予備試験短答は本当に誰でも合格できる?プロの教える失敗しない対策法

予備試験短答は本当に誰でも合格できる?プロの教える失敗しない対策法

はじめに

予備試験の受験を考えている方は、「短答式試験」という言葉を1度は耳にしたことがあるでしょう。

短答式試験は予備試験の最初の関門と呼ばれており、予備試験を受けるならば必ず対策をしなくてはなりません。

では、予備試験短答式試験はどのような問題が出題され、どのような人が合格を果たしているのでしょうか?

予備試験の勉強をスタートしようと考えているものの、

実際に調べてみると、予備試験の合格率はとても低いですよね。

「自分は本当に合格することができるのか?」と不安を抱えてしまうのも無理はありません。

しかし、結論からいうと、予備試験短答式試験は誰でも合格することができます

もっとも、これは勉強のやり方さえ間違えなければという話です。

この記事では、予備試験短答式に絶対に合格するために、失敗しない勉強方法についてお話します。これから勉強を開始される方には、ぜひ読んでいただきたい記事です。

もう既に勉強を始めている方も、自分の勉強方法が本当に間違っていないかどうかという点の確認に役立ててくださいね。

1、司法試験予備試験とは?

そもそも司法試験予備試験(以下予備試験)とは、司法試験を受けるためのチケット(受験資格)がもらえる試験です。高卒認定試験などと同じように考えてください。

予備試験に合格すると、法科大学院に進学しなくとも、司法試験の受験資格が与えられます。

そのため、予備試験は「法科大学院の修了課程が認められる程度の知識・能力を試す試験」と位置付けされています。

けれども、予備試験は法科大学院修了者と同等の知識があることを認定する試験であり、非常に難しいものになっているのが現状です。

実際に、合格率は例年数%。限られた人しか合格できていないのは事実です。

しかし、予備試験の人気は年々高まっています。予備試験は確かに難関であるけれど、予備試験に合格してしまえば、司法試験の合格はもう目前だからです。なぜなら、

予備試験と司法試験の勉強方法は非常に似ていますから。

そのため、司法試験受験者にとって予備試験はトレンドであり、「まずは予備試験を目指してみる」といった風潮すら感じられます。

そんな風潮に乗ることは決して悪いことではありません。むしろ受験者の大半が目標にする予備試験ですから、それなりのメリットが考えられます。

例えば、金銭面や時間。

法科大学院に通うとなると、法科大学院入学のための準備はもちろんですが、多大な学費がかかります。

在学中も、授業の予習などに時間を割かれ、司法試験の対策に当てる時間を奪われます。

他方で、予備試験は時間もお金もなるべく節約して受験ができるため、受験生にとっては大きなメリットとなるようです。

「それならば法科大学院への進学ではなく、予備試験の合格を目指してみようか」と情報を調べ始めると、詳しく調べてみればみるほど「予備試験は難しい」ことが分かってくるわけです。

しかし、ここで断念してしまうのは非常に勿体無いです。

「具体的にどう難しいのか?」「対策方法はないのか?」ということを明確にしたうえで、判断する必要があるのではないでしょうか。

次項では、実際に「短答式」とはなんなのか?という点から詳しく解説していきます。

2、予備試験短答式試験とは?

そもそも予備試験に合格するためには、以下の試験の形式全てに順番に合格する必要があるのはご存知かと思いますので、今回は図を使って簡単に説明していきます。

①短答式

②論文式

③口述式

3つの出題形式の試験は半年間にわたって実施されます。

短答式試験は5月の中旬に試験が実施され、ここに合格しないことには次の論文式試験に進むことすらできません。

さて、この記事の本題はそんな予備試験の第一関門である「短答式試験」についてです。

まずは試験の概要について把握しましょう。

形式

選択問題(マークシート)

