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弁護士になるには

「弁護士になりたい!」と思っている方、弁護士に憧れや興味を持っている方も多いはず。今回は、弁護士になるために突破しなければならない壁、弁護士になったその後のキャリアについてお話しします。

弁護士のお仕事

弁護士とは、司法試験に合格して弁護士資格(国家資格)を得た法律の専門家のことで、弁護士として登録された人のことです。
法律のプロとして、基本的人権を守り、社会正義の実現を目指す仕事です。

仕事内容は裁判時の代理人業務だけではなく、交渉や法律相談など、一般の人にとってより身近な業務も行っています。
弁護士が扱う事件の多くは、人と人、または会社などの法人によるトラブルを対象とする「民事事件」です。
弁護士といえば、法廷で凶悪な犯罪者を断罪しているシーンを思い浮かべるかもしれません。
しかし、そういった「刑事事件」を扱うことはそう多くありません。
実際の弁護士業務においては、生活の中で起こる身近なトラブルを扱う民事事件がその大半を占めています。

事件種別新受事件数の推移

弁護士になるために

弁護士になるためには以下のような段階を踏んでいき、大きく分けて4つの関門を突破する必要があります。

弁護士になるための4つの関門

弁護士になるために越えなければならない関門を順番に説明していきます。

弁護士になるための関門①〜司法試験受験資格を得る

弁護士になるためには、司法試験に合格する必要があります。
しかし、この司法試験、誰でも受けられる訳ではないんです。

司法試験受験資格を与えられるのは次の2パターンです。
1. 法科大学院(ロースクール)を修了すること。
2. 予備試験に合格すること。

以上の2つしか、司法試験受験資格を得る方法がありません。
そのため、この受験資格を得ること自体が難しいのです。

受けることさえ簡単に許されないのが司法試験、ということができます。

法科大学院を修了する

法科大学院には、大学を卒業していれば(例外あり)、たとえ法学部卒でなくても入学することができます。
法科大学院には既修生コースと未修生コースがあるからです。
この法科大学院のコースの説明はこちらで述べています。

2年または3年間大学院に通い、単位を取ることで修了認定を受け、司法試験の受験資格を得られる、という流れになります。
法科大学院時代の成績がどうであれ、とにかく修了さえすればいいのです。
もちろん単位を揃えるためには勉強が必要ですが、予備試験の合格を目指すよりはるかにその壁は低い、と言えるでしょう。

司法試験予備試験に合格する

経済的・時間的理由から法科大学院に通えない人は、こちらのルートで司法試験受験資格取得を目指すことになります。
予備試験の合格率はわずか3%程度と、かなり難易度の高い試験となります。

しかし、予備試験合格者のその後の司法試験合格率が高いこと、就職に有利なことなどにより、近年こちらのルートの人気が出てきています。
予備試験と司法試験の関係についてはこちらをご覧ください。

弁護士になるための関門②〜司法試験に合格する

司法試験受験資格を得たら、ようやくスタートラインに立てたことになります。
ここから、合格率20%代の難関試験である司法試験に挑んでいくのです。

司法試験は短答試験と論文試験から成っており、その両方に合格する必要があります。
短答式試験と論文式試験は一気に、4日間にわたって行われます。
ですので、弁護士になるためには体力も必要、ということができます。

平成30年度の司法試験の試験日程は以下のとおりです。(参照:法務省 司法試験の日程

また、司法試験の受験資格には期限があります。
法科大学院を修了または予備試験に合格したはじめの4月1日から5年間経つと、この資格は失効してしまいます。
5年間、すなわち5回目以内の受験で司法試験に合格する必要があるのです。

弁護士になるためには時間的制約も存在する、といえるでしょう。

弁護士になるための関門③〜司法修習生になる

めでたく司法試験に合格しても、すぐに弁護士になれるわけではありません。
もちろん、司法試験合格が最も高い壁ではありますが。

司法試験に合格すると、その年の12月から約1年間の司法修習期間となります。
弁護士の見習生として、実際に現場で実習を積んでいきます。

修習には大きく分けて、導入修習、分野別実務修習、集合修習、選択型実務修習の4つがあり、その全てをこなす必要があります。

司法修習のスケジュール詳細

配属される裁判所や弁護士事務所によって、扱う事件内容は大きく異なりますが、基本的な実務について学ぶ、ということには変わりありません。

弁護士になるための関門④〜二回試験を突破する

司法修習が終わると、弁護士になるための最後の関門である「司法修習生考試」、通称「二回試験」を受けることになります。
司法修習の卒業試験のようなもので、これに合格すると晴れて弁護士になれる、ということです。

