オリンピックで祝日が変更に!国民の祝日ってどうやって決まるの?

オリンピックで祝日が変更に!国民の祝日ってどうやって決まるの?

オリンピック

東京2020年オリンピック・パラリンピック開催が目前に迫ってきましたね。

開催に伴い休日が変更されることをご存知でしょうか?

本年に限り、混雑緩和等を目的とされ3つの休日が変更されます。そもそも国民の休日はどのようにして決められているのでしょうか?この記事では、オリンピック特別措置法による休日の変更などにスポットを当てて解説していきます。

1 「休日」と「祝日」の違い

「カレンダーの赤い日は学校(会社)休める!」

などと喜んだことがある方は多いのではないでしょうか?ゴールデンウィークやシルバーウィークなどの大型連休は、学校に通っている人・会社勤めの人にとっては嬉しいものですよね。

いわゆるカレンダーの「赤い日」は祝日という認識の方が多いかと思いますが、「休日」と「祝日」の違いは何なのでしょうか?

似て非なるものの一つでもある「休日」と「祝日」ですが、どのような違いがあるのでしょうか?よくある素朴な疑問について一つずつ見ていきましょう!

 

(Q1)そもそも、「休日」と「祝日」の違いは何?

(A)法律上の取り扱いが異なります。

   ■「休日」→ 労働基準法が根拠。

   ■「祝日」→ 国民の休日に関する法律が根拠。

   

 

【参考:いわゆる「振替休日」に関する条文】

第三条 「国民の祝日」は、休日とする。

2 「国民の祝日」が日曜日に当たるときは、その日後においてその日に最も近い「国民の祝日」でない日を休日とする。

3 その前日及び翌日が「国民の祝日」である日(「国民の祝日」でない日に限る。)は、休日とする。

引用:「国民の祝日に関する法律」

 

(Q2)祝日は必ず会社は休みになるんじゃないの?

(A)祝日は必ずしも企業が休みになるとは限りません。

端的にいえば、国民の休日は、国が制定した休みとなるため公立学校や官公庁などの『公的機関』は休みとなります。ですが、一般企業においては企業の判断に委ねられており強制ではありません。

「何で、うちの会社は休みじゃないんだよ〜!」

という声が聞こえてきそうですが、業種によっては、飲食業界や観光業界のように世間の休みが“かきいれどき”というケースや、医療関係者や交通機関関係者の皆さんのように世間の休みとあまり関係ない業種もありますよね。

 

2 祝日は法律で定められている

“第一条 自由と平和を求めてやまない日本国民は、美しい風習を育てつつ、よりよき社会、より豊かな生活を築きあげるために、ここに国民こぞつて祝い、感謝し、又は記念する日を定め、これを「国民の祝日」と名づける。”

 

前述のとおり、祝日は「国民の休日に関する法律」で決められています。上記は、同法第一条ですが、初めて目にする方も少なくないのではないでしょうか。条文上に「美しい」という言葉が出てくるなど、何だか日本人らしいというか素敵な想いが込められていたのだと思いませんか?!

法律を学んでいる方でも、なかなか国民の休日に関する法律に触れる機会も少ないと思いますので、簡単に確認してみましょう!

法律で定められている祝日

 

元日 一月一日 年のはじめを祝う
成人の日 一月の第二月曜日 おとなになつたことを自覚し、みずから生き抜こうとする青年を祝いはげます
建国記念の日 政令で定める日 建国をしのび、国を愛する心を養う
天皇誕生日 二月二十三日 天皇の誕生日を祝う
春分の日 春分日 自然をたたえ、生物をいつくしむ
昭和の日 四月二十九日 激動の日々を経て、復興を遂げた昭和の時代を顧み、国の将来に思いをいたす
憲法記念日 五月三日 日本国憲法の施行を記念し、国の成長を期する
みどりの日 五月四日 自然に親しむとともにその恩恵に感謝し、豊かな心をはぐくむ
こどもの日 五月五日 こどもの人格を重んじ、こどもの幸福をはかるとともに、母に感謝する
海の日 七月の第三月曜日 海の恩恵に感謝するとともに、海洋国日本の繁栄を願う
山の日 八月十一日 山に親しむ機会を得て、山の恩恵に感謝する
敬老の日 九月の第三月曜日 多年にわたり社会につくしてきた老人を敬愛し、長寿を祝う
秋分の日 秋分日 祖先をうやまい、なくなつた人々をしのぶ
スポーツの日 十月の第二月曜日 スポーツを楽しみ、他者を尊重する精神を培うとともに、健康で活力ある社会の実現を願う
文化の日 十一月三日 自由と平和を愛し、文化をすすめる
勤労感謝の日 十一月二十三日 勤労をたつとび、生産を祝い、国民たがいに感謝しあう