科目

■法律基本科目

憲法、行政法、民法、商法、民事訴訟法、刑法、刑事訴訟法

■一般教養科目

人文科学、社会科学、自然科学、英語

試験時間

■法律基本科目

憲法・行政法:1時間

民法・商法・民訴:1時間30分

刑法・刑訴:1時間

■一般教養科目:1時間

選択式の問題で、実施がたった1日とはいえ、予備試験の一角を担う重要な問題です。

毎年どのくらいの人がこの短答式試験に挑み、どのくらいの人が合格しているのでしょうか。具体的な合格率について確認していきましょう。

▼予備試験短答式合格率

合格点

受験者数

合格者数

合格率

令和元年

160

11,780

2,696

22.9%

平成30年

160

11,136

2,661

23.9%

平成29年

160

10,743

2,299

21.4%

平成28年

165

10,442

2,426

23.2%

平成27年

170

10,334

2,294

22.2%

平成26年

170

10,347

2,018

19.5%

平成25年

170

9,224

2,017

21.9%

平成24年

165

7,183

1,711

23.8%

平成23年

165

6,477

1,339

20.7%

(法務省 司法試験予備試験短答式結果参考)

上記の表から読み取れるように、合格率は例年20%前半台となっているようです。

とはいえ、宅建の合格率が近年15%ほどですから、驚くほど低い合格率ではありません。

日本最難関の予備試験ですが、短答式においては5人に1人は受かる試験です。

つまり確実に合格して、次の論文式試験に駒を進めたいところですよね。

とは言うものの、それが現実的に実現可能なのか?という疑問が残ります。

どのくらい勉強を頑張れば、短答式に合格することができるのでしょうか?

3、予備試験短答式試験の難易度

ここでは、予備試験短答の難易度について説明してきます。

まだ全く勉強を開始していない人にとっては、比べるものがないので、予備試験短答式がどのくらいの難易度なのか気になるところでしょう。

ですから、日常の物事と比較しやすいように簡単に説明していこうと思います。

まずは、合格するために必要な勉強時間です。

超難関の予備試験に合格するためには、どのくらいの勉強時間を確保する必要があると思いますか?

予備試験に合格するためには、最低でも2500~3000時間の勉強が必要だと言われています。

ここで気をつけなくてはならないのは、予備試験は短答式試験よりも論文式試験の方が難しいということです。

もちろん一概には言えませんし、個人差もあると思いますが、多くの受験生は論文式試験の方で苦戦します。実際に合格率も低い傾向にあり、きちんと対策をする必要があります。

