参考にして紐解いていきましょう。

いったい合格率はどの程度で、どのような受験層となっているのでしょうか?

令和2年予備試験の結果を基に見ていきましょう。

(1) 合格率

予備試験の合格率は、受験者数をもとに算出すると4.1%であり、とても難易度が高い試験と言えます。

わずか4%に入る人達とは、いったいどのような人なのでしょうか?続いて、気になる受験層について見ていきましょう。

令和2年予備試験合格率・結果

(2) 受験者層

性別、年齢別、職種別でそれぞれ見ていきましょう。

【性別】
性別 出願者 受験者 短答合格者 論文合格者 最終合格者
11,791 8,209 2,173 384 367
3,527 2,399 356 80 75
合計 15,318 10,608 2,529 464 442

 

【年齢別】
年齢別 出願者 受験者 短答合格者 論文合格者 最終合格者
19歳以下 124 100 13 3 3
20〜24歳 4,513 3,573 824 306 299
25〜29歳 1,756 1,200 236 66 62
30〜34歳 1,500 962 207 35 33
35〜39歳 1,474 908 239 15 14
40〜44歳 1,421 899 259 13 10
45〜49歳 1,298 810 225 12 9
50〜54歳 1,149 769 220 11 9
55〜59歳 905 616 150 3 3
60〜64歳 586 388 97
65〜69歳 323 211 42
70〜74歳 195 129 14
75〜79歳 43 30 2
80歳以上 31 13 1
合計 15,318 10,608 2,529 464 442

 

【職種別】
職種別 出願者 受験者 短答合格者 論文合格者 最終合格者
公務員 1,431 925 255 25 22
教職員 155 97 17 3 2
会社員 3,274 2,064 423 25 24
法律事務所事務員 322 234 53 3 2
塾教師 167 110 36 2 2
自営業 752 449 117 13 12
法科大学院生 1,502 1,064 241 100 95
法科大学院生以外

大学院生

50 34 9
大学生 3,997 3,141 707 247 243
無職 3,084 2,116 574 36 32
その他 584 374 97 10 8
総計 15,318 10,608 2,529 464 442

参照元:法務省(令和2年予備試験結果)

 

ご自分の置かれた環境と同じような合格者はどのくらいいらっしゃったでしょうか。

以外にも受験層の年齢は高く、社会人経験を積んでから予備試験にチャレンジしていると見て取れる方も多いのが特徴的ですよね。

 

(3) 司法試験合格者の内訳

参考までに、予備試験合格者の司法試験合格率を押さえておきましょう。表から見てもお分かりいただけるように、予備試験ルートの合格者は89.3%という驚きの数字です!

予備試験自体の難易度が高く合格率がわずか4%ほどである事も頷けますよね。

※【令和2年度司法試験の採点結果】

                      総計 法科大学院ルート 合計    予備試験ルート  合計
合格者数(合格率%) 1,450人(39.1%) 1,072人(32.6%) 378人(89.3%)               
出願者数 4,226人 3,791人 435人 
受験予定者数 4,100人 3,666人 434人
受験者数 3,703人 3280人 423人
短答式試験の合格に必要な成績を得た者の数 2,793人 2,374人 419人

参照元:法務省

 

『予備試験』『司法試験』共に、現役の大学生や法科大学院生など若い世代の受験者数・合格者数が多い事が分かりました。しかし、注目するべきは社会人受験生の合格率です。

時間的に制限の多い社会人の方々はいったいどのようにして合格を掴み取ったのでしょうか?

続いて、社会人が予備試験に合格するためにどのような事をすれば良いのかについて詳しく見ていきましょう。

3 難関国家資格である予備試験に社会人が合格するためにすべき事

まず、大前提として社会人は1日の勉強に費やす事のできる可処分時間が限られてしまいますが、そもそも予備試験に合格するためにはどのくらい勉強すれば良いのでしょうか?

