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- 予備試験 令和5年度試験 合格体験記(1)
令和5年度
予備試験
合格
大学生野村 竜之介 様
明治大学 法学部2年生
受講講座:逆算プレミアム 7期(現在の『合格フルパッケージ』)
約2年間
2回。1回目は短答合格、論文不合格。
裁判官・検察官への憧れ
「早く受かってやるぞ!」という気持ち
合格が分かった時はホッとしました。ただ既に司法試験が5ヶ月後に迫っているので、今は「次の関門を突破しなければ」という気持ちが大きいですね。
小学4~5年の頃から、「法律関係の仕事をしたいな」という漠然とした希望がありました。ニュースで流れた最高裁判所の大法廷の映像で、居並ぶ15人の裁判官を見て「格好いいな」と思ったのがきっかけです。
その後、小学6年で観た法曹界を舞台にしたドラマに射貫かれまして、、、そこでもう法曹志望確定!という流れになりました。
受講に先駆けて高校2年の頃、一度資格スクエアに受講相談をしたことがあります。コロナ禍で学校が休校になっている時期でした。
私は大学付属校の出身なのですが、その時岐路に立っていました。一つは国公立などの他大学を受験する道。もう一つは大学はそのまま付属に進学し、時間的余裕を活かして予備試験合格を目指す道です。
相談させていただいた時には「まだ時間はあるから、すぐに決めなくてもいいと思いますよ」というように言われました。
その後じっくり考え、外部進学に力を割くのではなく予備試験の道を選択し、一年後の高校3年時から試験勉強をスタートした形です。この時はもう迷いはなく、付属大学に進学するための学力を維持しつつ、予備試験にいち早く合格するための学習に舵を切りました。
母は背中を押してくれました。一方で、父は「予備校に入ったからといって必ず受かるわけではないのだから」と難色を示しました。
そこで、「大学3年までに受からなかった場合は就職活動をする」という約束で、何とか説得した形です。
当初は私一人でした。会計士を志望する友人が既に予備校に通っていて、そこに触発された部分はあります。
そして、後になってから新たに予備試験を目指す友人も出てきました。私は資格スクエア、友人は他校になりますが、今年共に合格することができました。
最初に予備試験への道を考えた高校2年時に、様々な予備校を比較検討しました。他校は費用面の問題から候補からはずれ、最終的に資格スクエアともう一校に絞りました。
そこで試しに両校の講義を受けてみたところ、資格スクエアの授業が圧倒的に分かりやすかったんですよ。もう躊躇わず資格スクエアを選びました。
論文添削数の多さも大きな決め手となりました。
論文の答案を自分で添削するのは難しいので、第三者の視点でチェックしてもらう機会を増やしたいという考えでした。
実際に添削を受けてみると、返却時には「こういう風にしたらいいよ」という具体的な改善点の提示があって助かりました。自分でPDFで出力し、スマホかパソコンがあればいつでもどこでも提出できる点もスムーズで良かったです。
一番に思いつくのは質問機能です。
とにかくレスポンスが速いですね。他校の場合、返ってくるのに4、5日かかることもあり、下手をすると質問機能自体がないとも聞きました。
その点資格スクエアは、真夜中に質問しても5~10分後には回答が飛んできて「凄い!」と思いました。
特に論文は自分の力だけでは補完できない部分があって、不明点はすぐ質問していました。そんな時、単に分からないところを教えてくれるだけでなく、「こういう風に書いてみたんですが、こういう趣旨で合っていますか?」というような込み入った質問にも答えてもらえて、本当に助かりました。
質問機能は自分にとって、何よりも助かるありがたい機能でした。
↑講義画面から質問できる「ワンクリック質問」
疑問点を残さず学習を進められます!
あとはフォローアップも役立ちました。
フォローアップのメリットは細かな学習内容の質問ができるだけではありません。
大まかな学習計画から始まり、「この期間は何をするべきか」「次の1ヶ月間は何に取り掛かるべきか」というフェーズごとのご指南をいただき、それに沿って忠実に進めていきました。
大学受験とは違い予備試験の勉強は馴染みがないので、我流でやってしまうとルートから逸れてしまう心配があります。フォローアップのおかげで、合格への道をぶれずに進めたと思っています。スタッフの方の温かい対応にも助けられました。
テキストが良かったです。要点がぎゅっと凝縮されているので、厚みがないんですよね。
他の予備校に通う友人に聞くと、そちらはテキストが分厚いようで「1周回すのも一苦労」という話でした。
資格スクエアの場合は「なるべく早く1周回す」のに重点を置いているため、そうしたテキストの形になっていると思いますが、おかげで1周するのが楽だったと感じます。
論証集も薄く、「これだけ覚えれば戦えるな」と思いながらやっていました。やるべきことが絞られているため心理的なハードルが下がります。取り組みやすさも光っているなと思いました。
↑資格スクエアの「論証集」
メモ欄も利用し、繰り返し学習されていました!
