徹底解説!司法試験・予備試験の法律基本科目が重要なワケ!

徹底解説!司法試験・予備試験の法律基本科目が重要なワケ!

この記事では難関資格試験の1つである司法試験の試験科目の大部分を占めるかつ試験対策上重要な科目である法律基本科目について、どのような科目があり、なぜ重要な科目であるのかという点について詳しく解説しています。司法試験や予備試験の学習を始めた方もしくはそもそも受験するかどうかを迷っている方のどちらにも参考になる内容となります。ぜひご覧ください。

1 司法試験・予備試験の法律基本科目とは

司法試験・予備試験において法律基本科目が重要な理由について解説していく前に、そもそも法律基本科目とはどのような科目のことを指すのでしょうか。

司法試験・予備試験において、法律基本科目とは憲法・行政法・民法・商法・民事訴訟法・刑法・刑事訴訟法の7つの基本的な法律のことです。

全体を3つの科目群に分けるとすれば、公法系科目の憲法・行政法、民事系科目の民法・商法・民事訴訟法、刑事系科目の刑法・刑事訴訟法と分類されます。

 

2 なぜ法律基本科目は重要なのか

法律基本科目は何かがわかったところで、これらの科目の重要性を法律学習における重要性と司法試験・予備試験の試験対策上の重要性というように2つの側面からみていきましょう。

(1) 法律学習における重要性

まずは法律学習における重要性です。前述のような法律基本科目ですが、それぞれ完全に独立した科目というわけではなく、科目間には相互関係があります。

特に、刑事訴訟法などの法律解釈の背後に、憲法上の基本的権利の保障の要請により被疑者・被告人の人権制限は制限すべきだといったような議論のように憲法の要素が登場してくることがあります。他の例でいえば、民法で扱った論点の考え方が他の科目の論点でも同じように考えることでより理解が進むといったこともあります。例えば、民法の始めで登場する94条2項類推適用の論点で、当該条文の趣旨として学習する権利外観法理という考え方は商法の名板貸責任の論点においても通用します。

以上のように法律基本科目は異なる科目でも相互に関連していることで全体として勉強することでより効果の高い学習が期待できます。

また、学習過程では特に短答式試験において、制度の比較等も行いながら知識を整理できる場面もあります。顕著なのは民事訴訟法と刑事訴訟法です。訴訟に関するという点で似たような科目ではありますが、訴訟の進行の方式や証拠の扱い方には一定の差があります。学習する際は両訴訟法を比較することでより理解を進めることができる場面もあるでしょう。

そして、法律基本科目内の相互関連性にとどまらず、法律基本科目とそれ以外の科目においても相互作用があります。特に、司法試験の選択科目では倒産法や経済法などの科目がありますが、特に倒産法は民法と関わりが強く、倒産法を勉強することで民法について深く理解することができるでしょう。

ここまでみてきたように、法律基本科目は学習を効果的に進める上で非常に重要な科目といえます。

(2) 司法試験・予備試験の対策上での重要性

次は司法試験・予備試験の対策上での重要性です。これが端的に分かるのか、司法試験・予備試験の科目内訳になります。例として司法試験・予備試験の試験科目をみていきしょう。

まずは司法試験です。

試験科目
短答式試験 憲法・民法・刑法
論文式試験 ・公法系〔憲法・行政法〕

・民事系〔民法・商法・民事訴訟法〕

・刑事系〔刑法・刑事訴訟法〕

・選択科目

倒産法, 租税法, 経済法, 知的財産法, 労働法, 環境法, 国際関係法 〔公法系〕  ,国際関係法〔私法系〕から1科目選択

 

次に予備試験の試験科目をみてください。

試験科目
短答式試験 憲法・行政法・民法・商法・民事訴訟法・刑法・刑事訴訟法、一般教養科目
論文式試験 憲法・行政法・民法・商法・民事訴訟法・刑法・刑事訴訟法・法律実務基礎科目

・選択科目

倒産法, 租税法, 経済法, 知的財産法, 労働法, 環境法, 国際関係法 〔公法系〕  ,国際関係法〔私法系〕から1科目選択

※令和3年度予備試験までは一般教養科目が試験科目に含まれていましたが、令和4年度からは論文式試験において一般教養科目は試験科目から除外され、その代わりに選択科目が加わることとなりました。

口述式試験 法律実務基礎科目(民事実務・刑事実務)

表をみると分かるように司法試験・予備試験の試験科目のうち、さきほど説明した7つの法律基本科目はそのほとんどを占めています。したがって、試験の合否に直結するのは法律基本科目でどれだけ得点を稼げるかという点にあります。

また、予備試験の短答式試験にある一般教養科目について、ほとんどの受験生は学習量に対する得点アップのコストパフォーマンスが法律基本科目に比べると良くないためにあまり勉強することはありません。そこで、一般教養科目のある予備試験でさえも法律基本科目の出来が合否に直結しやすいといえます。以上のように、試験科目に占める法律基本科目の割合からも法律基本科目は重要な科目です。

3 サマリー

いかがだったでしょうか。今回の記事で説明したように、法律基本科目は、法律学習を行う段階においても、さらに司法試験や予備試験の試験対策をする上でも非常に重要な科目となっています。両試験の学習を始める際には、以上の重要性を意識しながら、メリハリをつけて勉強してみるとよいでしょう。ぜひこの記事を参考に今後の学習を頑張ってください!

4 まとめ

  • 法律基本科目は憲法・民法・刑法・民事訴訟法・刑事訴訟法・商法・行政法の7科目のこと。
  • 法律学習上は全体が相互に関連しているため、全体として非常に重要な科目である。
  • 基本法律科目は選択科目の学習にも役立つことがある。
  • 司法試験、予備試験の対策上は、試験科目において法律基本科目が占める割合は多く、それらで点を稼ぐほかないため重要といえる。
  • 予備試験の一般教養科目は対策を行わないのが一般的であり、その裏返しとしても法律基本科目の対策を大切にしなければならない。

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