36の法科大学院は何が違う?司法試験合格者数ランキング順に解説!

36の法科大学院は何が違う?司法試験合格者数ランキング順に解説!

はじめに

司法試験を受けたい場合、通常は「法科大学院」を卒業して受験資格を手に入れます。

とはいえ、法科大学院は数が多く、どこに入るべきなのか非常に悩みますよね。

今回はそんな法科大学院について詳しくクローズアップし、各法科大学院の特徴などをまとめてみました。

法科大学院の入学を考えている方はぜひともお読みください。

1、法科大学院(ロースクール)とは?

法科大学院とは、法曹3者(弁護士・検察官・裁判官)の養成を目的とした大学院です。

法科大学院卒業の学位を得ることで、司法試験の受験資格を獲得することもできます。

また、法科大学院は平成16年の4月に開校され、それより前の試験制度を「旧司法試験制度」とも呼びます。

多くの法科大学院は多様なバックグラウンドの人材を法律家にしたいと考えています。

そのため、大学在籍時に法学部でない人でも、法律とは全く関係のない仕事をしていた社会人でも、法科大学院に入学し、法律家を目指せるように、「既修コース」と「未修コース」の2つのコースを設けています。

 

「既修コース」とは、入学前に大学の法学部で法律の勉強を既にしている人を想定したコースです。

おおよその基本科目は既に勉強していていることが前提なので、2年間で卒業することができます。

もっとも、法科大学院(既修コース)の入試では、最低限の法律の知識が問われます。

難易度は法科大学院ごとに異なるためバラバラですが、学部の定期試験以上の難易度の問題が出題されると思っておくのが良いでしょう。

入試に向けてしっかりと準備をする必要がありますね。

一方で「未修コース」とは、入学前に法律の勉強をしていない人を想定したコースです。

そのため、全く法律を勉強をしたことない理系の出身者でも、社会人でも受験することができます。

法科大学院の入学後に基礎の基礎から法律を勉強するため、一般的に卒業まで3年かかります。もちろん法科大学院(未修)コースの入試では、法律の知識はいりません。

ではどのような問題が出題されるのでしょうか?
これも法科大学院によってバラバラですが、ほとんどの法科大学院では「小論文」が出題されます。

「選挙に行かない人をどう思いますか?」といった法律の知識は全く必要の無い小論文の問題が出題されたりするようです。

また、大学の法学部を卒業していても、「未修コース」に入学することは可能です。法学部を卒業して、長らく時間が経過している社会人などのはこの「未修コース」がオススメです。

2、平成29年度の法科大学院別合格者ランキングTOP10

下の表は、平成29年度の司法試験合格者が多かった法科大学院のTOP10です。法科大学院がどのくらいの人数を司法試験に合格させているか確認していきましょう。

▼平成29年度司法試験 法科大学院別合格者ランキング

法科大学院名 合格者数
慶応義塾大法科大学院 144
東京大法科大学院 134
中央大法科大学院 119
京都大法科大学院 111
早稲田大法科大学院 102
大阪大法科大学院 66
一橋大法科大学院 60
神戸大法科大学院 55
首都大東京法科大学院 31
明治大法科大学院 30

3、法科大学院別!司法試験合格者数ランキング順の特色

法科大学院は全部で36校もあります(2018年現在)。

自分にあった法科大学院を見つけるために、36校ある大学院の特色を見ていきましょう(平成29年度司法試験合格者順)。

(1)慶應義塾大学法科大学院

公式HP:http://www.ls.keio.ac.jp/

司法試験合格者:144

キャンパス:三田

学費:1,542,000円(初年度1,642,000円)

入試倍率:2.01(平成29年度)

 

司法試験の合格者数・合格率、ともに最高ランクの成績を誇っています。

募集定員は200名を越え、信頼のある法科大学院といえるでしょう。

 

【設備】

自習室は8:30~23:00の時間帯で利用することができ、個人用のロッカーも与えられます。

また、自主ゼミ(学生同士の勉強仲間)が盛んで、そのためのスペースも十分に設けらています。

(2)東京大学法科大学院

公式HP:http://www.j.u-tokyo.ac.jp/

司法試験合格者:134

キャンパス:本郷(東京メトロ 丸ノ内線「本郷三丁目」徒歩8分)

