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- 予備試験 令和6年度試験 合格体験記(11)
令和6年度
予備試験
合格
社会人藤田 様
非法学部 卒業
逆算プラン7期
3回
短答 1000位台 論文 400位台 口述 100位台
ゼロの時間を作らず、1周を早く終わらせる
法務の道に進むことを決意したことから
そうですね、やはり合格を見たときは安心しました。特に口述試験は合格率が高めとはいえ、一定数の方は落ちてしまうので、自分の番号を見つけたときはホッとしたというのが率直な気持ちです。
どちらかというと、“やった”という実感は論文式試験の合格時の方が大きかったように思います。というのも、2回目の予備試験で論文はかなり惜しいところまでいっていて、400位台であと10位ほど足りないという結果だったんです。だから、今回ある程度はいけるかなという気持ちはあったものの、実際にふたを開けてみて合格を確認したときは、本当に嬉しかった記憶があります。
ただ一方で、その後すぐに口述試験の対策に入ったのですが、過去問を見たり、受験生の再現答案を読んだりすると、その完成度の高さに驚いてしまって…。「これは相当やばいな」「ここで落ちたらまたゼロからやり直しか…」というプレッシャーを感じました。
なので、論文に合格した喜びはあったものの、それは束の間で、口述までの約1ヶ月間は、これまでで一番プレッシャーを感じながら勉強していた時期だったように思います。
実は私、転職して現在の法務の仕事に就いたんですが、前職では周辺領域の仕事には携わっていたんものの、直接的な法務の実務経験はあまりなかったんです。加えて、その会社はゼネラリスト志向が強く、いろいろな部署をローテーションで回るような体制でした。
そうした中で、どうせなら専門性を身につけたいという思いが強くなり、法務の道に進むことを決意しました。ただ、いざ転職してみると、周囲には経験豊富な方が多く、私は法務未経験からのスタートだったので、やはりビハインドを感じる部分もありました。
そこで、せっかくなら弁護士資格を目指してみようと思い、資格スクエアでの学習を始めたという感じです。
そうですね、法律に興味を持ち始めたのは仕事を始めてからです。実際に法律に関わることで困る場面があり、そのときに助けてもらった経験がありました。そこから興味を持つようになったんです。
そうですね、私自身も転職を通じて企業法務の経験を積んできたという背景があります。ですので、たとえば一般民事や刑事といった全く異なる分野になると、やはりゼロからのスタートになってしまう部分もあると感じています。
そのため今後は、これまでの経験を活かしながら、社内もしくは外部の立場で法務に関わっていけたらと考えています。
始める前は、「本当にできるのかな?」という不安は正直ありました。子どももいますし、どうしてもまとまった勉強時間が取りにくいという現実もありました。
資格スクエアを選ぶ前に、他の予備校さんの資料もいろいろ見て比較していたんです。その中で、まとまった時間が取りにくい自分のような環境でも、通勤時間や移動時間などをうまく活用して勉強できそうだと思えたのが、資格スクエアでした。
決まった時間に授業を受けないといけないという縛りがなく、移動中でも受講できたり、短答対策ができたりと、柔軟に学べるところが大きな魅力でした。
そういった意味では、「勉強時間が確保できるのか」という点についても、資格スクエアを活用すればある程度はカバーできると思えたので、そこまで強い不安は感じなかったかもしれません。
そうですね、私のような社会人にとっても、とても使いやすくて受講しやすいという点は大きかったですね。