 

法律初学者の場合は、2000時間ほどと言われています。

2000時間(合格に必要な時間)÷5時間(1日の勉強時間)=400日

1日5時間ほど勉強したとしても、およそ400日かかる計算となります。

例えば、予備校に通った場合の一般的な勉強の流れを簡単に確認してみましょう。

 

①講義を聞く

②テキストを読む

③条文や判例を確認する

④過去問を解く(短答・論文)

⑤答練・模試を受ける など

 

これら一連のパターンをルーティーン化して全ての科目について行う必要があります。

また、合格にかかる年数は個々の事情(年齢や置かれた環境、記憶力等の違い)により異なりますので一概には言えません。1年ほどで見事“一発合格”する人もいれば、仕事や家庭と両立しながら3~5年かけて合格する人もいます。

誰もが、一年ほどの勉強で一発合格を果たしたいと思われるでしょうが、なかなかそう上手くはいかないものですよね。もちろん、学生や受験勉強に専念できる環境にあれば夢ではないかもしれません。

一方で、社会人受験生の場合は時間のやりくりが最も難しいのではないでしょうか?

突発的な残業や付き合い、家庭の事情などもあり1日5時間も勉強時間の確保をすることがなかなかできないのが現実ではないでしょうか?最初の頃は、1日2時間確保する事も簡単ではないでしょう。

しかしながら、土日をフルに勉強時間として使える環境であれば、“1年半〜2年ほどの合格目標”でも夢ではありません。

また、一念発起し思い切って仕事を辞めて、貯金を切り崩しながら『専業受験生』として勉強環境を作っている受験生が少なからずいらっしゃいます。

夢を叶えるために、どのような選択をされるかは非常に悩ましいところですが、“ご自身にとっての最短合格”を目指してみてはいかがでしょうか?

続いて、最も効率の良い勉強対策として挙げられる『予備校』の活用について見ていきましょう!

(1) 予備校を利用する

予備校は、言わずと知れたプロ集団の集まりですよね。予備試験や司法試験に関して研究し尽くされたカリキュラムと教材を使い試験対策を行っていきますが、やはりこの方法が1番無駄がなくベストな方法であると言っても過言ではありません。

つまり、社会人が法曹三者になるための最短ルートと言えるでしょう。

 

予備校に通うメリットは、やはり傾向と対策に特化したカリキュラムに沿って効率良く対策をしながら勉強を進める事ができる点です。一方で、デメリットはやはり受講費用でしょう。初学者のために全て網羅された総合パックのような講座であれば100万円以上する高額な講座費用がかかる事が一般的です。

ここで、悩ましいのがどの予備校を選択するかですよね。

ネットで検索すると大手予備校からオンラインに特化した新興予備校と呼ばれる予備校が沢山出てきますし、その特徴もさまざまです。「予備校は〇〇が1番良いですよ」とは残念ながら断言する事はできません。各予備校にはそれぞれ素晴らしい特徴がありますので、ご自身のライフスタイルや経済面にフィットした予備校を選ばれる事をおすすめします。

ここでは、大手予備校・新興予備校の6校の法律初学者を対象とした講座をご紹介いたしますのでご参考になさってくださいね。(令和3年3月31日現在の情報です。詳しくは各予備校へ直接お問い合わせください)

 

           講座名

(初学者向け)

受講形態 価格 教材 合格実績 受講生サポート
伊藤塾 2年合格コース(伊藤塾長クラス)など講座プラン多数 web/通学はオプション

/見逃し配信あり

120~130万円台ほど 豊富な冊子版テキストが郵送される あり
★合格者多数輩出で絶対的安心感!老舗ならではのじっくり型の講義。伊藤真先生の講義を一度は聞いてみたいという方におすすめ!
LEC 2021年春生入門講座/2021年春生1年合格専用入門講座 など 通学/web/DVD

 

※担当講師による直接添削あり(別途申し込み・通学のみ)