学費:804,000円

入試倍率:2.05(平成29年度)

毎年圧倒的な司法試験合格者数と合格率を誇示。

誰もが知っている東京大学の法科大学院です。

最大の特徴は、募集要項・過去問が大学に行かないと手に入らないということ。詳しく知りたい人は本郷キャンパスへ。

 

【入試】

出題は公法系・民事系・刑事系で各1問と一般的。

しかし、毎年出題の順番が変わるのです。

どの科目から出題されるのかは、当日まで公開されません。

また、基本の7法全てが問われることも特徴の1つです。

他にも、入試に英語が必須だったりします。他の大学も考慮はしますが、必須というのは珍しいですね。

 

【勉強】

入試が11月にあるため、予備試験の受験後に東大法科大学院の入試に望むことが効率的かつノーリスクです。

7月まで予備試験の論文の対策をし、その後11月まで入試対策をする勉強計画です。

あわよくば予備試験に受かってしまおうとう欲張りな考え方ですが、予備試験の対策をしっかり行っていれば、東大法科大学院の入試は難しいものではありません。

(3)中央大学法科大学院

公式HP:http://www.chuo-u.ac.jp/academics/pro_graduateschool/law/

司法試験合格者:119

キャンパス:市ヶ谷

学費:1,400,000円

入試倍率:2.04(平成29年度)

法科大学院別司法試験累計合格者数 第2位。

法科の伝統校として多くの法曹を世に輩出してきました。

最大の特徴は、募集定員200名という生徒数の多さです。

司法試験だけでなく予備試験の受験者数も多く、法曹業界においてインパクトを持った大学院です。

 

出願枠には「女性法曹枠」があることも特徴で、女性の法曹進出も支援しているようです。

 

奨学金も充実しています。主な給付型の奨学金は第1種から第4種まであり、成績次第で全額免除から半額相当までが免除されます。

(4)京都大学法科大学院

公式HP:https://lawschool.law.kyoto-u.ac.jp/

司法試験合格者数:111

キャンパス:左京区吉田本町

学費:804,000円

入試倍率:2.23(平成29年度)

司法試験の累積合格率は80%。厚い信頼のある上位法科大学院。

①教育内容
②教員
③進路支援
④司法試験合格率

という全ての面において洗練されたレベルで授業が展開されています。

(5)早稲田大学法科大学院

公式HP:https://www.waseda.jp/folaw/gwls/

司法試験合格者数:102

キャンパス:高田馬場駅から徒歩20分

学費:1,160,000円(年度)

早稲田大学法科大学院は多様なバックグラウンドを持った人を求めている傾向にあります。

募集要項の冊子を見れば、一目で分かりますが、非常に膨大な情報量です。

社会人の入試枠はもちろん、理系の人向けの入試枠や、海外で在住経験がある人向けの入試枠。募集要項を確認し、自分が少しでも優位になる入試枠がないか探してみましょう。

早稲田大学法科大学院平成31年度募集要項https://www.waseda.jp/folaw/gwls/assets/uploads/2018/05/15f17076faac7dfe0f4d928ffd579f93.pdf

【奨学金】

奨学金制度もとても充実しています。貸与型はもちろんですが、40種類もの給付型奨学金もあります。

【入試】

早稲田大学法科大学院は入試試験(既修)に特徴があります。

早稲田では憲法・民法・刑法の3科目に加え、刑事訴訟法と民事訴訟法の計5科目が出題されます。

商法と行政法は出題されないようです。しかし、この5科目に時間配分と点数配分の特徴があります。

・民法:120分(150点)

・刑法:90分(90点)

・その他:60分(60点)

科目によって時間配分と点数配分が異なるのです。

予備試験の論文式試験は全科目50点ですから、これはなかなか珍しいケースです。

過去問を解き、時間配分に気を付ける必要がありますね。また、点数配分の大きい民法はヤマを張らないで、まんべんなく勉強することをおススメします。

 

