行政書士試験の難易度・合格率・必要時間

行政書士試験の難易度・合格率・必要時間

行政書士とは

独立開業できる資格の一つである行政書士。司法書士や弁護士のような法律系の資格で士業と言われる資格です。2つの資格に比べて難易度が低いイメージのある資格ですが、実際の合格率や、独学で勉強可能なのか等をこの記事で確認しましょう。

行政書士の仕事内容は書類の作成、申請を代行することが主となります。司法書士との違いは、その書類の提出先です。司法書士は法務局や裁判所が主ですが、行政書士は行政機関に提出する書類を作成しています。また、平成26年には許認可の申請に関する紛争について、当事者に代わって争うことが認められている、特定行政書士が誕生しました。行政書士の給料は実力次第では1,000万円を超えることもあるそうです。

行政書士の試験の科目・内容・試験方法

(1)「行政書士の業務に関し必要な法令等」(出題数46題)

憲法、行政法(行政法の一般的な法理論、行政手続法、行政不服審査法、行政事件訴訟法、国家賠償法及び地方自治法を中心とする。)、民法、商法及び基礎法学の中からそれぞれ出題し、法令については、試験を実施する日の属する年度の4月1日現在施行されている法令に関して出題されます。

(2)「行政書士の業務に関連する一般知識等」(出題数14題)

政治・経済・社会、情報通信・個人情報保護、文章理解

から出題される試験は筆記試験によって行います。

出題の形式は、「行政書士の業務に関し必要な法令等」は択一式及び記述式、「行政書士の業務に関連する一般知識等」は択一式とされます。

一般教養科目の対策としては、満点を取る必要はないので、公務員試験向けのテキストや行政書士試験のテキスト1冊を決めて、それを使用して勉強する方法や、一般教養だけを予備校の講座で受講するなどの方法で合格点を取ることができます。

このような試験内容からもわかるように、行政書士の仕事柄、司法書士や弁護士同様、民法から行政法まで幅広い法律の知識が必要です。そのため、試験もそれらに準じて幅広い法律の知識が必要です。そして、それらの知識を使う技術も試験において要求されますし、一般教養科目では、政治や経済の知識も要求され、記述式試験では文章読解力も要求されるため、総合的な法律知識・一般教養知識が必要な難易度が高い試験といえます。

行政書士は宅建士よりも難易度は高く予備試験よりも難易度は低い

主婦やサラリーマンの方でも取得する方が多いのが宅建士の資格で人気も高い資格です。 宅建士も難易度は低いとは言えませんが、行政書士よりは、難易度が低い資格です。 宅建士だと半年ほどの勉強で取得することも可能です。

行政書士を取る前に、法律系の資格がどのようなものかなどを学んで取るとすれば、行政書士の前に一度勉強をして取得して、次に行政書士の資格を狙いに行くなど、前段階で取るには、良い資格です。

他方、予備試験受験生の中で、7月の論文式試験の終了後、11月に実施される行政書士試験を受験する方がいらっしゃいます。

予備試験と行政書士試験とでは、一般教養科目の傾向は異なりますが、それ以外の法律科目の範囲が重なるため、特別に行政書士試験対策をせずに、過去問を数年分解いただけで合格する方もいます。

そのため、難易度としては予備試験よりは易しい試験といえます。

最近の行政書士の合格率は9~15%

2016年度で9.95%、2017年度で15.7%、2018年度で12.7%と、ここ最近は10%程度の合格率で推移しています。 ここ10年間で一番低かったのが平成17年の約2%というものがありましたが、そこからは合格率が上がっており、過去5年間で見ると、平均10%程度の合格率になっています。

年度 受験者数(人) 合格者数(人) 合格率(%)
H26年 48,869 4,043 8.27
H27年
44,366

5,820

13.1
H28年 41,053

4,084

9.95

H29年

40,449 6,360

15.7

H30年

39,105 4,968 12.7
行政書士試験は、どなたでも受験が可能なため、受験の準備を十分にしないままとりあえず受験してみるという記念受験組も母集団に入っている為、見かけ上の合格率は10%程度と低くなっています。

もっとも、しっかり勉強した人にとっては、それほど飛び抜けて難しい試験ではありませんので、見かけ上の合格率に恐縮する必要はありません。

行政書士の資格の取得は社会人の独学でも可能

もっとも、行政書士の取得の難易度は高いことは間違いありません。そのため、多くの勉強時間を要する資格です。

ですが、社会人として毎日働きながらでも、時間管理と勉強のやり方さえ、間違えなければ1年間で取得することができる資格です。

完全に独学でうまくスケジュールを組める人は別ですが、そうでない初学者の方が効率よく勉強を勧めていくためには、予備校を活用して、そのスケジュールに乗って勧めていくのも一つの効率的な方法です。

今後のキャリアアップや将来独立などを考えている方にもぜひとも、挑戦してみていただきたい資格の一つです。

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