100万円台〜  豊富な冊子版テキストが郵送される あり
★短期合格のノウハウと予備試験上位合格者講師が合格へと導く!
Wセミナー 超速逐条予備フルパック/超速逐条総合パック/ハイブリッド予備合格フルパック など web/DVD 50万円台〜 豊富な冊子版テキストが郵送される あり
★大手ならではの安心感。業界唯一の「一般教育訓練給付制度」対象講座あり
資格スクエア 独学プラン/逆算プラン/逆算プレミアム オンライン 50万円台〜 豊富な冊子版テキストが郵送される あり(逆算プラン・逆算プレミアムのみ)
★AIを駆使した脳科学ラーニングは試す価値あり。答案添削数は200通!(逆算プラン〜)丁寧な受講生フォローも好評
アガルート 予備試験1年合格カリキュラム/予備試験1年合格カリキュラムマネージメントオプション など オンライン 120万円台〜 豊富な冊子版テキストが郵送される あり
★キャッチーなフレーズでテレビCMで一躍有名に!
studying 予備試験合格コース(総合)2022年度対応 など

※答案添削サービスはありません

オンライン 12万円台〜 オプションで冊子版テキストの購入可 なし
※無駄なコストを削減し圧倒的な低価格を実現!

 

以前は、新興予備校の合格者情報があまり公表されていませんでしたが、続々と各予備校の成果が出ているようですね。新興予備校は、まだ日が浅い事もあり合格者数自体は少ないものの確実に合格者を輩出している事を考えると今後も期待がもてますよね。

オンラインに特化した機能も益々充実しており、まるで通学しているような機能が整えられている予備校もあります。自宅が教室のようであり、忙しい社会人にとってオンライン受講は最高の学習環境と言えそうですよね。

次に、通学orオンライン(web)のどちらを選択するか?について考えていきましょう。

以下は、一般的に言われているメリット・デメリットをまとめたものとなりますので、ご参考になさってみてください。

 

【学習スタイルはどちらを選ぶ? 通学orオンライン(web)】

  通学 web/オンライン
メリット ・直接講師に質問することができる

・通学がリフレッシュの時間になる

・費用が高額

・他の受講生の意欲を感じモチベーションを維持しやすい

・自分の好きな時にいつでもどこでも受講できる

・比較的費用が安い

・オンライン機能が充実している(レジュメ・過去問・条文機能など)

デメリット ・受講費用が高い

・通学に時間がかかるので時間のロス

・講義の時間帯が決まっているため予定を組みづらい

・大量の教材がある

・比較的講義時間が長い

・講義のLIVE感を感じる事ができない

・勉強仲間が出来にいため孤独を感じやすい

・他の受講生から刺激を受けないのでモチベーションの維持が難しい

・その場で講師に質問することができない

 

オンラインで講義を聴くだけでも300時間程かかりますので始めのうちは根気勝負です。

法律初学者であれば、まずは講義を一通り聴くという事を目標にして難解な法律用語や独特の言い回し、講義のペースなどに慣れるところから始めましょう。

最初からすべてを理解しようとせずに、とにかくスピーディーにザッと一周して概要を掴んでしまうのがおすすめです。

また、社会人受験生の多くは通勤電車やお昼休みなどのスキマ時間にオンライン講義を活用して時間を効率よく使っています。

 

(2) 独学はおすすめしない

結論から言うと、独学での予備試験受験はあまりおすすめできません。

以下のように、方向性を間違えた勉強法になってしまえば合格への道は遠くなってしまいます。それどころか合格までに何年もかかってしまう可能性があります。また、自律が求められる独学の世界では途中で挫折してしまう事が否めません。

予備校を利用している受験生でも膨大な勉強量に圧倒されてしまい、途中で挫折してしまう方も中にはいらっしゃるのですからなおさらの事ですよね。

 

【『独学』のメリット・デメリット】

メリット デメリット
・勉強にかかる費用を安く抑える事ができる

・自分の好きな時に好きな場所で勉強ができる

・好きな教材を使い勉強をする事ができる

 