刑法では「一行問題」が出されることも特徴の1つでしょう。

一行問題とは、問題文が一行しかない、問題形式のことです。

旧司法試験で出題されていましたが、今は対策する必要もないと思われていますね。

この「一行問題」が実は少し厄介で、解き方に慣れていないと難しく、過去問での対策が必要です。

(6)大阪大学法科大学院

公式HP:http://www.lawschool.osaka-u.ac.jp/

司法試験合格者数:66

キャンパス:阪急電鉄宝塚線「石橋駅」徒歩20分

 

合格率は全国5位。上位4校(東大・京大・一橋・慶應)に肩を並べる”強さ”を持っています。24時間利用可能な自習室に自分専用の席とインターネット環境が完備してあり、勉強に集中のできる環境が整っています。

法律基礎だけでなく、応用や総合、段階的に学ぶことのできるカリキュラムが整っています。

(7)一橋大学法科大学院

公式HP:http://www.law.hit-u.ac.jp/lawschool/

司法試験合格者数:60

キャンパス:JR中央線「国立駅」徒歩6分

 

言わずと知れた国立名門校で、平成28年度司法試験の合格率は全国1位(49.61%)

上位法科大学院の中でも中規模ながら、毎年高い合格率を誇っています。優秀な学生が集まるため、自主ゼミなど学生が主体的に学ぶ傾向もあります。また、優秀な学生に毎月8万円の奨学金が給付されます。これは年間96万円の給付で、公立大学においては非常に高額です。

(8)神戸大学法科大学院

公式HP:http://www.law.kobe-u.ac.jp/

司法試験合格者数:55

全国6位(平成30年司法試験合格率)。上位法科大学院としての一角を競っています。

自習室は24時間利用可能で、模擬法廷などの設備も充実。「3年飛び入学」や「早期卒業」といった制度を活用することもできるため、法学部生はぜひ利用したいところです。

(9)首都大学法科大学院

公式HP:http://www.law.tmu.ac.jp/ls/

司法試験合格者数:31

徹底的に基礎に注力した科目を開講しており、実務家教員による専門性のある授業も特徴です。また、少人数制で学生1人1人に対して決め細やかな支援をすると提唱しています。

(10)明治大学法科大学院

公式HP:https://www.meiji.ac.jp/laws/

司法試験合格者数:30

累計司法試験合格者数は全国7位。総勢807名を司法試験に合格させた実績のある大学院です。強力なバックアップ体制のもと、司法試験を意識した質の高いカリキュラムが組まれています。

(11)北海道大学法科大学院

公式HP:https://www.juris.hokudai.ac.jp/ls/

既修コースであっても「小論文」の試験が課されます。比較的オーソドックスな「小論文」ですが、法律基本科目とあわせて確認しておくとよいでしょう。

(12)名古屋大学法科大学院

公式HP:http://www.law.nagoya-u.ac.jp/ls/

ITを活用した新しい教育を展開しているようです。情報化社会における法律家としての能力を養うことができます。 また、入試に特徴があり、一行問題が出題されます。「営利法人と非営利法人の違いは?」といった特殊な問題が、公法・民事・刑事の3科目全てにおいて毎年出題されています。

(13)立命館大学法科大学院

公式HP:http://www.ritsumei.ac.jp/lawschool/

・西日本私立1位(司法試験合格率)

司法試験の合格率が高いことで有名です。平成29年度司法試験では、21名が合格。西日本私立で1位・全国私立5位・全国13位。信頼のある授業やサポート体制もうかがえます。

・利便性が高い

個人に専用の大型デスクが与えられるだけでなく、wi-fiもロッカーも完備。京都だけでなく、大阪・奈良・滋賀からのアクセスも良好です。

・入試

未修コースと既修コースを併願して受験することができます。また、未修者コースに合格した人にも奨学金が給付されることのある珍しい大学院です。

(14)同志社大学法科大学院

公式HP:http://law-school.doshisha.ac.jp/

東京・京都・福岡の3ヶ所で入試が行われます。

「良心教育」「国際性」「高度の専門性」を重要視した授業が展開されています。また、24時間利用が可能な自習室や手厚いサポート体制も有名です。

(15)東北大学法科大学院

公式HP:http://www.law.tohoku.ac.jp/lawschool/

平成29年度より、奨学金制度の更なる充実を図っています。全額免除で採用されるのは入学者上位30名。東北地方の法曹志望者を確実に確保に徹しているようです。また、自習室に自分専用の席が用意されているだけでなく、ロッカーまで完備。勉強に集中できる環境が整っています。

