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無権代理人の地位の相続~善人同士の問題~

司法書士試験で出題される民法に定められている無権代理では、無権代理人の地位を相続してしまうということがあります。

司法書士試験に出題される民法第1編の総則では、代理について定められています。

今までは、無権代理人が本人の地位を相続した場合の事例を見てきました。
では、本人が無権代理人の地位を相続してしまった場合はどうなるのでしょう。

無権代理の立場の相続

無権代理人Aさんが、Bさんの代理人を自称してBさん所有の土地の売買契約をCさんと締結しました。
しかしその後Aさんは死亡、唯一の相続人BさんとCさんだけが取り残されてしまいましたが、このときBさんの追認拒絶権とCさんの引き渡し請求権はどうなるのでしょうか?

BさんもCさんも、「無権代理行為をされた」「無権代理行為にだまされた」という意味で、2人とも被害者であると言えます。
善人同士の問題なので、よりきめ細かい利益衡量の出来る資格併存説を採用します。
Bさんは本人ですからCさんの請求に対し、その追認を拒絶して無権代理行為を無効に確定させることが可能です。

しかし同時に、Bさんは不本意とはいえ無権代理人の地位も相続してしまったため、無権代理人の責任追及要件「本人の追認拒絶」「代理権証明が不可能」「Cさんが無権代理について善意無過失」「Aさんは行為能力者」が満たされていれば、履行の請求・損害賠償請求という民法117条の責任をCさんは追求することが可能です。
が、損害賠償は仕方ないとしても、履行をBさんに強いることは不当だと考えられています。
それは「もしもAさんが死亡しなかったら」という仮定に基づいたもので、仮にAさんが生きている状態でCさんが取れる行為が損害賠償請求だけだからです。
Aさんが生きていればBさんに無権代理人の地位はありませんから、Bさんが追認拒絶するとCさんは「Aさんに対する『履行の請求』」をすることはどう考えても出来ません。
となると、CさんはAさんに損害賠償請求をする以外の選択肢はありませんから、Aさんが死亡したこの場合でも、それ以上のことは望めない、ということです。

 

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