それに、予備試験ってどうしても「合格までに3〜5年はかかる」とよく言われますし、実際に私自身も3年かかってしまいました。ただ、資格スクエアは、そういった時間を少しでも短くして、より効率的に合格を目指せるような仕組みが整っていたので、そこがすごく魅力的に感じたポイントです。
そうですね、他の講座ときれいに比較できるわけではないのですが、特に印象に残っているのは「短答アプリ」の使いやすさですね。
以前は少し使いづらいところもあったんですが、アップデートされてからは非常に体系的に整えられていて、繰り返し解きたい問題を仕分けしたり、重点的に取り組みたいところに絞って学習できたりと、かなり柔軟に使えるようになりました。
実は、短答式試験の1週間前まで海外出張が入っていたのですが、その間もアプリで勉強を継続できたのは本当に助かりました。社会人にとって、スキマ時間を活かせるこういったツールは大きな武器になると思います。
あとは、講義もとてもわかりやすかったですね。内容の理解を深める上で、とても役立ちました。
講義の内容がわかりやすいと感じたのは、説明の仕方に配慮があったからだと思います。特に初学者向けに、難解な用語や中級・上級者向けの専門用語が少なく、基礎からしっかりと理解できるように進めていただけた点が良かったです。
他校の講座だと、最初から難しい用語を使って説明されることが多く、そういった部分が理解できないまま進むと、どうしてもやる気が失われてしまいますが、資格スクエアの講義ではその心配がなかったのが大きなポイントだと思います。
資格スクエアの教材は、非常にやりやすかったと思います。講義や基礎問、過去問も含め、基本的には自学自習で進められる内容になっていました。ただ、一人で進めているので、進捗がわからないという点で不安を感じました。特に、合格ラインや自分の進行状況が見えづらく、どこに注力すべきかが不明確でした。それがメンタル的に不安にさせる部分でもありました。合格ラインがどこにあるのか、例えば商法や行政法などの分野で具体的な自分の立ち位置を知りたかったのですが、それが見えないため、どこまでやれば良いのか、どこに注力するべきかがわからず、暗闇の中にいるような感覚でした。
環境面では、特に3回目の受験が一番大変でした。子どももいるので、なかなかまとまった時間が取れませんでした。それに加えて、昨年は出張が多かったり、他部署との兼務や、上長の育休で仕事が急増しました。仕事量が増えると勉強に集中できる時間も減り、取れたとしても疲れが溜まってしまって、勉強に集中できなくなりました。モチベーションの維持も長期間続く中で難しかったですね。特に3回目の受験では、モチベーションを維持するのに苦労しました。
勉強時間が比較的確保できる時には、1日に4〜5時間程度の勉強ができていました。在宅時には朝1時間、昼休みに少し、子供が寝た後に2時間ほど勉強する形で進め、通勤時間も勉強に活用していました。しかし、忙しい時期には頭が回らず、勉強時間が減少してしまうこともありましたが、それでもゼロにはしたくないという思いから、1〜2時間は勉強を続けていたと思います。
勉強時間を確保するために、昼休みはご飯を食べながら勉強をしたり、通勤時には教材を読んだり、論証の暗記をしていました。論証の暗記に関しては、アプリを活用して、スマホで暇さえあれば確認するようにしていました。夜は寝る前まで勉強するようにしており、できる限り時間を取るよう心掛けていました。また、休日には家族への配慮も必要だったため、妻の理解を得ながら勉強時間を確保していました。
↑単語カード作成アプリの、音声読み上げ機能を有効活用
スキマ時間を勉強時間に変える工夫が素晴らしい!