(16)九州大学法科大学院

公式HP:http://www.law.kyushu-u.ac.jp/lawschool/

司法試験合格率における順位は着実に伸びています。平成23年度に23位だった順位は平成28年度に8位になりました。大学院長はHPにて、今後も順位を飛躍させる志を示しています。

(17)関西学院大学法科大学院

公式HP:https://www.kwansei.ac.jp/lawschool/

2019年の4月から西宮北口にキャンパスが移転します。

模擬依頼者に協力してもらったシュミレーション教育という独自のカリキュラムが充実しているようです。法的な知識だけでなく、実務に出た後に大切になる事実認定スキルが身につけられます。

(18)上智大学法科大学院

公式HP:http://www.sophialaw.jp/

四谷駅から徒歩4分の便利なアクセス。法律の基礎学習から応用までバランスの取れた教育カリキュラムが有名です。また、奨学金制度の充実にも力を入れているようです。2018年度の新入生24名のうち、17名が授業料全額免除・半額免除に選ばれました。

(19)大阪市立大学法科大学院

公式HP: http://www.law.osaka-cu.ac.jp/lawschool/top/index.php

自習室に専用の席が与えられます。また、希望者全員が法律事務所でのインターンに参加することができます。

(20)創価大学法科大学院

公式HP:https://www.soka.ac.jp/grad-law/

実務家教員が多く、1クラスは少人数制です。演習中心の洗練された授業が特徴で、合格率は私大6位と高い水準にあります。

(21)関西大学法科大学院

公式HP:http://www.kansai-u.ac.jp/ls/

弁護士のメンターがつき、司法試験合格に向けたアドバイスや勉強計画を立ててくれます。また「特別クラス」があり、個々の学習レベルにあった指導体制もあるようです。

(22)千葉大学法科大学院

公式HP:http://www.lawschool.chiba-u.jp/

司法試験合格率が高いことに特徴があります。特に、未修コースからの司法試験合格率がとても高く、累積で50%を超えます。基本的な法律学習が徹底されているようです。また、裁判官や検事の任官者が比較的多いのも特徴です。

(23)筑波大学法科大学院

公式HP:http://www.lawschool.tsukuba.ac.jp/

夜間や土曜日開校の授業が充実しており、社会人向けの法科大学院として有名です。24時間利用ができる自習室も完備しています。

(24)学習院大学法科大学院

公式HP:http://www.gakushuin.ac.jp/univ/g-law/lawschool/

平成30年度より、飛び級や早期卒業者の入学を認めました。この入試の合格者はなんと学費2年分が免除になります。

(25)岡山大学法科大学院

公式HP:http://www.lawschool.okayama-u.ac.jp/

法科大学院修了後の就職支援までサポートしてくれます。地域への法曹人材の輩出・還元に強みを持っています。

(26)日本大学法科大学院

公式HP:http://www.nihon-u.ac.jp/lawschool/

平成27年から夜間や土曜の授業を開講。有職者であっても無理することなく通えます。

(27)法政大学法科大学院

公式HP:http://hosei-law.cc-town.net/

法科大学院棟は独立していて、自分専用の自習用の席が与えられます。また、法律事務所が併設してあることも特色の1つです。法的な知識はもちろん、実務とのギャップを埋めながら勉強することができます。

(28)金沢大学法科大学院

公式HP:http://knzwls.w3.kanazawa-u.ac.jp/

大学院の修了後であっても5年間、継続して24時間利用可能な自習室や図書館などを使用することができます。卒業後であっても、安心して司法試験に望めます。

(29)琉球大学法科大学院

公式HP:http://web.law.u-ryukyu.ac.jp/

定員16名の学生に対し、16名の専任の教員が対応してくれます。1:1のサポート体制のある法科大学院はなかなか他にありません。沖縄の弁護士会とも密接な関係があり、わざわざ上京しなくとも、信頼のある大学院で学ぶことができるのは魅力的です。

