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- 予備試験 令和6年度試験 合格体験記(12)
令和6年度
予備試験
合格
社会人K.I 様
公務員・法学部卒業
逆算プラン 5期(現在の『合格フルパッケージ』)・7期・9期
4回
短答100位台 論文300位台 口述400位台
実務経験を経て再び法の世界へ
何度も試験を受けましたが大変な試験なので、もう受けなくていいんだなとほっとしました。
口述試験も終わり、これでやっと本番が迎えられます。
大学生の時に法曹ブームがあって、私も乗っかって勉強を始めました。
官僚になる道も考えていました。
司法試験の方が官僚より難易度が難しく、司法試験に合格すれば官僚にも対応できるという話がありましたので、どちらでも対応できるように司法試験を目指そうと思い法学部を選びました。
弁護士の方たちと仕事をする機会が多かった時期がありました。その方たちは非常に高知識で、私も専門的にもう一度きちんと勉強しておきたいと思ったのが一つです。
訴訟代理なども自分で行けるといいなと思ったのも、もう一つのきっかけです。
試験の難しさは身に染みて理解していましたので、予備試験を受けるなら昔の知識をブラッシュアップしなくてはいけないと思い、再受講することも決めました。
時間が少なくなるというのは目に見えていました。
大学生の時であれば10時間でも図書館で勉強できましたが、仕事をしていると勉強できるのは仕事が終わってからになってしまうのでどうしても不利になってしまいます。
不利にはなるけれども、今は行政にいるので経験として見え方が全然違います。この経験は強みになるだろうと…。
論点自体はそこまで変わったようには見えなかったので、対応できないことはないだろうと少し楽観的な気持ちで始めました。
局面にもよりますが、朝は3時頃に起きて6〜7時頃まで、夜は1~2時間位勉強していました。
繁忙期は時間が取れなかったので、スキマ時間でテキストや論証集を見てこの場面ではどういう論旨展開をすればいいのかなどを考えたりしました。
資格スクエアの論証集は、コンパクトにまとまっていて良かったです。判例集もよく眺めていて、憲法や行政法は判例が大事なので大変役に立ちました。
あとはお昼休みなどのスキマ時間に短答攻略クエストを使っていました。
選択科目だった行政法や、民事・刑事実務基礎科目は旧司法試験ではなかった科目で、昔の延長上では戦えないことに苦労しました。
また、刑事訴訟法を勉強することと刑事実務基礎を勉強することはだいぶ違いました。
口述試験では民事実務基礎で抵当権についての「承諾請求」がズバリ試験に出て、大変ありがたかったです。
法曹倫理に関しても全く同じ内容のものが出たので助かりました。
昔の記憶や知識のブラッシュアップ、法律が変わった部分がかなりあるので何が変わって、今どう響いてるのか、当時と何が違うのか確認することを意識しました。
最初に基礎講義は徹底して見ました。
覚えたら、早めに基礎問で簡単なものからアウトプットすることです。
早い段階で自分の知識に抜けているものを確認できれば、力がついていくと思います。
自分の中にある昔の知識を追い出さなくてはいけないことが、非常に大変でした。
当時は論証が重要視されていましたが、今は判例やその意図を通説したうえであてはめをしなくてはいけないため、知識で戦うというよりも事案に向き合って戦わなくてはいけません。
書き始めはしましたけれども、やっぱり我流になってしまいました。
一度試験で痛い目にあった時に、我流は通らないんだな、昔ながらのことを書くと全然評価されないんだなということがわかってから変えていくことにしました。
結局、この我流を追い出さなくてはいけなかったのです。
旧司法試験時代も合格していたというのもありますが、資格スクエアの短答式試験の肢別の問題集とテキストを使ったことです。
問題集を中心として、講義用のレジュメやテキストなどと対照しながら勉強したので知識という点ではあまり穴がなかったのかなと思ってます。
ミニテスト機能を特に使っていました。幅広く出題されるので知識の抜けがないかや判例の細かいところなどを確認していました。
実は昨年の論文式試験で500番台で不合格でした。487人が合格して500番台でした。
落とした原因は、刑事訴訟法でFを取ったからだと思っています。Fを取ってしまうと相当難しいことがわかったので、とにかく半分より上にいることを意識しました。
テキストをしっかりと確認しながらレジュメ中心に固めていき、そしてさらに細かい知識も固めていきました。
あとは選択科目です。国際私法が合わず、今年は経済法に変えたところCが取れました。
弱点を補強し続けてきたことが要因だと思います。
必要以上に覚えすぎないことだと思います。
資格スクエアの論証集は規範部分や論証が短くてちょうど良かったです。
あとは問題文の事実をどうやって抜き出し、一言で評価して、規範にあてはめる、という三段論法をひたすら繰り返すだけなので、そこに早く気づいた方から合格していくのではないかと思います。
一番良かったのはテキスト類です。
特に民事実務基礎や刑事実務基礎は今年の試験でとても役に立ちました。
書き込みはしませんでした。
論文はレジュメを中心に学習していましたが、 基本的に論証に関する必要な部分はそこに全て入っていたので書き込む必要がありませんでした。
聞いた内容を自分の頭で反復することが一番大事なので、メモは不要だと思います。
どういう答えが要求されているか、またその言葉尻や出題意図をしっかりと理解するには過去問だけというのは正解かな思います。
予備試験は3科目一気に試験があり、しかも論点を次から次へと高い精度で展開しなくてはいけないので、頭を目まぐるしく働かせなくてはいけません。
司法試験は2時間しっかり与えられて、一定の書いてほしい内容、そうでない内容も書かれ誘導もしっかりしていますので、だいぶ緩やかな感じがします。
論証パターンをひたすら暗記するのはお勧めできないです。
規範をちゃんとおさえる。理由がたくさんあったとしても、そこはひたすら言葉にすることが大切だと思います。本当はたくさん答案を書いて、添削に出すのが一番いいのかなと思います。
なかなか受からないときが辛かったです。
最初の頃の論文式試験では、こんなにできないものかと腰を抜かしました。
気晴らしにトレーニングジムに通っていました。一度頭を空っぽにして体を動かすと、その後の勉強が捗りました。
あとは仕事はきちんとしてメリハリをつけていました。仕事をしている間は、勉強のことを忘れられる時間でもありました。
ずっと勉強しているのも疲れる作業なので、勉強以外のことを自分の中で気分転換として扱えるかどうかが大切だと思います。
なんで勉強しているのか初心を思い出し、今できることを少しずつでも続けてください。
昨日より今日が少しでも良くなれば、それは前進です。
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