鬼頭:西くん。
西:なんですか突然。
鬼頭:ここまでキミはなにできたんだい。
西:なにできたって普通に電車で来て、駅でおりて歩いてテクテクテクときました。
鬼頭:なるほど。その歩いてる間はなにしてるわけ?
西:歩いてる間は今日ゴハンなに食べようかなって考えてる。
鬼頭:もうダメな人の典型。だって西さん宅建受けたいとか言ってたじゃん。
西:でもやっぱりゴハンじゃないですか。歩いてるとき考えるのは。
鬼頭:もう9月じゃん。もう宅建の試験10月じゃん。歩きながらなにすんのって話。この本に書いてあった。この本に夕飯のメニューなんて書いてないんだから。この本読んだちゃんと。
西:そこ読んでなかったな私。夕飯のメニュ―のことしか考えてなかった。
鬼頭:歩きながらも勉強しなきゃダメなんですよ。
西:そんなこと書いてありましたっけ?
鬼頭:書いてあるんですよ。あとで読んどいてください。読んでないことが露呈されちゃったけど。
西:じゃ教えて今。
鬼頭:歩きながら勉強するてのは1エピソードなんですけど。基本的にはスキマ時間をいかに有効活用するかって話なんですね。
西:隙間時間ね。
鬼頭:隙間時間って言ってもね。皆隙間時間ってどこにあんのって言うわけ。なに隙間の定義から入っちゃうわけって思うわけ。
西:そこ教えて欲しい。だって夕飯考えたりとか忙しい。
鬼頭:皆が隙間と思ってない時間も隙間なんですよ。例えばね待ち合わせ場所とか会議の場所に予定より15分早くついちゃった。そういうケースありますよね。
西:ありますよね。あるある。
鬼頭:あるあるでしょ。そういう時に15分前に行ったら失礼だから5分前まで待つでしょ。皆のまえで。その間、5分前まで何分間あんの?
西:10分。
鬼頭:10分あるでしょ。10分間でなにできんの?
西:夕飯の。
鬼頭:夕飯じゃないよ。そこは面白いからいいけど。テッパンの答えだけど。そこは勉強するわけ。
西:そこで勉強するんですか。
鬼頭:そこで勉強しないとダメなの。
西:でも10分しかないし。しかも外だったりするわけじゃないですか。
鬼頭:そうです。この本外でも持ち歩けるでしょ。
西:この黄色い本。ほんとに。
鬼頭:黄色い本だけど持ち歩けるでしょ。市販してんだからさ。
西:カバーかければ黄色わかんなくなるから。
鬼頭:カバーかけないでね。読んでること掲示してほしいんだけど。別にこの本じゃなくてもいいんだけど。勉強だって読書だってできるわけですよ10分もあればね。それはもう極端な話トイレの時間だっていいわけですよ。
西:トイレにふーって座って。
鬼頭:ふーって座っていろいろ待ってる時間あるでしょ。いろんなことが通りすぎるの待ってるわけでしょ。その通りすぎる時間、人によってね。長い短いあるけど。その時間だって有効活用できるわけですよ。
西:確かに。トイレの内側にちっちゃい頃、世界地図とか貼ってあったりしましたね。
鬼頭:そうそう。そういうやつ。
西:そこに書けばいいのかみたいな。
鬼頭:お風呂場にだってABCとか貼ってあるでしょ。
西:ある。今あるんですよ。そういうの。
鬼頭:俺そうやって受験勉強した時にね。お風呂の中に。お風呂のフタをね。まぁここお風呂入ってることにしましょうよと。お風呂のふたを前にひいいてね。お風呂のフタもちょっと濡れてるから手拭きのタオルを置いて。手をここで拭くわけですよ。ここがびちょびちょだけどね。手を拭いて本をこっから持ってきてよむわけですよ風呂で。それやってました。それ高校生の時からやってましたから。
西:なんかお風呂好きの高校生ですね。
鬼頭:お風呂の隙間時間を使ってる。勉強熱心な。お風呂好きじゃないよ。勉強熱心なの。
西:たしかに女性はお風呂入る時間長いから結構勉強できる。
鬼頭:半身浴とか20分とか30分とか入るわけでしょ。美容のためにね。
西:体にもいいし。
鬼頭:それは美容のためにはなると思うけど。美容&勉強すればいいわけですから。そこで。
西:美容&勉強ね。
鬼頭:だから、歩いてる時間だろうがトイレの時間だろうがお風呂の時間だろうが。例えば寝る前の5分か10分だっていいんですよ。それ全部隙間時間なんですよ。それをね。特に社会人の方は忙しい忙しい勉強する時間ないんですよねって言うの。誰って話だけど。勉強する時間ないって言うわけ。でもそれは勉強するっていうことを狭くとらえすぎなんですよ。机に向かってね、ちゃんと静かな環境で本を開いて勉強する。これが勉強だと思ってるわけ。
西:一般的にはそういうイメージですよね。
鬼頭:だから、その時間は確かに社会人だと取りずらいですよ。せいぜい1日2,3時間でしょう。ただね、僕が今言った隙間時間を合わせて考えれば全然5,6時間あるわけですよ。
西:10分で本を読んだり。なんか暗記ものの単語ノートでも作ってみたり。
鬼頭:いいこと言うね。そう。隙間時間でできることって限られてるから。例えば論文の試験を書くとかできないわけですよ。だからそういう作業はできない。そういう作業はちゃんと机に座って2,3時間やるって決めて。逆にそこで覚えなきゃいけないことを覚えてないと逆に論文を書けないようなことは。ちゃんと隙間時間でやっとくみたいな。
西:なるほどね。そのための準備をちょっとしとくといいってことですかね。
鬼頭:そうですね。隙間時間どういう勉強をするかとか。あるいは逆に隙間じゃないちゃんとした時間でなにをやるかとかちゃんと考えとかなきゃダメですよ。それが勉強計画。そこまで考えて初めて計画ですよ。ウチに帰るまでが勉強計画ですよ。
西:なんか遠足とかじゃなくて。勉強計画。
鬼頭:だから、寝るまで勉強計画は終わりませんからねって話。机に座ってるだけが勉強計画じゃないんですよって話です。
西:じゃ今日の教えは。
鬼頭:今日の教えは、隙間時間を有効活用しなさいって話なんだけども。隙間時間はあなたのまわりにあふれてるから、あなたのまわりにあるちょっとした時間を有効活用してください。そして、この本にそれが書いてありますから、それを読んでください。
西:結局読んで欲しい。
鬼頭:そういうことです。ありがとうございました。