二回試験は毎年11月に5日間にわたって行われます。
民事裁判、刑事裁判、検察、民事弁護、刑事弁護の各科目を1日に1科目ずつ受験します。
1日の試験時間は7時間30分とかなりの長時間に及びます。

試験内容は、各科目100ページ程度の実際の事件を元にした記録を用いて起案を行います。
司法修習で学んだ成果を発揮する場所、と言えるでしょう。
合格率は毎年90%を超えており、修習に真面目に取り組み、普段通り勉強していれば問題ないでしょう。

弁護士になるために必要な素質

ここまで弁護士になるための長い道のりについて話してきました。
ここでは、実際に弁護士に向いている人、良い弁護士になれる人の素質について述べたいと思います。

資格スクエア代表の鬼頭が考える弁護士に必要な素質ランキングは以下の通りです。

 
  能力   理由
1 忍耐力 不断に改正される法律をずっと地道に愚直に学習できる力 法律は毎年改正されるもの。
法曹は法律のプロなので、毎年の法律改正をくまなくチェックしておく必要があり、忍耐力が必要です。
また、依頼者や相手方との交渉にも粘り強さが重要です。
2 論理力 複雑な事象を論理的にとらえ、整理する力 訴訟手続をはじめ、法律は極めて論理的な学問です。
一つでも主張する事実が書けていると請求全体が成立しなくなってしまうので、論理的に思考する力が重要になります。
3 コミュニケーション力 依頼者や相手方を説得し、気持ちを推し量る力 依頼者の生の気持ちを汲み取り、それを法的に構成するのが法律家。
コミュニケーションを数珠にとり、相手から真実を聞き出す力、相手方を説得する力が必要です。
4 知的好奇心 新しい法律やビシネスに対して常に好奇心を持ち続ける力 法律を社会の事象の進展とともに変わっていくもの。
新たなビジネスが起きれば新たな法規制が必要になるので、常に社会の動向に関心を持っておくことが肝心です。
5 想像力 証拠を推測したり、ある場面での人の気持ちを想像する力 主張を裏付ける証拠をどこにあるのか、ある場面である人がとった行動には裏にはどのような意図があるのか、といったことについて想像し、推測していく力が必要です。


弁護士は対人の職業であり、ただ知識が豊富、というだけでは良い弁護士にはなれません。
依頼人に信頼されるためにも、人間性もとても重要だということができます。

弁護士のキャリア

最後に、弁護士になったその先のお話をします。

弁護士としてのスタート

弁護士としてキャリアをスタートさせる場合、大きく分けて2つ方法があります。(検察官、裁判官になることも可能ですが、今回は弁護士に絞ってお伝えします。)
法律事務所への就職と一般企業への就職です。

法律事務所への就職が最も一般的であり、昔も今も多数派だといえます。
一般企業への就職(インハウスローヤー)も近年人気が出てきています。
企業内の法務部門の一員という位置付けになり、法律の専門家としてだけでなく、組織の一員として働く能力が求められます。

弁護士としてのセカンドキャリア

就職先、そこで扱う事件・業務によって身につく能力、経験できる内容は大きく異なってきます。
しかし、それらを通して力をつけたら、弁護士としての次のキャリアを考えるかもしれません。

弁護士のセカンドキャリアとしては、独立や事務所間の転職、事務所から企業への転職、などが考えられます。
さらに、国際弁護士になることもキャリアアップとしては有力です。

しかし、「国際弁護士」という資格は存在しません。
一般的に国際弁護士とは、海外でロースクールに通い、そこの国の司法試験に合格して弁護士資格を取得している人のことを指します。

自分がどういう弁護士になりたいのか、弁護士としての将来像を持っておくと、弁護士としてのキャリアがより輝かしいものとなるでしょう。

まとめ

弁護士になるためには、多くの関門を突破する必要があります。
それは簡単なことではありません。

しかし、その先には「弁護士」という憧れの職業が待っています。
資格スクエアは、「弁護士になりたい」という方の挑戦を応援しています!

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