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債務者破産~差し押さえる一般財産が無い場合~

司法書士試験に出題される民法に定められている債権で決められている強制執行をしようにも、債務者破産の時には全額回収が出来ないこともあります。

司法書士試験に出題される民法では、債権について定めています。

前ページでは強制執行の話をしましたが、これはあくまでBさんに何らかの形で財産がある場合に取れる手段です。
Bさんに財産がない、いわゆる無資力状態である場合にはAさんはどうなるのでしょう。

債務者破産

差押えが可能な財産のことを、責任財産や一般財産といいます。
貸金を踏み倒されたAさんが債権を回収するためにとれる方法は、Bさんの一般財産を差し押さえて売却する以外の方法は無いのですが、その財産が無ければ話になりません。
このようなケースで典型的なのは「債権者破産」です。

たとえば、Aさんに対して友人Bさんが商売の運転資金100万円を貸し付けたとします。
しかしAさんはその後商売を失敗し、サラ金の事業者Cさんから100万円、さらにクレジット会社Dから200万円を借りました。
結局Aさんは破産したのですが、残った財産は100万円の建物のみです。

この場合、Aさんに貸付けをしたのはBさん、Cさん、会社Dの三方ですが、貸付合計額400万円に対してAさんの一般財産は100万円分しかありません。
全額の債務は返済不能であり、ここは債権者平等原則(同一債務者に対する複数の債務者に、債権発生の時期・原因に関係無く平等の弁済を受ける原則)に基づいて、この100万円分を平等に分けなくてはなりません。
債権総額400万円に対して100万円ですから、各々がもらえる配当は貸したお金の25%、Bさん25万円、Cさんも25万円、会社Dは100万円ということになります。

三者にとってはどう考えても大損ですが、破産手続はこれでおしまいです。
実際、破産事件では配当を1割でももらえれば良い方であり、債権者は泣きを見るのが当たり前なのです。
債権者にとって最後に頼れるのは債務者の一般財産ですが、その一般財産がどのような状況であるのかということは非常に重要なことと言えるでしょう。
債務者がギャンブルを始めたり、事業に失敗し出したときには、債権者からするとかなり不安定な状況に置かれるということです。

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