初めて回す時にはもちろん理解できないところがあります。でも早く1周回せば、その後2周、3周と重ねる中で分かるようになっていくんです。資格スクエアの教えは本当だったと実感しています。
同じ科目を回すだけでなく、他の科目をやってみると、それまで学習した内容が腑に落ちることもとても多いです。
例えば、民事訴訟法を学んだ時は主要事実がさっぱり分からなかったのですが、民事実務をやると理解できました。逆に民事実務をやると民法の答案の書き方が分かる、ということも。
やはり「早めに1周回す」のは大切だと感じます。
ちなみに現在の理解度を「10」とすると、1周目の段階では「2.5」、繰り返し学習して「8」という感じです。周回していくごとに「10」に近づいていくので、初回は分からない点にこだわり過ぎないことだと思います。
高校3年の夏から学習を開始して、最初は「法律の勉強だ」「やるぞ」という気持ちで前向きに進めていました。
ただ冬になると家庭学習期間となり、高校に登校せず自宅にこもって勉強する機会が増えました。その頃、「この勉強のやり方で合っているのかな」という迷いが出てきました。
身近に予備試験を受けた先輩がいるわけではないので、そんな時は資格スクエアの先生が発信されるTwitter(現X)を見たり、資格スクエアの合格読本を開いたり、インターネットで情報収集などしました。
また、不安に思う点をフォローアップでこまめに相談できたことが、この頃大きな助けになりました。
高校時代は学校の授業や部活があったため、平日休日の別なく平均4~5時間ほどでした。
大学に入学してからはアルバイトやサークル活動もありましたが、平日5~6時間、休日7~8時間やっていました。
アイスホッケー部に所属していました。費やす時間は多かったと思います。練習や試合のためにスケート場に移動する必要があって、それだけでも片道1時間半ほどかかるんですよ。
大学に入ってからも、中高時代の先輩が立ち上げたサークルでアイスホッケーを続けています。
そうですね。実はアイスホッケーサークルの活動時間は、深夜の1時2時だったんですよ。土日メインではありましたが、その影響で昼夜逆転の生活になってしまった時期もありました。
とは言え、辞めるわけにはいきません。私のポジションはキーパーですが、このキーパー希望者がなかなか少ないこともあり、辞めるとチームの存亡の危機につながってしまうんです。
ただサークルの先輩や友人は旧知の仲で、高校の頃から予備試験の勉強をしていることは知らせてありました。周囲の理解を得られたことで、両立できたのだと思っています。周りに恵まれていますね。
一方でアルバイトの方は塾講師をしていたのですが、23年度の試験前はさすがに両立がきつくなりシフトを減らして対処しました。
でも、アルバイトをしなければお金が入ってこないですし、、、こちらも辞めるという選択肢はありませんでした。
高校3年生だった2021年の6月に学習を開始しました。22年の短答には合格するも論文を逃し、翌23年に短答・論文・口述を突破して、最終合格となりました。
基礎習得のインプット期から、アウトプットを大切にしながら進めました。具体的に言うと、基礎問を解いたり論文過去問の答案構成をしたりというところです。
アウトプットをすることで、1周目のインプットの時点で曖昧だった面が見えてくるんです。それを2周目のインプットに反映することができて良かったと感じます。
これ以降は一回目の短答式試験が近づいてきたので、短答対策に取りかかりました。
2022年の年始から開始しました。1月の学習を振り返ると、短答と論文の比率は一対一くらいです。そして2月に入ってから本格的な短答対策に移行しました。
早めの合格を意識しながら学習していた、というのはあります。資格スクエアを選んだのも「短期合格を目指す」という記載に惹きつけられた部分が大きいですね。
特に資格スクエアのサイトの、令和元年度に合格された中西さんの合格体験記が印象的でした。そこに「中西さんは11ヶ月で合格を掴んだ」とあったため、自分自身の道のりを振り返った時に特別早かったとは思っていません。
また、講座の中で「短答に落ちるのは単に学習時間が少ないから」「だから時間をかけてやりましょう」というお話を聞いたので、しっかり時間を割いて取り組みました。教えに従ったことが成功のカギだったなと思います。
一年目は紙の問題集がメインで、アプリの方は二年目に重宝しました。
ちょうど「短答攻略クエスト」がリリースされたタイミングだったので、移動時間に電車の中でポチポチ解いたり、毎日更新されるテストに取り組んだりと活用しましたね。
どうしても分野別に解いてしまうことが多くなりますが、アプリでは問題がランダムに出題されるのでありがたかったです。
また紙に比べてアプリはバージョンアップされていくので、新しい年度の問題を解くにはもってこいでした。
一日の時間の使い方としては、短答と論文を同時進行で学習していた時分で言うと、頭が冴えている日中に論文を書き、短答の問題集は夜になってから解きました。
