合格者インタビュー:M.K様

~短答式試験が終わった後に論文式試験の勉強を始めました~

【2019年向け】基礎・短答・論文パックを2018年5月にスタートし、弁理士試験に合格されたM.K様にインタビューさせていただきました!

M.K様からは短答式試験直後に下記のようなメールをいただきました。

「論文講座を受講するように勧められておりましたが、去年の8月頃勉強がストップしてしまっていました。再開後も、短答のみの勉強をしており論文の勉強が全くできておりません(論文講座は全く視聴できておりません)。このような場合、これから論文までの約40日間の勉強方針についてご教示いただくことは可能でしょうか。」

正直、私はこのメールをいただいたとき今年は少し厳しいかもしれないな、と思ってしまいました。。(実際は、厳しいどころか合格基準を優に上回って合格されています)
M.K様、大変失礼いたしました!

短答式試験を突破し、弁理士試験のゴールが実感を持って見えた時の集中力は計り知れないものだと学ばせていただきました。
これは、短答式試験免除者の方にはない強さであると思います。

下記では、M.K様にお伺いした合格の秘訣などをお伝えします!

     
年齢
20代女性
職業
食品メーカー知財部勤務
受験回数
3回(初回はお試し受験)
 

<質問内容>

Q1.弁理士を目指した理由

Q2.資格スクエアを選んだ理由

Q3.担当講師についての感想

Q4.1週間の平均勉強時間

Q5.計画通りに勉強が進まない時の対応

Q6.モチベーションの保ち方

Q7.勉強開始前と合格年度の勉強の仕方・考え方の変化

Q8.やらなければよかったと思うこと

Q9.合格できた理由

Q10.これから弁理士を目指す方へのメッセージ

 

Q1.弁理士を目指した理由

大学院で知財の授業を受けて興味を持ちました。それまで、弁理士のことは知りませんでした。

実際に弁理士の方と話す機会もありましたが、その際に「弁理士試験は頑張っていればいつか受かる試験だよ」と言われて挑戦しようと思いました。

また、大学院の就職活動で知的財産関係の仕事につくと決めた際に、弁理士を持っていると転職等の際にもプラスになりそうだとも考えました。

 

Q2.資格スクエアを選んだ理由

まず、2回目の短答式試験では38点取れていたので、次は自分でどうにかできると思っていました。

そのため、論文式試験に向けての対策が必要だと思っていましたが、当時受講していた講義では論文の書き方等についてはあまり教えてくれませんでした。

そのようなときに、ツイッターでたまたま資格スクエアの受講生が論文書き方講座についてつぶやいているのを目にしました。
その評判が良かったため興味を持ち、資格スクエアに決めました。

 

Q3.担当講師についての感想

菊池先生:
菊池先生の授業は、法律の概念的なところが最初は少し難しいと感じました。

ただ、それは法律を学ぶ上での本質的なところであり、後に繋がる基礎力がついたと思います。

短答対策講座も、かゆいところに手が届く感じで受験生がつまずきやすいところを扱ってくれるのがよかったです。

林先生:
図形使って整理してくれるので、板書も授業もわかりやすかったです。

論文式試験の勉強は何をやればよいのかがわかり安心感が出ました。以前、漠然と全文書き(写経)をやっていたこともありますがこれでは無理だと思っていました。

私は、短答式試験が終わった後に論文式試験の勉強を始めましたが、書き方講座・解き方講座で論文を書く流れ、点数が振られるポイントを理解し、実践講座と過去問で練習を繰り返えすことで合格できました。

林先生のチェックリストをノート代わりにして、必要な情報を書き込むことで時間を短縮して論文の対策ができたのもよかったです。
青本講座も、基礎講座をかみ砕いた感じでわかりやすかったです。趣旨は、青本レジュメで覚えました。特許は★3~5を、商標・意匠は趣旨が出やすいため★1~5までしっかりやりました。

 

Q4.1週間の平均勉強時間

5月~2月:0~10時間/週
 転職活動をしていたこともあり、夏以降時間がとれていませんでした。勉強できるときは基礎講座の授業を視聴しながら理解を重視し、プラスで過去問を少し解くくらいのイメージでした。この時期はモチベーションも下がっていました。

3月~5月:30h/週
 過去問を解くことを中心に勉強していました。上4法は2~3周しました(2周目以降は間違ったところだけ)。夏以降勉強できていませんでしたが、理解をしっかりするようにしていたためそこまで抜けてはいませんでした。

