今までやったテキストを見えば一発で答えが頭に浮かんでくるレベルが必要

司法試験や司法予備試験本番までに、どの程度のレベルまで持っていく必要があるのでしょうか?
テキストの内容理解度、テキストのやる回数別にそれぞれ見ていきましょう。
どちらにも共通して言えることは、クイックレスポンスです。クイックレスポンスとは、テキストを見て一瞬で答案が思い浮かぶことを言います。
テキストの内容理解度
テキストの問題を見たとたん、即座に答えることができるようになっていることが必要です。瞬発的に答えられることが重要なのです。
なぜなら、司法試験や司法予備試験は時間との戦いになるからです。国家試験の中で最難関の試験であるにもかかわらず、試験時間は2時間程度しかないのです。
そのためには、テキストに載っている情報を正確に記憶することが必須となってきます。テキストに載っている情報とは、条文の要件や効果、制度趣旨や判例の規範を指します。
テキストのやり込み度
インプット系のテキストは試験前日や当日にさっと見直すだけで復習出来るまでやりこむべきです。具体的には、1冊のテキストを1時間で見直せる程度のレベルまで持っていく必要があります。
また演習問題集などのアウトプット系のテキストに関しても、瞬発力は必要です。
短答式試験用のテキストに関しては、全部の肢の正誤を判別出来る程度の力は欲しいです。論文式試験用のテキストは、どの事案を見てもすぐに答案を再現できるようになっていることが必要です。
答案をすぐに再現できるようにするようになることで「答案のひな型」が頭に入った状態になるのです。