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- 予備試験 令和5年度試験 合格体験記(5)
令和5年度
予備試験
合格
大学生川岸 遼 様
北海道大学 法学部3年生
逆算プラン 7期(現在の『合格フルパッケージ』)
約2年半(実質、約1年半)
1回
弁護士という職業への憧れ
短答236位 論文300位
嬉しいという感情のピークは、論文式試験合格が分かった時でした。
口述合格発表では大きな喜びというより、ホッとした気持ちでしたね。「来年短答から受け直さなくていいんだな、、、」と肩の荷が下りた安心感が強かったです。
大学3年までに合格したいという希望はありましたが、それがどこまで可能か、まだ現実と向き合っていない時点のお話です。
それを考えると、「自分、よくやったな」と思いますね。
弁護士になれば幅広い業務を扱えます。また、独立開業が可能で時間的な裁量を持ちやすいですね。
そうして自分で事務所を構えれば、本当に困っている人を受け入れる場所を用意できるかなと。そんな先々の希望がありました。
大学にも予備試験を目指すサークルはありましたが、「自分自身のペースでやりたい」という気持ちがあったので基本的に個人で勉強しました。
そういう意味でも、資格スクエアというオンライン型予備校は自分に合っていたと思います。
大変でした。まず短答が難関です。
予備試験は論文式試験が難しく、もちろんそこを突破するのが大きな関門だとは思います。
とはいえ、その前の短答式試験で受験生は20%に絞られます。この短答に受からなければ、論文を受けることすらできないという精神的負荷も甚大です。 それを考えると、短答に向けて勉強する期間が一番きつかったですね。
やはり法科大学院の場合、時間も費用もかかります。両親の経済的負担を考えると最短距離で行ける予備試験ルートが適していると思いました。
また実際に学習を開始してからも、「資格スクエアで予備試験合格を目指すと自分で決めたのだから」と、限られた期間の中で一定の成果を出す覚悟をもって臨みました。
入学してからしばらくは、まだそこまで本腰を入れてはいませんでした。 大学1年の頃は、大学の勉強をして単位を取り、サークル活動もしていました。所属していたサークルは部活的な体育会系ではなかったので、勉強と余暇の線引きはしやすかったです。
そして大学2年になってから本格的な学習を開始しました。この頃には「予備試験の勉強をしていれば大学のテストは問題なさそうだ」という感触がありました。サークルも基本的には行っていませんでした。
塾講師のアルバイトは、大学1年から始めて3年まで続けましたが、こちらも融通が利きやすく、予備試験の勉強との相性は良かったと思います。
本格的に勉強を開始した大学2年からカウントして、2,300~2,400時間です。
時期によって違いますが、大学2年の頃は一日7~8時間というところでしょうか。
大学の講義は、法律系に限っては基本的に予備試験の勉強で大体対応できると考え、主に法律系以外の授業に出席するようにしていたんです。そのため、大学の勉強との両立はあまり大きなネックにはなりませんでした。
そうですね。7~8時間勉強する日もあれば全くやらずに遊ぶ日もあり、、、ということで、日々の短いスパンよりも月ごとの目標を立てました。そして、その目標をクリアするところにモチベーションを置いた感じです。
大学2年の頃はクリアできる時とそうでない時が半々、3年生になると徐々にクリアできる比率が高くなっていきました。
最初の頃は、「講義をここまで観る」「基礎問を何問解く」という感じでした。最後の方になってくると、「論文過去問の完成度をここまで上げる」「短答過去問で何点までは取れるようにする」という形です。
いずれにせよ勉強量を決めて取り組むのではなく、目標の達成に向けて勉強をこなす姿勢でやっていました。
普段に比べれば頻度は低めになりましたが、アニメやドラマを観たり、友達と旅行に行ったりということが息抜きになっていたと思います。
勉強は、まぁ得意な方かもしれません。スポーツはサッカーをやっていました。
ただ自分としては、予備試験の勉強は一日本気を出してヘトヘトになるまでやるというよりも、心に一定のゆとりをもってできる範囲でやるというか、、、自分ができる上限ギリギリを攻める感覚です。
ある程度長期的に考えてやるものかなと思うので、体育会系の体力は必要ないのではないでしょうか。
大学1年だった2021年4月に受講を開始しましたが、本格的に学習を始めたのは2022年4月です。そして、2023年に短答・論文・口述を全て突破し、最終合格しました。
「勉強の継続」という部分が最初の難所でした。大学生になって環境も変わり、やるべきことも増えていく中で、コツコツ積み重ねるのはなかなか難しかったです。
それでも「ちょっとやってみよう」と、基礎講座の憲法を観て、遊んで、、、そしてまた続きを観て、という感じでした。
「1」にも満たないかもしれません。
気合、入れましたね。 1年の頃は勉強できておらず、講座の受講期限も大学3年の夏まででしたから。