はい、おりました。
合格した時は、子どもを含めて家族全員が喜んでくれました。しかし、勉強時間が増えた時などは、一緒に遊んだり家族と過ごす時間が減ってしまいクレームをもらうこともありました(笑)。それでも、理解をしてくれて勉強を続けられたという感じです。
基礎講義については、講義画面に集中して視聴したのは1周だけで、あとは家事や移動の際にイヤホンをつけて音声を聞く形で耳学習をしていました。
苦手な分野を重点的に聞くこともありましたが、基本的には最初から通して流すように聞くことも多かったです。特に「この分野をもう一度確認したいな」と思ったときは、そこからずっと聞き流す形で、イヤホンで繰り返し聞いていました。
他の合格者の方々の取り組みを見ていると、比較的早めに一通り講義を視聴される方が多かった印象があります。私自身も、基礎講義についてはとにかく1周見てみるというスタイルで取り組み、視聴スピードも基本的には2倍速程度で進めていたかと思います。
2倍速で講義を視聴していたのは、単に聞きやすさというよりも、「全体像を早めに把握したい」という意図が強かったですね。どのくらいのボリュームがあるのか、どういったジャンルや論点があるのかといった全体の構成を把握したうえで、あとから細かくブレイクダウンして学習していくほうが効率的だと考えていました。
また、一つのテーマに時間をかけすぎると、全体の進捗が滞ってしまう懸念もありましたので、なるべくスピード感を持って1周目を終えるように意識していました。
そうですね、合格者のコメントの中でも似たような話があったような記憶がありますし、当時、たしか鬼頭先生(※資格スクエア創業者)だったかと思うのですが、法律の学習は「絵の具を何度も塗り重ねていくようなイメージで進めるといい」というお話をされていて・・・。
その影響もあって、私自身も「1周で綺麗に理解しようとするより、何度も往復しながら、理解できていなかったところを徐々に塗り重ねていく」というスタイルを意識していました。
ですので、一つひとつで立ち止まりすぎず、まずは全体を掴むという考え方を当初から持っていたように思います。
そうですね、振り返ってみると、この勉強方法は間違いではなかったなと感じています。
アウトプット教材としては、どちらかというと過去問を中心にやっていた感じです。
ただ、基礎問もうまく利用していました。1周目の学習時には1、2回繰り返した程度でしたが、その後2度目の受験時に、基礎的な部分を落としてしまったなと感じたので、基礎問を何度かやり直しました。
内容の理解度は7、8割程度でよいという認識を改めて、しっかり理解するところまでやろうと決めました。
過去問を中心に勉強していると、試験でよく出る特定の分野や論点があることに気づきます。基礎問は、そうした過去問で出題される論点をカバーしているので、しっかり押さえておくことで試験でも安定して答えられるようになります。
結果的に、基礎問をきちんと理解しておくことで、試験での点数が落ちることなく、合格率がぐっと上がると思います。
振り返ってみると、最初の段階で基礎問をもう少ししっかりやっておけばよかったなと思うところもあります。
そうですね、最初は基礎問を早めに終えて、過去問が重要だと言われていたので過去問を中心に進めていたのですが、自分の知識に抜けている部分が多いことに気づいて、そこから基礎問に戻ったという形です。
1回目は短答試験も合格していなくて、あと3点くらいで落ちたと思います。2回目は短答合格したものの、論文が少し足りずに落ちたという結果でした。
最大の要因は、家族のサポートと、最初に立てた目標をぶれずに進んでいけたことだと思います。
最初は初学者だったので新たな気づきが多くて楽しく、法務の仕事とも関連があり、新しいことを学べることが嬉しかったです。1年目はそれほど考えずに進めていましたが、2年目、3年目になると、ある程度1回通ったところや似たような風景が多くなってくるのでモチベーションが少し下がってきた気がします。特に2回目は、論文があともうちょっとというところでダメで落ち込んでしまい、もうやめようかとも思いました。しかし、そこであともうちょっとで合格できるんだったらもう1回挑戦しよう!となんとか気持ちを立て直したという感じでした。
3回目は論文の後、頭では司法試験の過去問や口述試験の準備をしなくちゃいけないと分かっているんですが、手が進まない時期もありました。そのときは書くことには疲れていたのですが、教材を読むことは苦痛ではなかったので・・・その辺りで心身の調整じゃないですけれど、自分が勉強をできる方法を探して進めるようにしていました。
合格後は、資格を持っていることで企業内での立場や評価が変わることを意識し、それが最終的にモチベーションの一つになりました。
