行政書士試験の合否は勉強スケジュールの立て方で決まる? スケジュール表の作成と、充実した受験勉強ができるコツを解説!

行政書士試験の合否は勉強スケジュールの立て方で決まる? スケジュール表の作成と、充実した受験勉強ができるコツを解説!

行政書士試験は毎年11月の第2日曜日におこなわれています。まだまだ先と思っていても、本番までの月日はあっという間に過ぎ去ってしまうもの。そうならないためには、きちんとスケジュールを立てて計画的に勉強したいものです。

この記事では、合格に近づくための勉強スケジュールの立て方を、計画表を作成しながら説明します!

1 行政書士試験合格のために必要な勉強時間は?

行政書士試験に合格するのに必要な勉強時間は、だいたい600~700時間だと言われています。仮に700時間の勉強時間を365日で消化するとしたら、1日2時間は勉強しなければいけないことになります。

しかし、単に1日2時間勉強し続ければ、果たして行政書士試験で合格できるでしょうか。ゴールを見据えながら、確実な勉強をするためには、スケジュールの立て方が重要になってきます。そして、時として勉強の進捗状態を振り返りながら、自らの現在地とゴールへの距離感を確認することが大事です。

(1)全体の6割の得点を目指そう

行政書士試験を受験するにあたり、まず心掛けて頂きたいのは「全体の6割の得点を目指す」ということです。行政書士試験は絶対評価試験で、基準点をクリアできれば合格できます。つまり、満点を目指して完璧に学習しなければならない試験ではないのです。

行政書士試験では、合格基準点が「法令等」「一般知識等」「試験全体の得点」の3つにおいて設けられます。下表は、行政書士試験の合格基準点について作表したものです。

なお合格基準については、その年の出題の難易度に鑑み、補正的措置が加えられることがあります 。

「行政書士の業務に関し必要な法令等」 満点の50%以上
「行政書士の業務に関する一般知識等」 満点の40%以上
試験全体の得点 満点の60%以上

(2)足切り回避のための対策も大事

繰り返しますが、行政書士試験には3つの合格基準点が設けられ、これら全てをクリアしないと合格することはできません。総合得点がいくら高くても、法令科目か一般知識で基準点を下回れば合格できないのです。

特に一般知識で足切りにあい、不合格になってしまう受験生は少なくありません。足切りを回避するためには、苦手科目を洗い出して克服する時間を十分確保することが重要であることを覚えておきましょう。

2 行政書士試験合格に向けた受験勉強の年間スケジュール

行政書士試験は、例年11月の第2日曜日におこなわれています。勉強スケジュールはそこから逆算して立てていくと良いでしょう。

(1)受験勉強の年間スケジュール

行政書士試験本番から逆算して立てた年間の勉強スケジュールを、下記の表にしました。

ありがちなのが、「まだまだ勉強不足だから」という理由で、アウトプットになかなか移行せず、問題演習が不十分のまま試験当日を迎えてしまうという事態です。アウトプットは質の良いインプットも兼ねますから、移行期が来たら速やかにアウトプットに移りましょう。

時期別の目標 努力すべき内容 月別
学習方法の確立
(試験直後)
・資格講座や教材の選択
・行政書士試験の全体像をつかむ
・特に初学者に大事な時期
11月
基礎力養成 ・学習の開始時期が早いほど、基礎力の充実に力を割くことができる
・基本テキストの精読は最低2回
・細部にはこだわらず学習を進めるのがコツ
12~4月
実力養成 ・インプットに加えアウトプット(問題演習)で知識の定着度を測る
・過去問題と予想問題の両方に取り組む
・解けなかった問題は基本テキストで確認(テキスト精読と問題演習の繰り返しが大事)
5~8月
実力完成 ・同じ問題集を少なくとも2回は繰り返す
・弱点の洗い出しと克服
・模試も積極的に受け、本試験を疑似体験(時間配分などを確認)
9~10月
直前まとめ
(試験実施月)
・自分の弱点は重点的に確認しマスターしておく
・近年出題されるようになった分野の確認
11月

(2)各科目に必要な勉強時間とは?

