

関 隆彦 様
49歳
会社員
2回(資格スクエアでは1回)
森Tの1年合格講座

行政書士を目指した理由は、「コンサルとして積み上げてきた経験を、もっと個人や中小企業の“現実の意思決定”に直接役立てたい」という思いが強くなったからです。
現職でのキャリアは高度で刺激的ですが、一方で組織の論理や役割分担の中に埋もれ、「自分の名前で誰かの人生や事業に責任を持つ感覚」が希薄になる不安もありました。
そこで、行政書士という“個で立てる資格”に意味を見出したのだと感じます。
年齢、仕事との両立、記憶力の衰え、そして「今さら資格か?」という自己否定する気持ちと、不安は明確にありました。それでも勉強すると決められたのは、感情を無理に鼓舞するのではなく、「これは逃げではなく、次のステージへの準備だ」と理屈で腹落ちさせたからです。
将来、事業承継や地域の中小企業支援を本気でやるなら、制度を扱える力は不可欠で、行政書士はその土台になる。そう位置付けし直したことで、不安を抱えたままでも前に進む決心が付きました。
1年目で別予備校で不合格を経験した上で、資格スクエアを選んだ理由は、「講義の分かりやすさ」は勿論ですが、それ以上に「自分の頭の使い方との相性」に答えがあると思います。
別予備校も完成度は高い講義で、知識を“与えてもらう”には非常に優れている一方で、理解したつもりでも、自分で条文や論点を引きずり出す訓練が不足しやすく、結果として本試験での再現性に不安が残りました。
その反省から、2年目は「受動的に聞く」より「能動的に回す」教材を選ぶ必要があると整理しました。
資格スクエアは過去問・択一を起点に、なぜその肢が正しい/誤りなのかを自分で説明させる設計になっており、思考の負荷が高い分、記憶の定着と応用が効きます。これはコンサル実務で培った、資料を読むだけでなく“自分の言葉で再構成する”訓練に近い。
要するに、別予備校は「理解させてくれる教材」、資格スクエアは「思考させ、戦える状態に仕上げる教材」。1年目の失敗を感情論にせず、「自分はどこで取りこぼしたのか」を構造的に振り返った結果の選択だった、という説明が一番実用的だと思います。
森Tについての感想を一言で言うと、「安心感のある名講師」ではなく、「受験生を一段上の思考レベルに引き上げる実務家型の講師」だと思います。
“熱血”や“盛り上げ型”である一方で、論点の切り分けが非常に冷静。どこが本試験で問われ、どこが捨て所かが明確。感情に訴えつつ、合格点を取りに行く視点を常に保ってくれる存在でした。
特に印象的なのは、「理由」を必ず言語化する点です。単に結論を覚えさせるのではなく、「なぜその解釈になるのか」「他の肢はなぜ切れるのか」を条文構造や制度趣旨から説明する。
これは暗記量を減らすだけでなく、初見問題への耐性を高める設計で、結果的に自分の思考の癖(=早合点や曖昧理解)を矯正してくれました。
不安な時期でも、気持ちに寄り添いつつ、講義のトーンが一定でブレないため、不安な感情に引きずられずに学習を続けられたのも大きい。受験を“修行”ではなく、“知的トレーニング”として成立させてくれた講師だった、というのが率直な感想です。
平均すると、平日は1日5時間、土日は各12時間程度で、週合計はおよそ50〜55時間。
仕事と両立する中ではかなり高負荷ですが、「毎日必ず触る」「量より回転数を重視する」と決め、体調や気分に左右されにくいリズムを先に固定しました。時間を確保するというより、生活を試験中心に再設計した感覚に近いです。
勉強の軸は一貫して「過去問起点」。資格スクエアのテキストは最初から通読せず、過去問で間違えた論点・迷った肢に対応する箇所だけをピンポイントで読み返しました。理解が曖昧な点は、条文→趣旨→具体例の順で自分の言葉に置き換え、付箋やメモで“なぜ間違えたか”を可視化していました。
また、法令択一クエストは「正解するため」ではなく、「即答できなかった理由を潰す」ために使用。
記述対策も、模範解答を暗記するのではなく、構成(要件→効果)だけを抜き出して何度も再現する訓練に徹しました。
結果として、知識量よりも“再現性の高い思考回路”を作る勉強になりました。
モチベーションは「常に高かった」わけではなく、むしろ何度も下がりました。特に中盤、過去問の正答率が伸び悩み、「これだけやっても届かないのでは」という疑念が出た時期が一番きつかった。
ただ、そのときに「やる気を上げよう」とはしませんでした。感情はコントロールできないが、行動は設計できると割り切ったのが転機です。
具体的な対処法は三つ。
一つ目は、勉強量ではなく“確認項目”に目標を切り替えたこと。今日は何時間やるかではなく、「付箋3枚を剥がす」「肢別を20問だけ潰す」といった小さな完了単位に落とした。
二つ目は、不安の正体を言語化すること。伸びない理由を「記憶力」などの抽象論にせず、「行政法の処分性が曖昧」「記述で要件を落としている」など、論点レベルまで分解。
三つ目は、将来像との接続。事業承継や地域支援を本気でやるなら、この知識は回り道ではない、と何度も自分に言い聞かせた。
結果的に、モチベーションは“上げるもの”ではなく、“下がっても進める構造を作るもの”だと学んだ。これが一番の収穫です。
大きく変わりました。勉強開始直後は、正直なところ「全体像を理解すれば点は伸びる」という発想が強く、講義を丁寧に聞き、テキストを一通り押さえることに安心感を求めていました。
