司法試験過去問解説講義（令和2年単年度版）

目次

令和3年以降の司法試験合格に向けた勉強において、直近の司法試験過去問を使った出題分析と自己分析をすることは非常に重要です。

まず、直近の過去問には、最新の出題傾向（難易・範囲・角度・形式）が反映されていますから、最新の出題傾向を把握することによって、司法試験対策のために、科目ごとに、どの分野・論点に重点を置き、どういった角度・深度で勉強をするべきかといった、勉強の方向性を明らかにすることができます。これにより、"司法試験対策として"効果的な勉強ができるようになります。

次に、直近の過去問の出題趣旨・採点実感には、科目ごと・分野論点ごとの答案の書き方をはじめとする全年度又は複数年度に共通することについて、現在の司法試験委員会の考え方が示されているため、こうした自分の受験年度で使う可能性が高いことに関する司法試験委員会の考え方を学ぶことも、直近の過去問を分析する意味の1つとして挙げることができます。

そして、直近の過去問を分析する意味は、上記のような出題分析だけでなく、自己分析をすることにもあります。自分の現状と目標（合格、さらには上位合格）との距離は、自分の受験年度における問題の傾向（難易・範囲・角度・形式）により異なります。そのため、直近の過去問の答案を制限時間内に書いてみることで直近の過去問に体当たりして、自分の現状と目標との距離を直視することにより、科目ごとに目標との距離を埋めるためのどういった勉強をするべきなのかを明らかにすることになります。ここでは、直近の過去問の出題傾向との関係における自分の長所・短所を踏まえて、「自分が目指すべき現実的な合格答案像」（現実的な目標）をイメージすることが重要であり、現実的な目標との距離を埋めるための勉強のやり方を真剣に考えることに意味があります。
 

まず、加藤先生の過去問解説講義では、問題文及び解説に加えて、参考答案として、7～8枚で配点項目を網羅している想定順位1位の模範答案と、4～5枚で簡潔にまとめられている中位答案の2通を用意しております。

受講者の皆さんは、最終的に、自分が目指すべき「自分にとっての理想の合格答案像」を設定する必要があります。例えば、5頁しか書けない方は、5頁で自分にとっての理想の合格答案像を設定し、それに合った形でインプット・アウトプットをすることになります。

そのためには、模範答案により理想解を把握した上で、中位答案における現実解も参考にしながら、個々人の記憶力、理解力及び筆力等に合った「自分にとっての理想の合格答案像」を具体的にイメージして頂くことになります。

最終的に、理想解を自分のレベルに落とし込むということが重要です。

次に、加藤先生の解説では、出題趣旨・採点実感で示された解答筋を表面的に説明するのではなく、本試験の現場で問われていることに気がつき、その問題点について合格水準（さらには、上位水準）の答案を書くために必要とされる、参考答案の背後にある読解・思考・書き方のコツについてもお伝えします。

全く同じ問題は出題されないため、異なる問題でも過去問から学んだことを活かすことができるよう、問題の違いを跨いでも使える読解・思考・書き方のコツを身につけることが非常に重要です。

加藤先生の解説講義では、加藤先生が長年にわたる徹底した過去問分析に基づき導き出した読解・思考・書き方のコツをお伝えしますので、是非とも本試験対策としてこれらのコツをフル活用して頂きたいと思います。
 

学習サポートとして「司法試験過去問解説講義（令和2年単年度版）」を下記講座を受講中の方へ無料で提供いたします。

・秒速・過去問攻略講座2021コンプリート
・秒速・完全パック2021