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経営戦略論の頻出ポイントはココ!

軍事学における”戦略”というものを経営に置き換え学問として発達してきたのが経営戦略論です。今では多くの理論・フレームワークがありますが、どれも事例から抽出した体系立てたもので、逆に現実に汎用させることも可能なのです。今回はそんな経営戦略論のポイントについてお話ししたいと思います。

頻出論点の取引コストや内部資源分析は、実践を見据えた理解が重要

経営戦略論は、経営コンサルタントとしての資格たる中小企業診断士において、三本柱の1つともいえる重要な分野です。

企業の未来を左右するという意味で、実務でも多くの場面で用いることになる理論といえるでしょう。
資格スクエアマガジンでは、朝ドラ「マッサン」のニッカウヰスキー「まれ」に出てくる菓子店「マシェリシュシュ」を、実際にこの経営戦略論を使って分析してるので、興味がある方はぜひ読んでみてください。


さて、診断士試験における経営戦略論は、内部資源に関する問題やプロダクトポートフォリオマネジメント、取引コストなどが頻出論点となっています。
特に厄介なのが取引コストで、受験生の見落としを招きやすい分野としても知られています

では、少しこの取引コストや内部資源について考えてみましょう。


そもそも取引コストとは何なのでしょうか。
これは簡単にいうと、運賃や手数料、また支出はなくてもその経過で生じる心理的負担など、実際に購入する製品の本体価格以外に発生するコストのことです。

取引コストが高まる要因には、取引自体の「環境的要因」と「主体的要因」の2つがあります。

環境的要因はその名のとおり環境、つまり外部の状況が原因ですから予測が困難であるという特徴があります。
これを避けるためには環境変化に対応する、つまり取引先ごとに対応を分けていくことが必要ですが、その際の管理はかなり煩雑になるでしょう。
未来を予測して契約していくというのも難しいことです。

また、他の取引先を探索すること自体がそもそも困難であるという複雑性、取引先が少ない場合にはその監視が必要になるという少数性もあります。

一方、主体的要因には「限定された合理性」という、一定範囲内でしか情報を探せないという点があります。
そして、取引先の利益を鑑みないで自己の利益を追求してしまうという「機械主義的行動」も引き起こすことがあるでしょう。


では、この2つの要因を合わせて考えてみましょう。

たとえば、自社は限定された合理性を有していて、膨大な情報量を処理出来ていないのに取引先が増えて複雑性が高まると、取引コストも高まります。
また、取引先の行動が機械主義的行動となると不確実性が高まり、これまた取引コストが高まることになるでしょう。

取引コストは論点を整理するまで時間がかかるかもしれませんが、しかし情報自体は他の分野に比べれば少ないですし、まとまってみれば意外にサクサク進められると思います。
企業経営理論は理解先行型ですから、考え方を染みつけることを意識しながら取り組んでいきましょう。



内部資源はどうでしょうか。

ここでは、内部資源分析のために活用する「VRIO分析」という理論を学びます。
Vは「価値」、Rは「希少性」、Iは「模倣可能性」、Oは「組織」という意味です。

つまり、価値や希少性が高く、模倣困難で、かつ組織を巻き込んでいる資源こそが「コア・コンピタンス」、持続的競争優位の源泉であるという理論です。

特に重要なのは模倣困難性、要するに他社が真似しにくいということで、これを高めるためには

・経路依存症(組織の歴史的要因)
・因果関係の曖昧さ(外部から見て因果関係がわかりにくい)
・社会的複雑性(組織力や人と人の繋がり。人そのものを真似することは難しい)
・制度的条件(特許など。一番弱い)


という4つの要因を揃えることが重要、ということになります。


あまり情報は多くないですが、経営理論については暗記よりもその先、理論を実際に適用することが大切です。
覚えるのではなく、理解するのです。


むしろ診断士試験では、知識が少し曖昧になってしまっていても考え方を身につけていれば解けるような問題も少なくありませんから、理解重視の学習を意識しましょう。

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