そのため短答式試験に割ける時間は、勉強時間全体の2~3割程度だと理想です。

最低の勉強時間が2500~3000時間ですから、900時間ほどが短答式の勉強時間になります。

TOEIC800点を取るのに必要な時間が1000時間と言われたりしていますから、短答式試験の難易度がだいたい分かってきましたね。

「これくらいの勉強が必要なんだな~」というのが分かってきたところで、目指すべきゴールについても考えておく必要があります。

そのため、次にお伝えするのが合格点についてです。

短答式試験の合格点は予備試験が始まって以来160点~170点となっています。満点が270点ですので、

6割程度の点数がとれていれば合格ができることが分かります。

もっとも、これから勉強を始める人にとっては6割という数字を達成するのが、どのくらい難しいのか分からないことでしょう。

結論からお話すると、誰でも基本さえできていれば合格点を取ることができる難易度の試験です。

高卒の人であっても、社会人で長い勉強時間が確保できない人でも、勉強の方向性さえ間違わなければ合格点に到達することは可能です。

というのも、予備試験の短答式では法律の基本的なことが問われます。

「問題の全ての選択肢が難しい・・・」といったケースも少なく、消去法が使える問題が多いことも特徴です。

法律の基本的な知識を身に着け、対策をおこなうことで比較的誰でも合格水準に達することができるといっても過言ではないでしょう。

しかし、具体的に何をすれば良いの?と思った人は多いのではないでしょうか。

予備校に通おうと決めている人ならば「予備校の指定するカリキュラムに従おう!」

と考えるでしょうが、とりあえずは独学で勉強したい人にとっては先行き不透明な状態だと思います。

大手の予備校に支払う金額は決して安くなく、経済的にも大きな負担となりますよね。

「ここまで高くなければ勉強するのになあ・・・」といった風に、予備試験の勉強を始める前に難易度以前の問題がのしかかります。

そこで、ある程度までは独学で勉強しようと考える人も少なくないのではないでしょうか。

そういった人のために、次の章では具体的な勉強対策法について解説していきたいと思います。

予備試験において短答式試験は十分合格可能だという見通しがたっても、勉強をしないことには当然合格できません。

具体的な勉強方法を把握し、明日からでも勉強が開始できる状態にしましょう。

4、予備試験短答式試験の対策

まだ予備試験の勉強を始めていない人は、明確なプランが見えていないことでしょう。

そこでこの記事では、勉強の見通しが立つようにサポートをしたいと考えています。

既に勉強を開始している方であっても、自分の勉強が間違った方向を向いていないかどうか確認することにお役立てくださいね。

(1)短答式試験合格のために1番大切なこと

予備試験の短答式に合格するための1番効率的な勉強法は、過去問を解くことです。

予備試験の問題は、複数の優秀な学者や有資格者たちが1年の時間をかけて作ったもので、同じクオリティの問題は過去問でしか解くことができないのです。

予備校の作った市販の問題集よりもクオリティが高いことは間違いありませんし、このクオリティに慣れておくことが得策です。

予備試験が始まってまだ8年。過去問だけでは、十分な量が確保できないのでは・・・と不安視する必要はありません。新司法試験の過去問も合わせれば、十分な量は確保できますし、繰り返し繰り返し取り組むことが非常に大切です。

ある程度勉強を進めていると、ほとんど例年と同じ問題に出会うことも経験することでしょう。

とはいえ、全く法律の勉強をしたことのない人がいきなり過去問を見て理解できるわけもありません。けれど、あえて初学者であっても過去問をまずは一読してみて頂きたいです。

予備試験が超難しい試験であることは、言うまでもありません。こういった難しい試験は、テキスト(基本書)での体系的な理解が必要になってきます。過去問だけで合格できる試験でないことは明白です。

しかし、独学で勉強を始めようとすると、テキストのどこが重要なのか分かりにくく、十分な理解が追いつかないまま混同してしまうケースが起こりがちです。

このような状況に陥らないためにも、過去問を意識しながらインプットをしていくことが効率的です。

(2)短答式試験合格のために意識すべきこと

短答式試験の合格を目指す際に意識すべきは、なんと「その先の論文式で答案を書けるまでの実力を身に着ける」ことなのです。

これは驚かれた方は多いのではないでしょうか。

そもそも短答式試験では、論文式で問われるような重要かつ基礎的な知識が問われますから、論文式の対策が短答式の対策につながります。

具体的には、基礎的なインプットを高速で終わらし、

・短答式の過去問(知識のアウトプット目的)+論文対策

を繰り返しおこなうことが合格に最も近い勉強法です。

この方法を繰り返していると、頻出する条文などは自然と記憶できますし、論文で戦える力を養うことができます。

枝葉ばかり追わず、太い幹を育てる

基礎的かつ重要な部分をしっかり押さえることを意識することが何よりも重要です。

5、予備試験短答式過去問一覧(解答・解説)

