【行政法】の論文式試験のコツを教えて?

【行政法】の論文式試験のコツを教えて?

西:鬼頭さん。論文式試験の科目別のコツ、ずーっと聞いてきましたが、いよいよ最後ですよ!

鬼頭:最後きました!

西:最後は?最後は?

鬼頭:”行政法”

西:そうなんですよ。

鬼頭:行政法きましたね〜

西:難しいですか?

鬼頭:むずかしい… 行政法って、今までの法律と違って「行政法」という法律がないんですよ。

西:じゃあ、行政法ってもうダメじゃないですか。間違ってるじゃないですか!

鬼頭:「間違いだ!」って言いましょうか、とりあえずね!

西:まず言いましょ?

鬼頭:「行政法じゃねぇぞ!」

それくらい! 行政法の扱う範囲は広いってことなんですね。行政組織法とかね、行政作用法とかいろいろあるんですけど。それも、もう、法律の名前じゃなくて。例えば国会法とか行政法とか…
そういう行政に関する法律をい〜っぱい、全部含めて”行政法”みたいに呼ばれてるわけですよ。

西:それじゃあ、もう、どっから手につけたらよいのやら…

鬼頭:しかもね、”行政法”って他の法律と違って、いわゆる論点とか判例とかっていうのが結構少ないんですね。
だから「試験範囲としては狭い」です。

西:ん? でも、覚えることはいっぱいなんでしょ?

鬼頭:いや、覚える量で言っても少ないんですね。 ただ、旧司法試験になかったんですよ、この科目は。
なので過去問の数が他の科目に比べて圧倒的にすくないんですね。

西:あらあら。 いままでずっと「過去問を!」って言っていた鬼頭さん。

鬼頭:「過去問を!」って言っていた鬼頭さんが

西:ピンチ!

鬼頭:ピンチでしょ? でもね、「法律の本質」ってのは変わらないんですね。
「法律の本質」は、条文をみて、要件を見て、それに当てはまるかどうかをみて、当てはまるんだったらその効果が発生するし、当てはまらないんだったらその効果が発生しない。
で、行政法の場合は論点が少ないですし、”行政法”っていう法律がないことからわかるように、試験で出る法律をはじめてみるっていうケースが結構あるんですよ。

西:ウソ!? 試験で「うわっ、これ初めて!」ってなるの?

鬼頭:「うわっ!河川法ってナニ!?」みたいな。「えっ!こんな法律あったの!?」みたいな。

西:それでも解けるんですね?

鬼頭:それでも解けちゃうのが法律なんですね。
だから、逆に言うと「法律の本質」をわかってる人だったら、
行政法の勉強そこそこしとけば… 例えばなんだろうな… 民法の勉強の4分の1とか5分の1くらいの時間ですよね、
(それくらい勉強)しとけば行政法できるようになっちゃうんですね。

西:そうなんだ〜 なんか、でも、ちょっと不安な気もする?

鬼頭:逆に言うと、暗記に頼って勉強している人、刑事訴訟法とか得意な人が多いんですけど、暗記に頼って勉強している人は行政法が苦手なんですよ。なぜなら、暗記しても覚えるものがないから。

西:なるほどね! 過去問も少ないし。

鬼頭:過去問も少ないし、論点も少ないし、そもそも範囲も狭い!「この法律読んだけど結局なんなんだろう?」みたいな。

択一はできるんですよ、覚えてればできるから。でも論文になると覚えてるかどうかじゃなくて、つまり、「あなたが初めてみたこの法律にこう書いてありました」と。「もしあなたがAさんの代理人だったら、どういう主張をこの法律に基づいてしますか」って聞かれるんで。この法律の勉強なんて誰もしてないわけです、大体がね。

なので「行政法の本質」、つまり「法律の本質」を知ってる人が、「ここの条文にこう書いてあるから、この要件はこの問題文のこの事実にあてはまりそうだな」、逆に「当てはまらなさそうだな」っていうのがわかるかどうかっていうのがすごい重要なので、民法とか会社法とか勉強して、「法律の本質」が分かってる人って”行政法”を理解したり、書けるようになるスピードがメチャメチャはやいんですね。

西:へ〜 じゃあ、もう、行政法の勉強をしている時点で、
「それまでの勉強の仕方が良かったかどうか」とかもわかるんじゃないですか。

鬼頭:そう。いいこと言うね! だから行政法は逆に言うと一番最後に勉強したりとか、
少なくとも後ろの方に勉強すると効率的だと言われていて、それは「法律の本質」がわかってると一気に理解できるし、
そもそも暗記するべき量が他の科目と比べて圧倒的に少ないので、暗記に頼らない本質をついた勉強をしてる人は
「行政法…これでおしまい?」みたいな。

西:なるほどね! じゃあ、この動画を見てる人で、「あれ行政法ちょっと拍子抜け」と思った人は正解なんだ。

鬼頭:そうっすね! 行政法を勉強していて、「行政法って法律にないんだな」、「あっ、この法律とこの法律はあるのに」、「なに、こんなもんでおしまいなの?」って思った人は、大体「法律の本質」をわかってる人ですね。
苦手な人ほど、「えっ、なに、この法律もやらなきゃいけないの?…」って思っちゃって全部覚えようとしちゃってるから、いろんな法律を憶えようとしちゃってるから、「行政法超タイヘン、ニガテ〜」ってなっちゃうわけですね。

西:じゃあ、ちょっと、行政法を勉強したあとの手ごたえで、勉強の仕方変えてみたらいいんじゃないでしょうかね?

鬼頭:逆にいうとね、他の科目を勉強して理解すると
行政法を勉強したときに、「あっ、こういうことね!」ってわかるんですよ。

西:なるほどね。

鬼頭:なので、特に他の、基本はもともと六法だったわけで、
その六法を理解せずに行政法だけやってもできるようになんないんで、「法律の本質」はみんな一緒なんで、
まず「法律の本質」を理解するべく他の法律を頑張ってやっていただくと、
実は行政法の勉強時間が短縮できるっていう、そういう仕組みになってますね。

西:なるほどね。 だから行政法の説明も最後だったんですか?

鬼頭:そうです。

西:これは本質の分かる男

鬼頭:基本6科目って言われるみたいなね、こともあるくらい”行政法”っていうのは他の法律がわかっていれば、
もう本当に勉強時間は少なくて済むんで。
「勉強の本質」、「法律の本質」を押さえて勉強していただきたい、ってのが私からのメッセージですね。

西:本質が分かる男、鬼頭がお届けしました。 ありがとうございます。

鬼頭:ありがとうございました。

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