(30)甲南大学法科大学院

公式HP:http://www.konan-u.ac.jp/lawschool/

有職者の方でも通うことのできる体制がしっかりしています。まだまだ他大学では浸透していないオンライン授業が受けられたり、奨学金が充実していたりと、忙しい方には特に適した大学院と言えるでしょう。

(31)福岡大学法科大学院

公式HP:https://www.ilp.fukuoka-u.ac.jp/

平成25年より授業料を大幅に減額しました。未修コースのカリキュラムにも力を入れており、初学者でも安心して通える体制が整っているようです。

(32)専修大学法科大学院

公式HP:https://www.senshu-u.ac.jp/education/lawschool/

1クラス15人程度の少人数制で、整ったサポート体制のもとで勉強することができます。また、普通入試とは別に「スカラシップ入試」を導入しており、面接を含めた総合的な観点から審査されます。これに合格すると、毎月8万円ほどが支給されるようになります。

(33)愛知大学法科大学院

公式HP:http://www2.aichi-u.ac.jp/lawschool

2017年度の司法試験合格率はなんと30.7%で、全国で2位(私立法科大学院)という素晴らしい成績が出ています。合格者数では、東京の大学院に劣りますが、これまでに123名もの司法試験合格者を輩出した信頼のある大学院です。

(34)南山大学法科大学院

公式HP:http://www.ic.nanzan-u.ac.jp/LS/

既修コースも未修コースも募集定員が決まっていないことが特徴です。また、給付型の奨学金制度も充実しています。

(35)広島大学法科大学院

公式HP:https://www.hiroshima-u.ac.jp/lawschool/

広島県中心部の東千田キャンパスに位置しており、広島大学法科大学院を卒業した人の41%以上が司法試験に合格しています。

(36)駒澤大学法科大学院

公式HP:https://www.komazawa-u.ac.jp/lawschool/

渋谷駅から徒歩6分の立地で、利便性がとても高いと言えるでしょう。定員36名の少数制で洗練された授業を受けることができ、法律実務家との連携も図れています。

4、法科大学院を選ぶ時の基準は?

法科大学院に通うということは、時間もお金も投資することで、とても重要な選択です。

法科大学院選びで失敗しないために、考えるべき大切な要素は「司法試験の合格者数・合格率」です。

法科大学院に通う目的は、最終的には司法試験の合格ですから、より司法試験に“合格しやすい”大学を探すのは当然です。

 

例えば、中央大学法科大学院は毎年多くの司法試験合格者数を維持していますし、東京大学法科大学院や慶應義塾大学法科大学院の司法試験合格率は非常に高いものとなっています。

合格者数はもちろんですが、このように「合格者数」と「合格率」に着目するようにすると良いでしょう。

 

司法試験に“合格しやすい”法科大学院に入学したいけれど、入試はすごく難しいものなのでしょうか?といった疑問が浮かびます。

しかし、そんなに厳しいものではありません。

 

例えば東京大学法科大学院といった超難関法科大学院でも、平成29年度(既修コース)は2.09倍。受験生の半分が入学できるのですから、そこまで恐れる必要はありません。

過去問をしっかりと解くことで十分に対策ができます。

また、東京、京大、一橋、慶應、早稲田大学法科大学院といった難関・有名法科大学院に進学するメリットは大きいように感じます。

最終学歴に箔がつくため、大手の法律事務所から就職のオファーが来る可能性もあるのです。大きな法律事務所でバリバリと働きたい方にとっては重要な要素となるでしょう。

(1)法科大学院夜間コース

法科大学院は多様な人を法律家にしたいと考えています。そのため、社会人でも通えるように「夜間コース」が設けられている大学院があります。具体的に、日本大学・甲南大学・駒澤大学・筑波大学の4つです。

法科大学院というと学生向けのイメージですが、「夜間コース」ならば社会人でも通うことができます。「夜間コース」は一般的に、仕事が終わった後の18時以降から始まります。

また、通常の法科大学院(昼間コース)でも1クラス2~3/30人ほどは社会人がいるようです。他の優秀な学生と感化し合いながら、勉強に励むことができます。心理的に心強い環境になることは間違いありません。

