論文式試験に合格するためのポイントは大きく分けて2つあります。
Ⅰ設問から「答えるべき論点」を落とすことなく抽出し、適切に書ききること
→論点抽出・解法の取得
Ⅱ抽出した答えるべき論点について、「点数が乗る部分」をしっかり記載すること
→要件-効果の取得
試験本番でこの2つを実行できるかが、合否の分かれ目になります。
逆に言えば、この2つを攻略できれば合格ラインを超えることができます。
「論文対策講座」は、論文書き方講座・論文解き方講座・論文実践講座の3ステップ構成。書き方において上記Ⅱ、解き方において上記Ⅰを習得したのち、実践で「他の受験生に書き負けない」レベルまで論文力を高めていきます。
更に、「青本理解」の観点でインプットを深める「青本講座」、
直前期に余裕がある方が、更なる実力を身に着けるための「論文過去問講座」が付属。
インプット-アウトプット両面で大充実の内容となっています。
↑林講師直筆イラストによる、カリキュラム概図
STEP1:書き方講座
簡単なオリジナル問題を駆使しながら、法律の「要件-効果」を習得していきます。
問題数は何と100問以上!重要な条文の「要件-効果」を実際に用いながら問題を解いていくため、基本的なインプットの定着にも役立ちます。
書き方講座は、上記記載の合格に必要なポイントⅡに対応する内容を学んでいきます。「知識」としての条文を覚えていても、それをどのように駆使すれば正しく「論じる」ことができるのか、点数が乗るのかを知り、実践できなければ合格点を超えることはできません。まずは、答えるべき論点が抽出できているという仮定を置き、「点数が乗る書き方」を習得します。
~問題と解答案の例~
<問題>
甲は、自ら発明イを創作し、米国で開催された学会において発明イを発表した。その後、甲は、日本において発明イについて特許出願Xをしようと考えている。
この場合において、出願Xは、特許法第29条第1項各号の何れの規定により拒絶されるか、説明せよ。
<解答案>
特許出願前に日本国内又は外国において公然知られた発明は、特許を受けることができない(29条1項1号)。
本問において、甲は、特許出願X前に発明イを外国である米国の学会で発表している(29条1項1号)。また、発明イは、学会で発表されたことから公然知られた発明である(同号)。
従って、発明イに係る出願Xは29条第1項1号の規定により拒絶される(49条2号)。
↑林講師直筆イラストによる、学習上のコツ
STEP2:解き方講座
出題者の意図をくみ取り、答えるべき論点の漏れがないよう答案を構成していく能力を身に着けていく講座です。
解き方講座は、上記記載の合格に必要なポイントⅠに対応する内容を学んでいきます。 問題の中に複数論点があり、そのうちの1つを落としてしまうと、 その時点で周りが100点満点で争っているなか、自分は70点満点の中で勝負しなければならない、ということになりかねません。
論文式試験突破のためには点数の乗る書き方と合わせて、「網羅的に検討対象を抽出できる能力の習得」が必須なのです。
論文の問題には4つのパターンがありますので、まずはそれらの概要を理解します。 そのうえで、検討対象を漏らさないためにはどのように問題文をとらえ、 どのような手順で答案構成をしていけばよいかを学びます。
「解き方講座」では実戦に比較的近い問題を出題し、徐々に本番に立ち向かえる体制にレベルアップしていきます。 また、解説の中で「書き方講座」で学んだ内容にも触れることになります。 論文は、繰り返し書いて自分のものにするという過程が非常に大切になりますので、 解き方を学ぶ際にもう一度書き方の復習をし、効果的に学習を進めていきましょう。
↑論点落とし(項目落ち)を無くし、「100点満点を100点満点で戦える」力を身に着けていきます
STEP3:実践講座
本試レベルの例題を用いながら、論文式試験突破に向けた実力の総仕上げを行っていきます。
事前に本番試験と同様に答案を書いていただき、内容について林講師が解説を進めます。
実践講座では「書き方講座」「解き方講座」で学んだ内容を実践していただくと同時に、論文式試験に臨むうえで知っておくべき、条文、要件・効果、判例等についても触れていきます。 全例題についてしっかりと復習をしていただければ他の受験生に書き負けない というコンセプトになっていますので、1問1問しっかりと身につけてください!
~講義視聴のポイント~
解説を聞く際は、 ①答案構成の流れがどうなっているか ②どこで結論・効果・要件を述べているのか について意識をしてください。書き方、解き方、実践の3ステップをしっかりと消化できれば、合格答案を書く力が十二分に身につきます。
さらなるブラッシュアップや添削指導をご希望の方は、オプションの論文添削ゼミ(秋・冬・春・直前)のご利用もおすすめです。
青本講座
「青本をより良く、効率的に理解する」をテーマとした、インプット講座です。
青本の読み込みは必須ですが、膨大な量を漠然と読んでも時間対効果はよくありません。
そこで、青本講座に添付のレジュメでは、5段階の重要度を設けることで優先度を意識した勉強が可能になっています。
重要度5:「出題頻度も高く、理解と再現が必須」
重要度4:「それなりに出題頻度が高く、再現も要求される」
重要度3:「優先順位としては後回しだが、試験日までには再現できるように」
重要度2:「余裕のない人は理解だけしておけばよい」
重要度1:「一読して概要が何となくわかっていればOK」
難関試験においては全てを完璧にしようとする意識より、優先順位をしっかりと意識し強弱をつけた勉強が合格への近道です!
論文過去問講座
書き方・解き方・実践の3ステップが終了し、余裕がある方向けの「エクストラ講座」という位置づけの講座です。
計5年度分(平成29年度~令和3年度)の論文過去問を解説。短期間で効率よく論文過去問の対応能力を身に着け、ひいては論文式試験合格に向けた+αの底力を養っていきます。
お役立ちアイテム:直前チェックシート
2016年度最年少合格者も使用していた直前チェックシート。
林講師力作の100(超)に及ぶ問診形式で、本番までにおさえておくべき内容をピックアップしています。
~内容例~
・自己の出願から生じる拒絶理由と他の引例から生じる拒絶理由とを説明できますか?
・パリ4条に規定する優先権の要件/効果を説明できますか? など
カリキュラムをより深く知りたい方へ:YouTube解説動画
2023/6/18開催 林先生解説「論文式試験3つの攻略ポイント」