知識が増える=実力が上がっている、という錯覚に近い状態だったと思います。まだ“分からないことが分からない”段階で、理解中心・網羅志向の勉強になっていました。
一方、合格直前期は考えが真逆になりました。
重視したのは理解ではなく「再現性」と「失点回避」。新しい知識を増やすことはほぼやめ、過去に間違えた論点、即答できなかった肢、記述で構成を落としたテーマだけを徹底的に潰す。テキストは読まない、講義も見返さない。その代わり、「この肢を本番でどう切るか」「この論点が出たら何を書くか」を反射レベルまで落とし込むことに集中しました。
つまり、前半は“理解している自分”を作る勉強、直前期は“本番で点を取り切る自分”を作る勉強へと、目的そのものが切り替わりました。その認識転換ができたことが、合否を分けた一番大きな要因だったと思います。
振り返って「やらなければよかった」「少なくとも、やる必要はなかった」と思うことは、いくつかはっきりあります。
一つ目は、理解を深めようとして条文解釈や学説背景まで掘り下げ過ぎたこと。
知的には面白いし納得感もありますが、行政書士試験では得点に直結しない領域も多い。
特に行政法で、判例の射程や学説対立を丁寧に追いかけた時間は、コスパという意味では明らかに過剰でした。
本試験で問われるのは「その場で正誤を切れるか」であって、「美しく説明できるか」ではありません。
二つ目は、できる受験生の勉強法やSNS・合格体験記を必要以上に追いかけたこと。
参考にはなりますが、途中からは比較が不安を生み、「自分は足りていないのでは」という無駄な焦りを招きました。結局、合格に必要なのは“他人の正解ルート”ではなく、“自分がミスしない仕組み”を作ることです。
三つ目は、調子が悪い日に無理に長時間やろうとしたこと。
集中できない状態で机に向かっても定着は弱く、翌日のパフォーマンスまで落ちる。今思えば、そういう日は割り切って短時間で切り上げ、翌日に高密度で回した方が結果は良かったと思います。
総じて、「納得感を得るための勉強」「不安を和らげるための行動」は、合格という目的から見ると必須ではありませんでした。点を取るために必要かどうか、この一点で常に自分を問い続けるべきだった、というのが率直な反省です。
合格できた一番のポイントは、「自分はどこで落ちるか」を最後まで正確に把握し続けたことです。
多くの受験では、できるところを伸ばそうとしがちですが、私は逆に“失点源の管理”に徹しました。択一で毎回迷う論点、記述で構成を落としやすいテーマ、時間が足りなくなるパターン。それらを感覚ではなく、付箋やメモで可視化し、直前期はそこ以外に一切手を出しませんでした。
二つ目は、勉強を「イベント」ではなく「運用」にしたこと。
今日は何時間やるかではなく、どの論点をどの状態まで仕上げるかを常に定義しました。これはコンサル実務でのタスク管理と同じで、進捗と品質を分けて管理したことで、焦りやムラが減りました。
三つ目は、感情と行動を切り離せたこと。
不安や迷いがゼロになる日は最後までありませんでしたが、それでも「今日はこれだけやる」という最小単位の行動を淡々と積み重ねました。
結果として、本試験では見たことのない問題に対しても動じず、「これは取らなくていい」「ここは落とさない」と冷静に判断できました。この判断力こそが、合格点に届いた最大の要因だったと思います。
資格スクエアが向いているのは、次のようなタイプの学習者です。
1. 限られた時間で効率よく合格したい人
平日は仕事や家庭で時間が取れず、長時間インプット型の勉強が難しい人でも、過去問を回転させながら“必要な知識に直結”する学習ができる。
2. インプット→アウトプットの循環を設計したい人
ただ講義を聞くだけでなく、間違えた肢や論点を即座にテキストに紐づけ、理解と定着のループを回したい人。学習設計がある程度自分で回せる人だと、最大限効果が出る。
3. 自分の理解を言語化しながら勉強したい人
資格スクエアの構成は、「なぜその肢か」を考えさせるタイプで、単純暗記ではなく“思考の再現性”を高めたい人にマッチする。これは本試験での即答力につながる。
4. 自走志向が強い人
講義は実務的で無駄が少なく、自己管理で勉強を進められる人ほど伸びる設計。受動的に講義だけを消費するのではなく、能動的に問題を解きながら知識を再構成するスタイルが合う。
これから行政書士を目指す方に伝えたいのは、「不安があるのは、やり方が間違っているサインではない」ということ。仕事や家庭を抱えながらの挑戦であれば、時間が足りない、覚えられない、自分だけ伸びていない気がする、そう感じるのは自然であり、むしろ本気で向き合っている証拠です。
大切なのは、勉強を“根性勝負”にしないこと。行政書士試験は、才能よりも「失点をどう管理するか」で結果が決まります。全部を理解しようとせず、過去問を起点に「本番で落とさない論点」を一つずつ増やしていく。その積み重ねが、ある日きちんと合格点になります。
また、勉強は将来の自分への投資。すぐに報われなくても、この知識と思考プロセスは、必ず実務や人生の選択で効いてきます。
今の不安は、挑戦している人にしか味わえないもの。歩みが遅く感じても大丈夫。正しい方向で続けていれば、必ず届きます。前へ進め!