「大学3年のうちに論文式試験まではたどり着きたい」という気持ちで、残り一年ちょっとの期間は集中して取り組みました。
基本的には基礎講義を進めました。基本7法を通しで観ることを、一番の優先事項としました。
夏場には新型コロナウイルスに感染して寝込んでしまい、1ヶ月ほどまったく勉強できない期間もありました。そんなわけでずれ込みながらも、憲法から始めて行政法あたりまで、年末までには一通り視聴することができました。
単に視聴するだけでなく理解することを大切にしました。
実際に回したのは1周ですが、分からない部分は何度か観る、テキストを読んで定着させる、という形で進めました。そして全体像を把握するところに重きを置きました。
基礎講義は評判通り分かりやすく、講義はもちろんテキストの内容も良かったですね。 基本書だけだとどうしても無味乾燥な部分もありますが、テキストではしっかりと図示されていたり、該当する判例が隣のページに掲載されていたりと、具体例が分かりやすく助かりました。
大学2年の夏前くらいです。ちょうど大学の試験の時期だったので、基礎問の中でも大学の試験に出るところを重点的に解きました。基礎問講義は全部は視聴してはいないんです。まずは「できるだけ早く解く」という点にフォーカスして、一問一問つぶしていきました。
そして秋頃からじっくりと解き、解説を聴いて理解し、基礎講義に立ち返ってインプットを補充するという使い方でした。基礎問も回した回数こそは1回ですが、丁寧に起案していきました。
↑資格スクエアのオリジナル問題集である『基礎問』
大学の試験対策から、司法試験・予備試験対策まで広く対応
知識をインプットだけしているレベルと、論文過去問を解けるレベルでは、大分隔たりがありますね。
論文は、論点が積み重なっていき、その論点に対して規範を提示して当てはめをすることの繰り返しです。そこの感覚を身につけるには基礎問は打ってつけだったと思います。
↑資格スクエアのカリキュラムは”スモールステップ”
合格に必要な力が着実に身につく(画像は10期講座のカリキュラム)
問題傾向を掴むために最新年度の過去問は目を通していましたが、実際に解き始めたのは大学3年の4月からです。過去問も基本的には、最初からフル起案しました。
苦労しました。
例えば憲法ですが、科目によってはこれまで基礎問でやってきたこととの開きを感じ、何を書いたらいいか分からず苦戦したのを覚えています。この辺は最初は答案構成のみだったかもしれません。
一方、刑事訴訟法などは基本的に頻出の論点が決まっているように感じたので、しっかりフル起案していたように思います。
論点を探す意識をしっかり持つことが肝要だと思います。私は学習初期の段階から、「習った知識をどこでどんな風に使うか」を考えながら進めました。
例えば刑訴法であれば、まず強制処分があり、「強制処分該当性を確かめ、その後に任意処分の限界を検討する」という流れは、基礎講義の段階から先生がおっしゃっていますよね。ここが意識に根付いていて、重要な取っ掛かりになっていると感じます。
だからやはり基礎講義をちゃんと聴くことは大切です。
積極的なアウトプットと、そこから続く「第三者による添削が大切だな」という考え方は、つみ重ねた勉強の経験から生まれたのかなと思います。
論証集の暗記にかなり比重を置きました。
論文を書く上で、規範の展開ができず、つまずいてしまうことが多いかと思います。するとその先の当てはめもボロボロになってしまうんですね。
そこで、まずは「規範定立」を意識して暗記できるよう、ひたすら論証集とにらめっこしていました。
論証集単体では足りない情報もあるので、スマホのメモアプリを使って自分なりにまとめて覚えました。
例えば「民法94条2項」と書き、「ポイント:要件3つ」と続けます。そして、類推適用は色々な型があって「110条と併用しましょう」という話もありますが、その辺の使い分けも含め、一個の「94条2項」として覚えられるように整理しました。そして、それをいくつも作っていきました。
科目によって異なります。
まずはネットで検索するなどして、過去問の重要度のランクをリスト化しました。そして、重要度Aのものは繰り返し解き、逆にCのものは答案構成のみで起案はしないという形でメリハリをつけてやっていました。
「短答攻略クエスト」「判例六法」「過去問」の三つが屋台骨でした。
なかでも資格スクエアの「短答攻略クエスト」は本当に役立ちました。4月頃から使い始めましたが、短答対策はこのアプリ主体でした。
正答率を意識して進め、今ひとつ結果が出ないところは何回も繰り返し、最終的にはほぼ100%に近い状態になるようにしました。
判例六法の読み込みについては、例えば民法であれば、まず民法の1条から最後まで一度通しで読み、この時大事だと思われる判例にチェックをつけます。そして2周目はそこを重点的に熟読し、他の条文とのつながりを意識して、効率的に思い出せるように覚えました。
はい。大分使いました。今見てみると、総回答回数は7,890回、正答率は85%ですね。
「短答攻略クエスト」のようなアプリは意外とありません。紙の問題として出してらっしゃる予備校はありますが。