SNSは見ていなかったですが、ホームページやブログで情報をアップロードしている方々がいるので、たまにそれを見たりすることはありました。
論証の暗記に使用していた単語帳アプリは受験生がホームページで紹介しているのを見て使ってみました。実際、使ってみて良かったと思っています。ただ、勉強法に関しては結構個人差があると思うので、環境や自分に合った方法が重要だと思っています。なので、参考程度にしか見ていなくて、特にそれに従って進めたわけではないですね。
そうですね。学習初期の段階では、参考答案を見ても、書き方がわからない部分や腹落ちしないところが多かったんです。そのような部分を放っておくと、後で理解が浅くなってしまうので、そういった点を積極的に解消していった方が良いと思い質問していました。結果的に、非常に多く使わせていただいたんだと思います。
回答はすごく速かったように感じますね。速ければ本当に当日中に返ってきて、遅くとも1日か2日以内に回答をいただけるくらいのスピード感だったと思います。やはり、時間が経つと、質問したこと自体を忘れてしまうので、回答の速さはすごく良かったと思います。
答案を書いてみては、どんどん添削してもらうという感じで進めていました。
かなり細かく見てもらえて、しかも問題に対する達成度や理解度がわかりやすい形でフィードバックをいただけました。
やはり早めに添削を出した方が、自分の理解できていない箇所や、どのように答案を書けばよいのかということが早い段階で分かるので、学習効率は高いと思いました。ある程度書けるようになってから出すという考え方もあるかと思いますが、そこに至るまで時間がかかりますし、その間はずっと自己流で書いてることになるので、間違った方向に進んでしまうリスクもあります。だからこそ早めに見てもらった方がいいと思いますね。
短答対策で使用したのは、資格スクエアの「短答攻略クエスト」(短答アプリ)だけですね。
短答に関しては「これだけやっていれば、いけるな」という実感があったので、特に他の教材も見ようとは思わなかったですね。
チェック機能を特に活用していました。
収録されている過去問をすべて解こうとすると、たとえば民法だけでも約3,000問になってしまうので、それを単に何周もするとなるとどうしても時間がかかり、非効率になってしまうことがあります。ですので、自分が間違えた問題や、たとえ正解していても理解が不十分だった箇所にチェックを入れて、そこだけを見返すようにしていました。
そうすることで効率的に学習できましたし、このチェック機能は非常に便利だと感じました。
そうですね、個人的には、まず家族がいる方の場合は、やはりご家族の理解が非常に重要だと感じています。私自身もそうでしたが、家族の支えがあってこそ、学習を継続することができたと思っています。
それから、もう一つ大切なのは「毎日続けること」です。たとえ1分でもいいので、学習を途切れさせないことがポイントだと感じています。一度学習のリズムが止まってしまうと、再び始めるのが大変で、気持ちのハードルも高くなってしまいます。パソコンの再起動のように、一度止めると立ち上げにエネルギーがいるというか…。
その点、ほんの少しでも毎日続けることで、だんだん習慣として定着していくように思います。そういった意味でも、「1日1分でも続けること」は、社会人として学習を継続するうえでとても大切なポイントだと感じています。
出張や旅行の際でも、学習時間がゼロの時間を作らないようにしていました。
どんな状況でも、毎日学習を続けることを意識していたので、その点が自分にとって良かったところだと思います。
この継続があったからこそ、学習の習慣がしっかりと身についたのだと感じています。
息抜きとしては、ドラマを見たり、たまにNetflixで映画を楽しんだりしていました。ただ、やはり時間が限られているので、そんなに多くはできなかったですね。それよりも、家族と一緒に出かける時間を楽しんだり、そういったちょっとした時間が息抜きになっていたかもしれません。
そうですね、様々な面で社会人にとっては厳しい現実もあります。一方で私も合格しましたし、他にも1年で合格した方や、2~3年で合格した方もいらっしゃいます。さらに、合格後に得られるものは非常に大きいです。
迷っているのであれば、私は早めに挑戦する方が良いと思います。
迷い続けた挙句、時間が経ってから挑戦したとしても、得られるものはどんどん少なくなっていくように感じます。もし法曹を目指すのであれば、1日でも早くスタートすることが大切だと思います。
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