お問い合わせ

全100講義が無料で見放題 会員登録(無料)

会員ログイン

  1. 資格スクエア
  2. > 司法書士講座
  3. > 司法書士
  4. > 勉強法
Image069

担保権の性質~物上代位性~

司法書士試験に出題される民法に定められる担保物権の性質には、物上代位性があります。

司法書士試験に出題される民法で定められる債権には、担保物権の存在が深く関わっています。
担保権には4つの性質があり、付従性・随伴性・不可分性・物上代位性というように分けられます。

物上代位性

抵当権には、不動産にしか設定出来ないという特徴がありました。
しかし家やマンションなどの不動産は、時には火災や震災などで滅失してしまうこともあります。
実際、通説的な見解によると、債権者Aさんの担保目的物だった債務者Bさん所有の建物が火災で焼失したというときには、担保権は消滅すると考えられています。

物権は物に対する権利であるため、「物」である建物がなくなれば同時に消えることが原則なのです。

しかし普通に考えて、建物には火災保険が設定されているでしょう。
もしもBさんがこの火災による「保険請求権」を保険会社から取得した場合、抵当権者のAさんが、建物の「価値変形物」である保険金を差し押さえることが出来るかどうか、ということが物上代位の問題となります。

担保目的物であった「物」は無くなってその価値を変形しましたが、担保権の優先弁済権は同じように主張出来るのでしょうか。
抵当権者からすれば、保険金という価値変形物は焼けた建物である目的物あってこそのものですから、「優先権は当然に主張出来る」ということになります。
しかし一般債権者は、自分たちの取り分が無くなるかもしれないことを恐れますから、火災保険金は債権者みんなで平等にわけるべきだ、と主張することが考えられるでしょう。

裁判所によるとこの場合は、Bさんにあった火災保険金請求権を抵当権者が自分で差し押さえれば抵当権者の勝ちであるとしています。
この時必要な差押えの手続は簡単なもので、黙っていたらもちろん無理ですが、動けば勝つことが出来ると思われます。
一般債権者の差押えは担保権者のそれよりもずっと面倒で手間がかかるのですが、もしもそれに先を越されてしまった場合でも、その後で差し押さえたならば抵当権者の勝ちとなります。

資格スクエアの司法書士講座