(2)交通の利便性と設備

大学院が勉強に集中できる環境か検討しましょう。大学院に24時間空いている自習室が併設している場合が多く、通いやすさがとても重要になってきます。

(3)奨学金の有無

貸与型の奨学金と給付型の奨学金に分けられます。貸与型の奨学金は殆どの大学が実施しているので、肝心なのは給付型の奨学金を獲得できるかだと思います。早稲田大学や中央大学が比較的、全額学費免除の奨学金を獲得しやすい傾向にあり、獲得できる人数も公開しています。

5、法科大学院に入るためには適性試験を受けなければならない?

法科大学院の入試では、主に「法律基本科目」と「適性試験」、その他の語学力や資格について複合的に審査されていました。しかし2018年度の入試では、この「適性検査」が実施されなくなりました。2019年度以降は、法科大学院をとりまく状況によって実施されるか、実施されないか判断されるようです。

「適性試験」という科目が任意化され、ついに2018年度はなくなった!ばんざい!

という方もいらっしゃると思いますが、そもそも「適性試験」とはなんでしょうか?

「適性試験」とは、法律家としての素養を試される試験です。法律の具体的な知識は必要なく、「判断力」「思考力」「分析力」「表現力」に関する能力を測る試験でした。法科大学院制度が始まった当初から必須となっており、下位15%のひどい成績だと、不合格となってしまうこともあったのです。

しかし「適性試験」は平成29年には各大学院ごとに任意化、平成30年には実施されなくなりました。なぜ必須だった「適性試験」は実施されなくなってしまったのでしょうか。

最大の要因は、法科大学院をとりまく状況の変化にあります。法科大学院はかつて全国に74校ありました。当初、法科大学院を卒業すれば、司法試験の合格率は7割程度だと期待されており、受験者数も多かったのです。

けれども状況は一変してしまいました。かつて74校あった法科大学院は、現在の36校にまで減ってしまいました。合格率7割と期待された合格率も、現在は22.51%(平成29年度)に留まっています。

法科大学院の受験者数は年々減少傾向にあり、「適性試験」のハードルを設ける必要が無くなってしまったのです。

6、法科大学院進学のメリット・デメリット

年々受験者数の減っている法科大学院ですが、そもそも法科大学院に進学すると、どんなメリットとデメリットがあるのでしょうか。メリットとデメリットを比較してみると良いかもしれません。

(1)法科大学院進学のメリット

最大のメリットは、司法試験の受験資格を確実に獲得できることです。法科大学院に進学しないのであれば、予備試験に合格する必要があります。予備試験に合格できれば良いのですが、合格できなかったときのリスクを軽減でき、司法試験の対策のみに集中することができます。

(2)法科大学院進学のデメリット

最大のデメリットは、時間とお金がかかることです。年間100万円以上の学費は、経済的に大きな負担になります。また、既修コースでも2年の時間がかかります。予備試験に1年間で合格させることをうたっている予備校もありますし、時間とお金がもったいないと考える人もいるでしょう。

 

ここでぜひ活用して欲しいのが、各法科大学院の奨学金制度です。学費全額免除が充実した大学院もあります。給付型の奨学金を獲得するためにも、過去問でその法科大学院の入試対策を行いましょう。

 

※メリットデメリットについて詳しく知りたい方は法科大学院へ行くメリット・デメリットをご参照ください。

7、サマリー

法科大学院のランキングを把握するだけでなく、行きたいと思える法科大学院を見つけることはできたでしょうか。

法科大学院によって持っている特色が異なることは知って損はありません。

司法試験の合格率や合格者数に注目しながら、自分にあった法科大学院に進学し、司法試験の合格を目指しましょう。

8、まとめ

・法科大学院には「既修コース」「未修コース」がある

・司法試験合格者数ランキングを知ろう

・上位法科大学院を卒業することで大手の法律事務所に就職するチャンスをGET

・夜間・奨学金制度を活用しよう

・適性試験廃止の背景には法科大学院の不人気化があった

・法科大学院のメリットは予備試験資格・デメリットはお金と時間

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