個人的には、短答対策はわざわざ机に向かってじっくり取り組むというより、移動中や食事中、入浴中といったスキマ時間を活用するタイプの勉強だと思います。
その点「短答攻略クエスト」はスマホを使ってアプリで手軽にできるので、非常に使い勝手が良かったです。
また、単元ごとにリスト化されているので、「ここの単元がちょっと分からないな」というところを重点的に反復しやすいんです。
自分は、分からなかったところをさらに判例六法で確認し、出されていない判例も合わせて見るような感じで、組み合わせて使ってました。
↑川岸様の『短答攻略クエスト』の演習記録
繰り返しの演習で正答率を”85%”まで高める
1回しか解いていません。ただ、過去問を解く時点で、既にある程度はできるようになっていたので、その前段階で取り組んだ「短答攻略クエスト」と判例六法があって、そこも含めた1回という感じですね。
基本的に私は資格スクエアオンリーで学習しましたが、全体で見た場合の自分の立ち位置を確認する意味で、他校の模試を受けたことがありました。
そこで一定の結果を出せたので、「本番で実力を発揮できたら突破できるかな」と思いました。
論文の模試も受けましたが、こちらは「悪くはないけれど、合格できるという確信はない」という状態でした。もしかしたら受かるかもしれないな、、、という感じでしたね。
そうですね。ただ、思ったよりも取れていない科目もありました。例えば実務基礎科目はC評価、選択科目はE評価です。
基本7科目でつみ重ねた基礎的な力があってこその合格だと思っています。
はい。過去問だけでもかなりのボリュームですし、ここを完璧に固めていくことが大事なように思います。市販のオリジナル問題といったものは、一切使いませんでした。時間的にも過去問だけで精一杯でしたね。
やり方さえ間違えなければ、予備試験は2,000時間ほどの勉強時間で合格できる試験なのかなと思います。
ただ問題との相性というのは大きいと思うんです。
論文は70分という時間の中で、答案構成や起案をいかにスピーディーにできるか、という情報処理能力が試されます。つまり法律学習以外の、そうした部分のハードルがあります。
「このハードルを突破できるとしたら一年でも十分合格できるのではないか」というのが受けてみた感想です。
いくつかの予備校を検討した上で資格スクエアを選びました。
手の出しやすい価格帯に惹かれましたが、講師の方の授業が分かりやすいという評判も大きなポイントでした。
それから、添削数の多さが非常に魅力的でした。オンライン授業を受ける際、やはり「論文は自分では採点しにくい」という一点において不安がありました。100通もの添削を受けられるのは大きなメリットだと感じます。
↑資格スクエアの添削可能通数は205通(※10期講座)
合格者からの添削で、改善点を発見できる
先ほどお話しした通り、「短答攻略クエスト」のアプリの存在はかなり大きかったです。短答対策の主軸を担ってくれました。またテキストも、基礎講義や論文過去問、論証集としっかり使い込みました。
そしてこれはカリキュラム全体に対しての気持ちですが、資格スクエアを受講して良かったと思っています。
結局のところ焦りはパフォーマンスを下げる元です。
自分の場合は受講を開始して1年が経過してから本格的な学習を開始しました。そういう状況で落ち着いて勉強を継続できた理由は、「誰かと競争する」のではなく「自分で決めた目標をクリアしていく」というスタンスが物を言ったのかなと。
そしてそれは、資格スクエアのプランに沿って学習を進めることでうまくいったと思うのです。
いつでもどこでも受講できるところがオンライン型予備校の強みです。あまり時間の取れない方、最短距離を行きたい方にはぴったりですね。
自分自身がタスクが積み重なる大学生活で、結果的にペースを崩さずに合格できたことを振り返り、短期合格を目指す方にお勧めできると感じます。
今のところ弁護士を志望しています。独立開業が可能な仕事ですので、いつかは地方で民事系の事務所をやれたらという希望があります。
個人的には弁護士は事件ありきの職業で、自分からマーケティングをかけて仕事を取りに行く類の仕事ではなく、お金を稼ぐことが第一目的ではないと思っています。
受け入れ体制を整えておき、いざクライアントの方が困った時に手を差し伸べられる。いつでもその場所にいて、自分を必要とする人を待っている。そんな弁護士が理想です。
司法試験に合格してもあくまで資格を得たにすぎないため、弁護士業だけに固執するのではなく、別の仕事もしながら、困った人がいた時にはいつでも助けられるような存在でいたいです。
特に法学部の学生であれば、予備試験の挑戦がデメリットになることはないと考えます。
まず学部での勉強のプラスになります。そして合格できたら何よりですが、そうでなかったとしても法科大学院進学後に司法試験対策として経験が活かせます。
予備試験は最短ルートでの合格が可能な試験で、実際の数字以上に合格の可能性があるんじゃないかなという気がします。
やり方さえ間違えなければ、自分のペースを守って合格できると思いますよ。
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