「4.予備試験短答式試験の対策」で過去問どれだけ大切か解説しました。

まずは初学者の人であっても、以下の表から過去問をダウンロードし、確認してみることをオススメします。

<予備試験短答式過去問一覧>

年度

憲法・行政法

民法・商法・民事訴訟法

刑法・刑事訴訟法

一般教養科目

令和元

問題

解答

問題

解答

問題

解答

問題

解答

平成30

問題

解答

問題

解答

問題

解答

問題

解答

平成29

問題

解答

問題

解答

問題

解答

問題

解答

平成28

問題

解答

問題

解答

問題

解答

問題

解答

平成27

問題

解答

問題

解答

問題

解答

問題

解答

平成26

問題

解答

問題

解答

問題

解答

問題

解答

平成25

問題

解答

問題

解答

問題

解答

問題

解答

平成24

問題

解答

問題

解答

問題

解答

問題

解答

平成23

問題

解答

問題

解答

問題

解答

問題

解答

参照:法務省司法試験予備試験の実施について

6、予備試験短答式試験受かる人・落ちる人の違い

予備試験短答式は誰でも合格することのできる試験です。

しかし、合格率が20数%ということは7割以上の人が短答式試験に落ちているということになります。高い受験料を支払うわけですから、記念受験をする人はいても、落ちたい人なんているはずがありません。

では、予備試験に落ちてしまう人と合格する人の違いはどこにあるのでしょうか。

この記事を読んでいる人に絶対に短答式に合格してもらうために、この違いについてお話したいと思います。

短答式試験に落ちる人と合格する人の最大の差は、2つあると考えることができます。

(1)勉強の量が足りていない?

そもそも勉強の量が合格の基準に足りていない人は、落ちてしまう傾向にあります。

ここでいう勉強の量とは、勉強の時間ではなく、インプットの量が不足しているのではないか?という話です。

上述したように予備試験合格までに必要な勉強時間はおおよそ示されています。

しかし、示された時間ダラダラと非効率な勉強を進めていても意味がありません。

受験日までに、受験に必要なインプットを終えておくことが必要になってきます。

勉強の量が足りないと、何年も連続で不合格になってしまったりするケースもあります。

これを防ぐためには、いつの年に予備試験を受験するのか明確にし、ゴールからの逆算をした勉強計画が必要です。

とはいうものの、インプット偏重に陥ってアウトプットがおろそかになってしまうことは大きな問題です。

アウトプットを疎かにしてしまうと合格なんて到底できませんのでご注意くださいね。

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(2)勉強の方向性が間違っている?

勉強の量は足りているのに、合格できないという人もいます。

どんなに足が速くても、適当な方向に走っていったらゴールにたどり着く可能性は低くなります。

あなたが初めての場所に1番のりで到着するためには、まずは地図を見て道順を確認しますよね。この地図を見るという行為が予備試験でも必要になってきます。

過去問は予備試験の合格まで貴方を導く地図のようなものです。

これは勉強をある程度進めた人に多いのですが、過去問を蔑ろにし、難しい学説や議論を追いかけてしまうということです。

本人は十分な勉強ができていると思い込んでいるので、このケースは量が足りていない人よりも厄介です。

これから勉強を始める人は、自分の今の勉強が過去問を使ったインプット中心の勉強になっているか立ち返り確認していくようにしましょう。

予備試験短答式に落ちる人と合格する人の差は主に

①勉強の量

②勉強の方向性

にあります。これに該当する人は、軌道修正をして最短で予備試験に合格してください。

※独学で予備試験に受かりたい方は「お金がないなら独学しかない!自力で司法試験予備試験を突破する方法」を参照くださいね。

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7、まとめ

いかがだったでしょうか。予備試験の短答式試験は確かに難しいものです。

しかし、やり方を間違えず、勉強の継続ができれば誰でも合格することのできる試験であることは間違いありません。自分の現在地を振り返って確認し、最短で予備試験に合格してください。

この記事では、予備試験の短答式を取り上げて説明してしまいましたが、他の論述式、口述式に合格して初めて予備試験の合格となります。

短答式試験の合格はゴールにならないのですから、「予備試験の短答の受験日まで短答の勉強しかしない!」というのは非常に危険です。

「確実に短答式に合格して、次の論文式に臨むんだ!」という意気込みでいてください。

8、まとめ

  • 短答式=予備試験における最初の出題科目
  • 短答式の合格率はさほど低くない
  • 短答式に合格するために1番大切なことは「過去問」
  • やり方さえ間違えなければ誰でも合格できる
  • 落ちる人は①勉強量②勉強の方向性を見直すべき
  • 短答式を意識しつつ論文式の対策を

 

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