弁護士の気になる年収は?働き方によって差はあるの?

弁護士の気になる年収は?働き方によって差はあるの?

弁護士の年収は一般的にも高いといわれていますが、最近では、弁護士になってもあまり稼げないという声も聞かれます。弁護士の業務といえば一般民事や刑事事件を取り扱うイメージが強いかもしれませんが、その他にも企業内弁護士やスクールローヤーなど、働き方も様々あります。

この記事では、実際に弁護士の年収は高いのか、気になる点をご紹介します!

1 弁護士になるためには

弁護士になるためには、司法試験に合格する必要があります。

司法試験は法曹(弁護士、検察官、裁判官)になるための最難関の国家試験です。

司法試験は誰もが受験できる試験ではなく、予備試験に合格するか、法科大学院を修了することで受験資格が得られます。

難易度も高い試験ですが、最近では合格率が20%台から30%台に上がっており、弁護士を目指すには今が最高のチャンスといえます。

2 弁護士には活躍の場がたくさんある

弁護士といえば、離婚事件や刑事事件を取り扱う業務をイメージする方も多いのではないでしょうか。実際に多くの弁護士は離婚事件や交通事故による損害賠償請求などの一般民事事件や、刑事事件を扱っています。ただ、最近では、インハウスローヤー(企業内弁護士)といわれる、弁護士法人を除く一般企業や行政機関などで勤務する弁護士も人気傾向にあり、増えてきています。企業の正社員として働く弁護士にとっては、福利厚生など充実しており、特に育児休暇などが整っているので女性弁護士が多い傾向にあります。

また、企業によっては、弁護士業との兼業を認めているところもあるので、どちらもやりたいという方とってはおすすめできます。

このように弁護士の業務にも様々あるので、法律のプロとしての需要はまだまだたくさんあります。

3 弁護士の年収はどれくらい?

では、実際に弁護士の年収はどれくらいになるのでしょうか。

(1) 弁護士の収入

出典:日本弁護士連合会による近年の弁護士の実勢について(弁護士白書2018年版)

こちらは、2006年、2008年、2010年、2014年、2018年に実施した弁護士の収入と所得の調査結果になります。

この統計を見ると、直近の2018年の平均年収は2,143万となっています。2018年における給与所得者の平均給与額は441万(国税庁)なので、弁護士の収入はとても高いといえます。

もっとも、弁護士の収入そのものだけをみると、2006年は3,620万だったのに比べ、およそ1,500万減少しているので、平均収入は減少傾向にあるともいえます。

(2) 経験年数や年齢による年収の差は?

出典:日本弁護士連合会による近年の弁護士の実勢について(弁護士白書2018年版)

2018年の経験年数別の弁護士収入をみると、5年未満の平均年収は735万であるの対して、5年以上10年未満は1,550万、10年以上15年未満は1,900万、15年以上20年未満は2,962万、20年以上25年未満は3,469万、25年以上30年未満は4,699万と、経験年数と共に上昇傾向にあります。最も収入が高いのが25年以上30年未満で4,699万となっています。

弁護士の収入の特徴的な点の一つは、収入の上昇率が早いということがいえると思います。この統計からみても、経験年数が5年経過すると収入が約2倍上がることになるので、収入面からみても弁護士はとても魅力的な職業の一つといえます。

経験年数が増えるごとにこなせる案件数も増えるため、収入が上がることもいえるかもしれませんね。

(3) インハウスローヤー(企業内弁護士)の平均年収

出典:日本組織内弁護士協会によるアンケート調査結果

こちらは、インハウスローヤー(企業内弁護士)の経験年数別の平均年収です。

2020年の最も割合の大きかった年収は750万円~1,000万円未満で28.3%でした。その次に多いのが1,000万円~1,250万円未満で22.8%でした。

インハウスローヤーの年収をみると、最も低いのが250万円~500万円未満で、弁護士全体の収入平均に比べると低い傾向にあるといえるかもしれませんが、最も高いのだと5,000万円以上と、弁護士全体の平均収入に劣らず高いことがいえますね。

4 弁護士は高収入を目指せる魅力的な職業

これまで弁護士の年収を見てきましたが、経験を積めば積むほど年収は上がり、また業務の幅も広いので、自分の専門分野を極めることも一つの方法かもしれません。また、弁護士には定年がなく、個人事業主として法律事務所を開業することができれば、自分のペースで業務を進めることもできる魅力的な職業といえます。

5 サマリー

弁護士の年収は高いですが、業務がとても大変なことも事実です。案件によっては解決するのに何年もかかるものもあります。また、場合によってはクライアントの人生を決定づけてしまうとても責任のある職業といえます。

ただ、法律のプロだからこそできる業務なので、弁護士として「自分にしかできないこと」を追求していってくださいね!

6 まとめ

  • 弁護士になるためには、司法試験に合格しなければならない
  • 弁護士の働き方には、法律事務所での勤務以外にも、インハウスローヤー(企業内弁護士)など様々ある
  • 弁護士全体の平均収入(2018年度)は2,143万(給与所得者の平均給与額は441万)
  • 経験年数による平均収入(2018年)は、5年以上10年未満は1,550万、10年以上15年未満は1,900万、15年以上20年未満は2,962万、20年以上25年未満は3,469万、25年以上30年未満は4,699万と、上昇率も高い
  • インハウスローヤー(企業内弁護士)の平均年収(2020年度)のうち、最も割合が大きかったのは750万円~1,000万円未満(28.3%)
  • 弁護士の年収は高く、いくつになっても続けられる魅力的な職業

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