5月短答後~6月末(論文式試験):30~40時間/週
 書き方講座を4日、解き方講座を3日、実践講座を3~4週間くらいのペースで進めました。実践講座と平行して過去問も解きました。答案は、苦手なところは全文書きで、大丈夫なところは答案構成+αくらいに留め時間を節約しました。

 

Q5.計画通りに勉強が進まない時の対応

勉強時間を取れないときは、仕方がないと割り切っていました。
そのかわり、優先順位付けはしっかりしないといけないと思い特に上4法を大切にしました。

解けた問題は復習に時間を使わないようにし、時間かけても解けないところは理解ができていないところだからしっかり復習するように努めました。

頻出論点は確実に抑えつつ近年に出題されたところは軽めにしたり、2周目は1周目で△だったところを中心に解き、3周目で×だったところをできる限り解くというような進め方をしました。
復習は翌日にはしていました。3月以降は基本的にこの進め方です。

 

Q6.モチベーションの保ち方

勉強したくないときは、思い切って寝てしまいメリハリをつけていました。

モチベーションが下がったときには、なぜ弁理士になろうかと思ったのかを思い出してやる気を取り戻す、という方もいらっしゃると思いますが、私はそういうことは考えないようにしようしていました。

なぜなら、弁理士の資格は今すぐに取らなければならないものではないためです。絶対に取らなければならないものではないので、追い込みすぎて嫌になって勉強をやめるという選択をしないようにしました。

そのようなときは、勉強を頑張っている人のことを意識したくなかったのでツイッターを見たりもしないようにしていました。
自分のペースでやりきることができたので、周りに勉強仲間がいないことは逆によかったと思います。

 

Q7.勉強開始前と合格年度の勉強の仕方・考え方の変化

勉強開始前:
最初は、授業を受けて過去問をやれば受かると思っていました。条文の重要性はわかっていませんでした。
実際、初年度は授業を受けるだけで理解をするということがあまりできていませんでした。

合格年度:
過去問をしっかりと解きつつ、本質的な理解をするように努めました。
具体的には、1肢ごとになぜ〇なのか、なぜ×なのか、の根拠を条文の文言まで落とし込んで確認しました(自分で実際に書いたりもしました)。

 

Q8.やらなければよかったと思うこと

判例を色々やろうと思っていましたが、判例はテキストや授業で扱うものだけでいいと思います。

ノート作りも、必ずしなければならないものではないと思います。目から何度も読むことで頭に入るタイプの人もいれば、耳で繰り返し講義を聞く方が頭に入るタイプの人もいます。

あと、時間のない方は予習は不要で復習をしっかりとやった方がいいですし、論文の模範答案の書き写しはいらなかったです。

論文がなかなか書けないという方もいるかと思いますが、書けないではなくとりあえず書く!という姿勢が大切だと思います。
その上で、模範答案や解説をみながら自分の答案との差を分析すればいいのです。最初はうまく書けなくて当然なので、完璧を求めずとりあえず書いて、その上で間違えた理由を分析する、これが近道だと思います。

例えば、英語はどれだけ単語や文法を覚えても話す練習をしなければ話せるようになりませんが、それと同じです。

 

Q9.合格できた理由

多くの受験生が解ける問題を確実に解けるようにしたのがよかったと思います。
合格を目指す上では、難しいところまで全て解けることは求められていません。

特に論文式試験においては、この傾向が顕著です。実際、私は書き間違えてしまった問題がありましたが、他の受験生もできない論点であったため問題なく合格点が取れていました。

基本的なところでしっかりと点数を取れるようにしておけば、本番難しい問題が出題されても焦らずにすみます。
短答式試験後から論文式試験の勉強を始めて合格できた理由の1つは間違いなくこの点にあります。

あとは、短答式試験の勉強をしているときからしっかりと条文を使った勉強をしていたことも鍵であったと思います。

 

Q10.これから弁理士を目指す方へのメッセージ

私も勉強開始前に言われたことですが、弁理士試験は諦めなければ受かる試験です。

人それぞれ置かれた環境が異なりますので、あまり周りを気にせず自分のペースで頑張ってほしいと思います。
ただ、できれば短期間で合格した方が他のことに使える時間ができますので、常に合格を意識して効率的に勉強をするのがお勧めです。

頑張ってください!