・とにかく時間がかかる

・論点漏れや方向性の間違えた勉強方法になりやすい

・傾向や対策、法改正情報など全て自分でリサーチしなければならない

・勉強仲間を作りづらい

・他の受験生の意欲を感じることが出来ないのでモチベーションの維持が難しく途中で挫折しやすい

・自律が求められるので孤独に陥りやすい

 

(3) 社会人であれば法科大学院ルートはおすすめしない理由

 

現実的に、フルタイムで働きながら法科大学院に通うというのは厳しいですよね。

通常の法科大学院の授業は日中に行われるため、フルタイムの仕事をこなしている方は授業に参加することすらできません。夜間の法科大学院もありますが、日中仕事をこなした後で通学する事は大変な負担となり挫折してしまう例も少なからずあるようです。

また、国立でさえ年間80万円ほどの学費がかかるため、「授業には出られないのに学費だけ払っている」無意味な状態に陥ることは簡単に予測できてしまいますよね。果たして、このような状態で司法試験に合格する事ができるのでしょうか?おそらく「予備校に通わなければ」と思われるのではないでしょうか。これでは本末転倒です。

そして、最大の懸念事項は、法科大学院は司法試験の合格のための対策をする場ではないことです。

法科大学院では、予備試験はもちろんのこと司法試験に関しても「合格対策」をする事は叶いません。また、学問的には知るべき内容であっても「実務家育成試験」である予備試験や司法試験では問われない内容について深堀りをします。

言葉を選ばずにに言えば、予備試験の合格を目指す事が目的であるならば「過重な」知識をインプットする結果になると言っても過言ではありません。

可処分時間が限られている社会人の方にとっては、1分たりとも時間を無駄にできないので、法科大学院で行う試験対策以外の知識をインプットする事は効率面で言えばおすすめできない理由がご理解いただけるのではないでしょうか。

 

しかしながら、法科大学院ならではのメリットも沢山ありますので時間的・経済的に余裕があるのであれば法科大学院でじっくり学ぶ事も良いかもしれませんね。同じ志を持つ仲間を作ることもできますし、自主ゼミの活用や法科大学院OBなどから論文答案の添削をしてもらう機会などもあるようです。

決して法科大学院を否定しているわけではありません。あくまで最短で効率良く予備試験・司法試験合格という観点ではおすすめできないという話であることを念頭に置いていただければと思います。

 

4 社会人が予備試験ルートで司法試験に合格したその後は・・?

予備試験に合格した後、晴れて司法試験にもめでたく合格を果たすと全国各地のいずれかの司法研修所に配属され『司法修習』と呼ばれる、まさに実務家としての修行を1年ほど積む事となります。

もちろん、これは法曹三者になりたい方を前提に置いていますので「私は司法試験合格というネームバリューが目的!」という方は無理に司法修習に行く必要性は全くありません。

法曹としてデビューするための最終パスポートは、司法試験でなく『司法修習生考試』です。通称を『二回試験』と言いますが、この試験こそ最終関門となり気が抜けません。無事に二回試験に合格した後、いったいどのようなキャリアプランが待っているのでしょうか。

大きくわけて以下の3つの方向性に分かれます。

①法曹三者(弁護士、裁判官、検察官、)として活躍

②法曹資格を活かしてインハウスロイヤーとして勤務

③法曹資格保有者として起業

 

(1) 法曹三者として活躍

近年では、『HERO』『99.9%』『リーガル・ハイ』など弁護士や検察官を主人公とするドラマや映画も増え昔のようなお堅いイメージの法曹三者のイメージはあまりないかもしれませんね。むしろ、ドラマや映画がきっかけとなり“憧れの存在”として、法曹への道を目指されたと言う方もいらっしゃるのではないでしょうか?