「寝ている間に記憶は定着する」という説を聞いて、「それなら暗記ものは寝る前にやろう」と思ったんですね。
もちろん嬉しかったですが、予備試験は論文が天王山と考えていたので、「次の論文を頑張ろう」と気持ちを引き締めたように思います。
単純に時間が足りなかったと感じています。
全科目何とか1周は回しましたが、行政法・実務基礎・選択科目といった後半で学習した科目は繰り返し学ぶことができませんでした。
多めに回した憲法、民法、刑法は、特別成績が良いわけではなくともC以上取れていたので、やはり絶対的な勉強量の問題かなと思います。
実は22年の論文式試験が終わった後から年末の合格発表まで、本当に全く勉強をしていませんでした。22年の論文に向けて全力集中して勉強していたので、その後は「やった」「終わった」というような解放感があり、気持ちが途切れてしまったんです。
でも、年末に論文の合格発表があり論文採点結果を見て、危機感に駆り立てられました。「しっかりやらないと、本気でまずいな」と。
ちょうど大学の試験が終わった時期だったので、ここを境に「やるぞ」と気持ちを再び盛り立てていった感じです。
ひたすら過去問を回しました。
ちなみに一年目の論文式試験は、基礎問を解いていたので「論点は分かる」「当てはめも、それなりにできる」という状態で臨みました。
資格スクエアではインプットが終わってすぐに過去問を解くのではなく、基礎問というステップがあるんですね。このワンクッションに随分助けられました。
デカルトの「困難を分割せよ」ではないですが、基礎問は単一の論点や短文で分割してある問題集なので、スモールステップとしてとても優れていると思います。
論文の書き方など最初は全く分かりませんでしたが、基礎問を続けるうちに徐々に掴めてくるものがありました。
そうですね、、、論文の復習のやり方は最後まで試行錯誤でした。
参考答案や解説レジュメを見て、自分が落とした論点や、さらに上手い表現方法を見つけた時に、それを次回に活かすやり方がなかなか確立できませんでした。
自分なりに考えても正解が出ず、何回もフォローアップに相談した積み重ねによって突破できたという感じです。
短答対策は試験の3ヶ月ほど前から始めました。
一年目の学習のおかげで覚えている肢も多かったので、100%答えられる肢はもう完了としました。そして、まだ理解しきれていないところや、苦手分野を重点的に回していました。
短答式試験が7月だったので、直後は大学の試験勉強に集中しました。それが終わってから論文対策に移行した感じです。ここでも繰り返し過去問を解きました。全部で4~5周はしたと思います。
他にやったことは論文模試を受けるくらいで、過去問以外の新しい参考書や問題集には手をつけませんでした。広げすぎると逆にモチベーションの低下につながりそうだったので、過去問だけと決めました。
実際にやってみて、「基礎問の後に過去問を解く」という流れで十分合格可能だと感じます。
前年に一度短答は受かっていましたし、その後の論文が山場だと思っていたので、そこまで張り詰めた気持ちではありませんでした。
ただ、両親から「さすがに今年は受かるよね」といった言葉がけがあったもので、そういった部分ではちょっとまいりました(笑)。
口述対策、、、ここが人生で一番勉強した時期ですね。
はい。ありていに言えば、口述は論文のおまけくらいの気持ちでいたんです。
そうして他校の口述模試を受けたところ、とんでもない結果が出まして、、、。まず要件事実から答えられず、点数は両科目とも58点。これが口述試験の本番2週間前のことです。
さすがに「これはまずいぞ」と焦り、そこからは一日13~14時間勉強しました。論文前よりやりましたね。もう二度と勉強したくない、、、そんな感じになりました(笑)。
口述模試が振るわなかった理由は、論文式試験が終わってから勉強を止めてしまったことが一つ。あとは対人の試験に、独特な難しさを感じてしまったのだと思います。
最終フェーズの長時間勉強が実り、無事に最終合格できて良かったです!
法と証拠に則り、何ものにも忖度せず、正義に基づいて判決を下す。そんな裁判官になれるよう、今後も努力を重ねていきたいと思います。
予備試験や司法試験というのは、一生に一度叶えられるか否かの夢だと思います。 挑戦し甲斐のある難関であり、その道のりでは得難い経験を積むことができます。予備試験を受けるかどうか迷っていた過去の自分と会えるとしたら、「途中で投げ出さずに頑張れ」と声をかけたいです。
もし予備試験を受けるか法科大学院に進むかの二択で迷っている方がいたら、予備試験受験をお勧めします。
自分はまだ大学2年生なので、実際に「就職が有利になる」というような恩恵は受けていません。ただ予備試験の方が司法試験合格率が高いことを考えると、先々の夢を叶える近道だと思います。
これから挑戦する受験生の皆さんにも、どうか最後までやりきってほしいと願っています。
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