引用:(昭和二十三年法律第百七十八号 国民の祝日に関する法律)より

 

当然のことなのですが、それぞれの休日にはきちんとした意味や根拠となる法律が存在しているのですね!こうして改めて見ていくと少し尊い気持ちになるのは不思議な感覚です・・・。

 

オリンピック特別措置法で変更になった祝日

 

                                    (変更前)        (変更後)  

◆海の日                7月の第3月曜日    →      7月22日〈オリンピック開会式前日〉

◆スポーツの日          10月の第2月曜日     →      7月23日〈オリンピック開会式当日〉

◆山の日      8月11日              →      8月8日   〈オリンピック閉会式当日〉

※8月9日は国民の休日に関する法律(平成23年法律第178号第3条第2項)の規定に基づき振替休日となります

 

内閣府によれば、東京オリンピック競技大会・東京パラリンピック競技大会特別措置法等の一部を改正する法律(令和2年法律第68号)が令和2年12月28日に施行されることに伴い、改正後の令和3年(2021年)同大会同法(平成27年法律第33号)第32条第2項の規定に基づき、令和3年度(2021年)における上記3つの祝日について変更となりました。

 

第五章 国民の祝日に関する法律の特例

第三十二条 令和二年の国民の祝日(国民の祝日に関する法律(昭和二十三年法律第百七十八号。以下この条において「祝日法」という。)第一条に規定する国民の祝日をいう。次項において同じ。)に関する祝日法の規定の適用については、祝日法第二条海の日の項中「七月の第三月曜日」とあるのは「七月二十三日」と、同条山の日の項中「八月十一日」とあるのは「八月十日」と、同条スポーツの日の項中「十月の第二月曜日」とあるのは「七月二十四日」とする。

 令和三年の国民の祝日に関する祝日法の規定の適用については、祝日法第二条海の日の項中「七月の第三月曜日」とあるのは「七月二十二日」と、同条山の日の項中「八月十一日」とあるのは「八月八日」と、同条スポーツの日の項中「十月の第二月曜日」とあるのは「七月二十三日」とする。

引用:平成二十七年法律第三十三号

令和三年東京オリンピック競技大会・東京パラリンピック競技大会特別措置法

 

この変更は本年度に限定されたものとなります。新型コロナウィルスの影響もあり、いつもとは違うオリンピック・パラリンピック開催・観戦スタイルとなりますが、“おうち時間”を楽しみながら、選手の熱い闘いからパワーチャージしたいですよね!

 

お気に入りのデリバリーやテイクアウト、こだわりの手作り料理、美味しいお酒とともにのんびりとオンライン観戦を楽しんでみてはいかがでしょうか?!

参照:内閣府「2021年の祝日移動について」

 

3 まとめ

いかがでしたか?休日が移動するという事例はオリンピックイヤーならではのとても珍しいことですよね。「休日」は労働基準法が根拠となり、「祝日」は 国民の休日に関する法律が根拠となっていることがお分かりいただけたかと思います。また、国民の祝日が制定された背景には、条文上からも見てお分かりいただけるように、「日本の美しい風習や社会、より豊かな生活を築き上げるために国民こぞって祝い、感謝する・・・」とあります。四季に恵まれた美しい国であることや日本人らしさを感じることのできるとても素敵な意味がそこにはありました。

いつもとは違うオリンピック開催・観戦となりますが、だからこそ、選手達に熱いエールを送りたいものですね!

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