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信義則~信義に従い誠実に行われたものかどうか~

司法書士試験に出題される民法第一条の基本原則によって、時には法律論の筋が曲げられることもあります。

司法書士試験に出題される民法では、物権について定めています。

前ページの事例のBさんのような、明らかな嫌がらせ目的などの人を退けるための最終手段、民法の基本原則(民法第1条)では

  • 第一項 私権は、公共の福祉に適合しなければならない。
  • 第二項 権利の行使及び義務の履行は、信義に従い誠実に行わなければならない。
  • 第三項 権利の濫用は、これを許さない。
 

ということを定めています。

この1、2つ目を「信義則」、3つ目を「権利濫用の法理」と呼び、これらが裁判所の最後の手段となります。
最後の手段であるため、あまり頻繁に使うと効果がなくなってしまうのですが、時には活用するのです。

信義則

この事例では、2項の理が適用されました。
Bさんは単なる悪意者ではなく、信義も誠実さもない態度の請求をしたため、背信的悪意者とみなされました。
背信的悪意者であるBさんには、Aさんの登記が無いことを理由に自分の所有権を主張する正当な利益があるとは言えない、ということになったのです。

結果、民法177条の「第三者」は所有権を主張するため登記の有無を指摘するだけのまっとうな理由を有していなければならず、Bさんはそれにあてはまらないため、Bさんの負けという判決が下されました。
177条の第三者は悪意者を含み、所有権の帰属を画一的に処理する一方で、背信的悪意者は排除するというスタンスを裁判所はとっています。

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