法令科目5科目のうち最も時間をかけるべきなのは、「行政法」「民法」であることは明らかです。ご存知のように、法令科目におけるこの2科目の出題数は突出して多く、行政法は46問中22問、民法は11問でした。

各科目の勉強にどれくらいの期間をあてたらよいかの目安と、注意点について、下表にまとめました。

基礎法学 条文解釈・法律用語を学ぶ。(特に初学者はじっくり取り組むことが必要) 1か月
憲法 法律の中で最高位に位置する法律。 1か月
行政法 ①行政組織法(地方自治法を含む)
②行政作用法
③行政救済法
2~3か月
民法 市民相互の関係について規定する司法の一般法。
「財産法」「家族法」に大別できる。
2~3か月
商法・会社法 出題数が少ない割に範囲が広いので、行政法や民法の方に時間を割いた方が良い。 1か月
一般知識 範囲が広すぎて終わりがない。
一般知識は、マスターするというより足切り回避のための勉強をすると良い。
1か月
模試 LEC、伊藤塾がおすすめ。 9月~

(3)行政法と民法は重点的に

行政法は「行政」と付くだけあって行政書士試験の目玉に位置しています。行政法は条文数が多いので、過去問などでアウトプットに挑みながら効率的にマスターするのが良いでしょう。

民法は行政法に次いで出題数が多いですが、事例問題が多いこともあり、受験生の中では苦手意識を持たれやすい科目です。また、とにかく細かい出題がされることも特徴です。行政法と同様に、民法にも十分な勉強時間を取りましょう。

3 模試は積極的に受けよう

模試を受けることには多くのメリットがあります。自分の実力はどれくらいなのか、苦手科目は何かなどが分かりますし、どんな時間配分で解答すれば良いのかの練習にもなります。

模試を受けるなら、可能な方は自宅受験よりも予備校などでの会場受験を選んでいただきたいですが、その時点での新型コロナウイルス感染拡大の状況に鑑みて、判断してください。

(1)LECの模試

模試名称 実施日
到達確認模試 2020年7月17日(金)
2020年8月21日(金)
全日本行政書士公開模試 2020年9月4日(金)
2020年9月18日(金)
ファイナル模試 2020年10月2日(金)
厳選!直前ヤマ当て模試 2020年10月16日(金)

LECの模試は、難易度が行政書士本番試験と同等レベルなので、距離感をつかみやすいことが魅力です。また、最も早くチャレンジできる模試であることも同様です。他の行政書士試験の模試は9月頃からスタートするのに対して、LECの一番早い模試は7月中旬に実施されます。

LECのメイン模試は10月2日(金)実施予定のファイナル模試です。受験者が最も多い上に受験料が1,100円と格安なので、おすすめです。

(2)伊藤塾

模試名称 実施日
中間模試 2020年9月11日(金)
最終模試 2020年10月16日(金)

伊藤塾の模試もおすすめです。

当該模試は、3000人近くの受験生が参加する最大級の行政書士試験模擬試験です。そのため、行政書士試験受験者の中で、自分がどれぐらいの立ち位置にいるかを判断するには持ってこいの模試です。

模試の難易度としてはやや難しめですが、本試験と全くかけ離れているわけではありません。9月と10月の2回しかおこなわれないことにも、注意してください。

新型コロナウイルス感染拡大の影響で、令和2年度の模試は自宅受験のみの開催になる可能性があります。詳しくは伊藤塾までお問い合わせください。

4 サマリー

確実な勉強スケジュールを立てることで、あなたは合格に一歩近づきます。合格基準点による足切りを回避するために、苦手科目の把握と克服のための時間を、スケジュールにしっかりと取り込みましょう。

5 まとめ

・行政書士試験合格に必要な勉強時間は、だいたい600~700時間だと言われ、700時間野勉強時間を365日で消化するには1日2時間は勉強しなければいけない。

・行政書士試験の受験で心掛けて頂きたいのは「全体の6割の得点を目指す」こと。

・行政書士試験には3つの合格基準点が設けられ、これら全てをクリアしないと合格できない。

・法令科目5科目で最も時間をかけるべきなのは「行政法」「民法」で、それぞれに2~3か月はかけるべきである。

・模試は自分の実力や苦手科目が分かる上、時間配分の練習になるためおすすめ。

・特にLECと伊藤塾の模試がおすすめである。

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