①弁護士

弁護士であれば、晴れて司法試験の合格を果たした後は就職活動を行う事が一般的です。予備試験ルート組は、この就職活動においても有利です。大手の法律事務所などは、社会人経験のある即戦力となるような予備試験ルート組を好んで採用する傾向があるようですし、予備試験に合格しただけで司法試験の合格を待たずに内定が決まるパターンも珍しくありません。民事、刑事、企業法務など依頼人の代理人としてさまざまな事件を法律に則り解決していきます。業務は多岐に渡ります。

②裁判官

裁判官は、国家公務員であり原則として、司法試験に合格し司法修習を終えた人の中から任命されます。また、最高裁判所の指示のもと日本全国にある裁判所にて勤務を行います。

“裁判官は,憲法や法律に拘束されるほかは,良心に従って,独立して各事件について判断を行います(憲法第76条第3項)” 一部引用抜粋;裁判所

民事、刑事、家事、少年事件などを扱います。

③検察官

検察官は、検事総長・次長検事・検事長・検事及び副検事に区分されており、公益の代表者として刑事事件について裁判所に裁判を求めるための公訴を提起(起訴)する事ができます(刑事訴訟法第247条)。検察官が罪を犯したとして起訴し初めて裁判所はその事件について裁判を行うことになります。検察官は、起訴した事件についてその被告人がその犯罪を行ったという事を証拠に基づいて立証する役割を担っており、その事件の捜査や裁判の執行を監督する事も検察官の仕事です。

 参照;裁判所

 

(2) インハウスロイヤーとして活躍

いわゆる企業内弁護士の事です。近年、コンプライアンスへの意識が高まっている事から自社でのガバナンス強化が急務となっています。

法曹三者とならずに、一般企業や行政庁で勤務する弁護士として活躍されてる方もいらっしゃいます。法務分野ではスペシャリストとして活躍できる事は間違いなしですよね。

日本においては比較的歴史が浅いので、多くの方が法律事務所などで弁護士としての経験積んだ後、インハウスロイヤーに転職するパターンが多いようです。今後インハウスロイヤーというキャリアが確立される事となれば、法律事務所とインハウスの両立や初めの段階からインハウスロイヤーとして勤務する方など多彩なキャリアプランが増えていく事となるでしょう。福利厚生が手厚い一般企業に就職する事ができれば家庭を持っている方にとっては安心ですよね。

 

(3) 起業して活躍

資格スクエアの代表を務める鬼頭弁護士など予備校を運営している弁護士をはじめ人材派遣業などを起業している方もいらっしゃいます。弁護士経験を経てから起業する事は今や珍しくなくなってきました。国会議員として活躍されている元弁護士の方もたくさんいらっしゃいますよね。

もはや、人のいるところに法律ありと言えますので幅広い分野で活躍できる事ができますよね。

自分が深く関わってきた業界で起業すると言う選択肢は夢があって素敵ですよね。

 

5 サマリー

予備試験ルートは、忙しい社会人にとって最も効率的かつ最短ルートであるという事がお分かりいただけたのではないでしょうか?晴れて司法試験に合格した後も就職に有利である点も見逃せませんよね。また、予備試験の勉強には予備校利用が欠かせません!ご自分のライフスタイルや予算にフィットした予備校を選ぶ事をおすすめします。

6 まとめ

  • 予備試験は司法試験の受験資格を得る事ができる
  • 例年、短答試験は5月であり論文試験は7月口述試験は10月に行われる
  • 予備試験の特徴は①予備試験の合格率はわずか4%②現役学生だけではなく社会人も合格者多数③幅広い受験層④司法試験の合格率が90%近い!
  • 難関国家資格である予備試験に社会人が合格するためには『予備校』の利用が欠かせず、独学や法科大学院はあまりおすすめしない
  • 忙しい社会人には、いつでもどこでも勉強できるオンラインに特化した予備校がおすすめ!
  • 司法試験に合格した後も予備試験ルート組は就職に有利であり、法曹三者をはじめインハウスロイヤー起業するなどさまざまな分野で活躍する事ができる

 

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